【 ドクダミ】

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棚田のいきもの 2016年6月初旬の白~緑色の花

 一年半分が終わりつつある6月。
 でも、棚田ははじまったばかり。
 暖かくなって水も張られて、棚田ビオトープは騒がしくなってきました。


白い花 タグ:下赤阪の棚田の白い花
植物界 被子植物門
双子葉植物綱

ノイバラ(野茨)Rosa multiflora

バラ目 バラ科 バラ属
半蔓性落葉低木
タグ:ノイバラ

バラというと、赤やら黄色やらで言ったいくつあるのかわからないほど花びらがある大きな花のイメージですが、元はこんな落ち着いた感じ。

なんでも色をつけないと気がすまない派手好きのヨーロッパ人がつくりだしたものです。

ウツギ(空木)Deutzia crenata

バラ目 ジサイ科 ウツギ属
落葉低木
別名:ウノハナ(卯の花)
タグ:ウツギ

枝の中心が空洞なのが由来。

いろいろな種類がありますが、いろくてシンプルなのがウツギ。

ハルジオン(春紫苑)
Erigeron philadelphicus

キク目 キク科 ムカシヨモギ属
多年草
北アメリカ原産の帰化植物
要注意外来生物
日本の侵略的外来種ワースト100
タグ:ハルジオン

ハルジオンはヒメジョオンとよく似ています。
ハルジオンのほうが舌状花が糸のように細く、はが茎を巻くようにつくのが特徴です。
「春は糸巻き」と覚えています。

名前のようにハルジオンが咲くのは春から初夏にかけて。
秋や冬に咲いているとヒメジョオンの可能性が高くなります。

ヒメジョオン(姫女苑)Erigeron annuus

キク目 キク科 ムカシヨモギ属
越年草
北アメリカ原産の帰化植物
要注意外来生物
日本の侵略的外来種ワースト100
タグ:ヒメジョオン

ハルジオンよりも花期が長く、ほとんど一年中咲いているような花。

花弁が細いながらも剣のような形をしているのが特徴。
ハルジオンは糸みたい。

シロツメクサ(白詰草)
Trifolium repens

マメ目
マメ科
シャジクソウ属
多年草
ヨーロッパ原産の帰化植物
別名:クローバー
タグ:シロツメクサ

ドクダミ(蕺草)
Houttuynia cordata

コショウ目
ドクダミ科
ドクダミ属
多年草
タグ:ドクダミ

名前はなんか毒々しいですが、実は毒消しという意味。
白いのは花弁じゃなくて苞。
中心にある塔状のものが花の集まり。
花は表面に並んでいます。

ホタルブクロ(蛍袋)
Campanula punctata

キク目
キキョウ科
ホタルブクロ属
多年草
タグ:ホタルブクロ

捕まえたホタルを入れたことが由来と言われることもありますが、ホタルを入れても口を閉じることは難しそうです。

でも、現実はともかく、たしかにホタルを入れたくなる形をしています。

ヤエムグラ(八重葎)Galium spurium var. echinospermon

アカネ目 アカネ科 ヤエムグラ属
越年草
タグ:ヤエムグラ

茎を取り巻くようにたくさんの葉が生えていることが由来。

ところが、本当の葉は2枚だけで、残りは葉の付け根にできる葉のような組織(托葉(たくよう))です。

サンゴジュ(珊瑚樹)Viburnum odoratissimum var. awabuki

マツムシソウ目 スイカズラ科 ガマズミ属
常緑高木
タグ:サンゴジュ

カマズミ属ですので秋には赤い実がなります。

花を見てもわかるように、たくさんなった姿をサンゴに見立てたことが由来です。

双子葉植物綱
植物界 被子植物門
単子葉植物綱

ニワゼキショウ(庭石菖)
Sisyrinchium rosulatum

キジカクシ目
アヤメ科
ニワゼキショウ属
一年草
北アメリカ原産の帰化植物
タグ:ニワゼキショウ

外来種らしく、芝地などによく生えます。

赤紫の花もありますが、同じ種とされています。

単子葉植物綱
植物界 被子植物門
白い花
緑色の花 タグ:下赤阪の棚田の緑色の花
