雑木林の昆虫にこんなにびっくりがあったとは!『教えてゲッチョ先生!昆虫のハテナ』盛口満著 ヤマケイ文庫刊
すでに紹介した『雑木林のフシギ』と同じシリーズです。
『雑木林のフシギ』では、雑木林(≒里山)で出会うことができる様々な生き物たちが登場しますが、今回は昆虫が中心。
実はこちらのほうが出版が先。
まずは、わかりやすい昆虫からにしたのかもしれません。
もちろん、入口こそ昆虫ですが、昆虫と関わる様々な生き物たちも現れます。
雑木林は、昆虫・鳥・草花など、特定の生き物だけで成り立っているわけではありません。
昆虫が食べる植物や、昆虫が食べられることもある菌類など、無数の生き物たちが複雑に関係しあって成り立っています。
ですから、特定の生き物だけに目を向けるのではなく、できるだけ広い視点を持たなければ雑木林は見えてきません。

ゲッチョ先生の元に生徒が見つけた素朴な疑問をもってくることからはじまって、昆虫の不思議がつぎつぎと解き明かされていきます。
いや、謎のままの時もありますが。
昆虫だけでも謎はつきません。
しかも身近な雑木林にいる普通の昆虫たちなのに。

4ページで1エピソード。
1冊の本の中にはたくさんの生き物たちが昆虫と一緒に出てきます。
ほんとうにたくさんので、今回もちょっと目次から抜き出してみました。
フナムシってゴキブリなの?
ガとチョウってどこが違うの?
口も翅もない虫
冬虫夏草っておいしいの?
カビの生えた虫の正体
触れるゴキブリ
葉っぱの巻モノ
子カマキリは何を食べる?
陸にもホタルが
ハチ+カマキリ=?

みんな身近な雑木林にいる生き物ばかり。
身近な昆虫観察の予備知識に。
そして、自然観察などしている人には、ネタ本にも。
もちろん、昆虫に興味がある人にとってもおもしろい本です。
■参考外部リンク■
【ゲッチョの公式サイト】ゲッチョのカマキリ広報
ヤマケイ文庫 教えてゲッチョ先生!昆虫のハテナ | 山と溪谷社
タグ: 教えてゲッチョ先生! 昆虫のハテナ 盛口満 ニホンヒメフナムシ ボーベリア オオゴキブリ

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