2月下旬。
今年もニホンアカガエルの産卵が見られました。
卵を見つけやすい水車の淀み
1月2月の一番寒い時期に冬眠から目覚めて産卵すると言われますが、ここではちょっと遅く、だいたい3月くらいの産卵になります。
今年は冬が暖かかったからか、2月下旬には産卵が見られました。
ところが。
ここ数年の傾向として、産卵数は一年ごとに多い少ないを繰り返しています。
去年は、確認できた卵の塊は全体で数個。
とすれば、今年は多いはず。
ところが。
たくさんの卵が産み付けられる水車の淀み。
今年は5個、卵の塊が5つ。
去年は0個、一昨年は25個。
なぜか今年は少ない。
ニホンアカガエルの卵の塊
少し気になることがあります。
今年は水車の淀みの水の流れが早い。
ニホンアカガエルは水の流れのないところに卵を生みます。
こんなに流れていれば産卵しないでしょう。
この流れは人工的に水を循環させて作っています。
つまり、夜間はモーターを止め水の流れは止まっているはず。
卵の数が少ないのは流されたのかもしれません。
この水は上の池から流れてきます。
池は水車の淀みよりもずっと広いのですが、この季節水を減らしているの水深が浅く、卵は水車の淀みのほうが多いのが常です。
ところが。
上の池
今年は上の池にはたくさんの卵塊が。
水がにごり、水面が光を反射するので見にくいのですが、数えられたのは21個。
この場所でこんなにたくさんの卵塊を見たことはありません。
池底にたくさん転がる卵の塊のようなもの
今年は流す水量を増やすため水位が上がったので産卵しやすくなったのでしょう。
管理の人が気を利かせて水車の淀みの卵塊を移したのかもしれませんが。
拡大すると卵塊のよう
結果的になんとか絶滅は免れたようです。
しかし、最近の環境の変化からすると、まだまだ安心はできないようです。
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