植物界 被子植物門
双子葉植物綱

オオバコ(大葉子)
Plantago asiatica

シソ目
オオバコ科
オオバコ属
多年草
タグ:オオバコ

踏みつけられても平気な草。
ということで、公園などでも人がよく通るところに生えるのは、たいていオオバコ。

もちろん、子供が走り回るようなところには、さすがにオオバコも生えません。

イヌツゲ(犬黄楊)Ilex crenata の雄花

ニシキギ目 モチノキ科 モチノキ属
常緑低木
タグ:イヌツゲ

名前は「ツゲ」ですが、「モチノキ」の仲間。
ですが、果実は黒い色です。

クリ(栗)Castanea crenata の雄花

ブナ目 ブナ科 クリ属
落葉高木
タグ:クリ

どんぐりができるブナ科の仲間。

細長い穂のようなものは雄花。
コナラやクヌギよりも長くてあまり垂れないのが特徴。

双子葉植物綱
植物界 被子植物門
単子葉植物綱

メリケンガヤツリ(米利堅蚊帳吊)Cyperus eragrostis

イネ目 カヤツリグサ科 カヤツリグサ属
多年草
南北アメリカ原産
別名:オオタマガヤツリ
タグ:メリケンガヤツリ

湿地に生える外来植物。
大きな株をつくります。

単子葉植物綱
植物界 被子植物門
緑色の花

 木から草から、いろいろ花が咲きはじめました。
 すぐに実ができるものから何ヶ月もかかるものまで。
 植物もいろいろです。

タグ♦ 下赤阪の棚田のいきもの目次

■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会
ACRES_棚田の主な役割と「百選」の選定方法

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日本の棚田百選 稲淵の棚田 6月の白い花・果実・シダ編


 飛鳥時代の遺跡がいっぱいある奈良県明日香村。

 そこにあるのが稲淵(いなぶち)の棚田。

 日本の棚田百選の棚田。

 その田植えの終わった稲淵の棚田で出会った植物の続きです。




遺跡の明日香とちょっとイメージがちがう稲淵の棚田




このブログですでに紹介している生き物については、説明やコメントを省いているものもあります。
説明やコメントがあるページのタグリンクをつけていますので、そちらをご覧ください。



白い花
植物界 被子植物門
双子葉植物綱
キク目
キキョウ科
ホタルブクロ(蛍袋)Campanula punctata
キク目 キキョウ科 ホタルブクロ属
多年草

タグ♦ ホタルブクロ

ミゾカクシ
(溝隠)
Lobelia chinensis
キク目
キキョウ科
ミゾカクシ属
多年草

タグ♦ ミゾカクシ
キキョウ科
植物界 被子植物門 双子葉植物綱 キク目
キク科
ヒメジョオン (姫女苑) Erigeron annuus
キク目 キク科 ムカシヨモギ属
一年草

タグ♦ ヒメジョオン

キク科
キク目
植物界 被子植物門 双子葉植物綱 
その他の目
シロツメクサ
(白詰草)
Trifolium repens
マメ目
マメ科
シャジクソウ属
多年草

タグ♦ シロツメクサ
イヌホオズキ
(犬酸漿)
Solanum nigrum
ナス目
ナス科
ナス属
一年草

タグ♦ イヌホオズキ
カワラマツバ(河原松葉)
Galium verum var. asiaticum f. nikkoense
リンドウ目 アカネ科 ヤエムグラ属
多年草

名前ではわかりませんが、属名見ればわかるようにヤエムグラの仲間。

特徴は、輪生しているように見える葉は、本当の葉と葉のように大きくなった托葉。

ということは、一見同じようにみえる葉と托葉のちがいがどこかにあるのでしょうね。
ドクダミ
(蕺草)
Houttuynia cordata
コショウ目
ドクダミ科
ドクダミ属
多年草

タグ♦ ドクダミ
その他の目
双子葉植物綱
植物界 被子植物門
単子葉植物綱
ノビル(野蒜)Allium macrostemon
クサスギカズラ目 ヒガンバナ科 ネギ属
多年草
山菜

花を見てもわかるように、ネギの仲間。

人里に生える山菜の一つ。

ただ同じヒガンバナ科のスイセンキツネノカミソリなどの有毒植物とまちがわれることもあり、しっかりとした知識が必要。

もちろん、土地の所有者の許可も必要。
単子葉植物綱
植物界 被子植物門
白い花



果実
植物界 被子植物門 双子葉植物綱
ウメ
(梅)
Prunus mume
バラ目
バラ科
サクラ属
落葉高木

タグ♦ ウメ
植物界 被子植物門 双子葉植物綱
果実



シダ
植物界 シダ植物門 シダ綱
ワラビ(蕨)Pteridium aquilinum
シダ目 コバノイシカグマ科 ワラビ属
夏緑性
山菜

タグ♦ ワラビ

山菜の代名詞のようなシダ。

草刈りがよくされるところや火入されるような日当たりの良い草地に生えます。

ということで、棚田の周りはワラビにぴったりかもしれません。

植物界 シダ植物門 シダ綱
シダ



タグ♦ 稲淵の棚田 日本の棚田百選 棚田 田んぼの生き物

■参考外部リンク■
075 稲渕の棚田/奈良県公式ホームページ
ACRES_棚田の主な役割と「百選」の選定方法
一般社団法人 地域環境資源センター 農村環境部


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二上山の凝灰岩地帯の初夏の花


 大阪と奈良を分ける金剛山地。
 その北にあるのが二上山(にじょうざん)
 名前の通り雄岳(おだけ)雌岳(めだけ)の二つの山が並んでいます。

 どちらも円錐形の山で、「大和富士」や「河内富士」と呼ばれないのが不思議なくらいです。

 どうしてそこまで富士山に似ているかというと、火山だったことと関係しているかもしれません。

 といっても1400万年間活動していないということで、「死火山」と言われています。

 しかし、今は学術的には「死火山」という分類はなくなっています。



錦織公園から見た二上山
錦織公園から見た二上山



 二上山から北に向かって火山灰が固まってでできた凝灰岩(ぎょうかいがん)地帯が広がっています。

 その尾根伝いに登山道のダイヤモンドトレールが整備されています。

 ダイヤモンドトレール沿いはどう言うわけか杉の植林が少なく、広葉樹の木が目立ちます。

 そんなダイヤモンドトレールと二上山付近で出会った花です。



ユリ科
チューリップにヒヤシンスにユリと、野菜や園芸植物が多いのが特徴です。
もちろん野草も少なくないようです。


シライトソウ(白糸草)
ユリ科 シライトソウ属

多年草
生育環境:山野の林の木陰
日本での分布:本州(秋田以西),四国,九州,

ユリっぽくないシライトソウの花
ユリっぽくないシライトソウの花
全体もユリっぽくないシライトソウ
全体もユリっぽくないシライトソウ
花弁(はなびら)と花弁みたいな(がく)を合わせた花被片(かひへん)はユリ科らしく6枚ですが、4枚だけが長く伸びて糸みたいになっているのがちょっと変わっています。


ナルコユリ(鳴子百合)
ユリ科 アマドコロ属

多年草
生育環境:山地の草地,,
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄,

いっぱいぶら下がって鳴子みたいなナルコユリの花
いっぱいぶら下がって鳴子みたいなナルコユリの花
葉が細長いナルコユリ
葉が細長いナルコユリ
アマドコロとよく似ている花柄の先に花が1~2個つくのがアマドコロ。
1~5個つくのがナルコユリ。


ササユリ(笹百合)
ユリ科 ユリ属

多年草
生育環境:山地の草地,,
日本での分布:本州(新潟・静岡以西),四国,九州,

奈良県RDB:希少種(統一カテゴリ:準絶滅危惧)

ササユリの花
ササユリの花
ササの中のササユリ
ササの中のササユリ
よくみると萼の外花被片のほうが幅が狭くなっています。
花弁と萼を見分けやすいユリです。



サクラソウ科
見た目はサクラソウに似ていません。
かといってナスの花にも似ていませんが、実を小さいナスに見立てたものかもしれません。


コナスビ(小茄子)
サクラソウ科 オカトラノオ属

多年草
生育環境:道端,野原,人家の周り,
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄,

コナスビの花
コナスビの花
開ききってないコナスビの花
開ききってないコナスビの花
コナスビはサクラソウ科オカトラノオ属ですが、サクラソウともオカトラノオとも見た目はあまり似ていません。
単純に見た目だけで区別するのも難しいものです。



ハマウツボ科
すべてが寄生植物と言われる科です。
秋にススキの根元で咲くナンバンギセルもハマウツボ科です。


ママコナ(飯子菜)
ハマウツボ科 ママコナ属

一年草
生育環境:山地の林縁などの乾いた場所,
日本での分布:北海道(南西部),本州,四国,九州,

苞がトゲトゲのママコナ
苞がトゲトゲのママコナ
ゴマノハグサっぽいママコナ
ゴマノハグサっぽいママコナ
花の感じからゴマノハグサ科のようですが、APG体系の分類でハマウツボ科に移されました。
すべてが寄生植物といわれるハマウツボ科ですが、見ての通り緑色で光合成ができるので半寄生植物と言われています。



ドクダミ科
ドクダミ自体はよく見かけますが、仲間が少ない植物です。
水辺に生えるハンゲショウが数少ないドクダミ科の植物です。
花弁のように見える白い部分は苞で、真ん中の雌蕊(めしべ)のような黄色い部分が小さな花の集まりです。


ドクダミ
ドクダミ科 ドクダミ属

多年草
生育環境:平地・山野の半日陰~日陰,
日本での分布:本州,四国,九州,沖縄,

総苞片は開いてるけどまだ半部も咲いてないドクダミ
総苞片は開いてるけどまだ半部も咲いてないドクダミ
白い総苞片(そうほうへん)が開いてもすぐには花は咲きません。
花が咲くと花穂が大きくなり、黄色くなります。



 二上山の周辺は町に近い丘のような低山ながらも広葉樹が多く残っているので他にも珍しい植物が多いようです。

 季節を変えて訪れてみたいところです。



◆タグ 初夏の花 二上山 ダイヤモンドトレール ◆

■参考外部リンク■
二上山博物館 | 香芝市公式サイト
日本のレッドデータ検索システム


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実はドクダミの“花”は


 ドクダミの花です。


 じゃなくてドクダミの葉と花です。


 もう少し細かく書くとドクダミの総苞片(そうほうへん)と花です。


ドクダミの総苞片と花です
ドクダミの総苞片と花です



 本当は、これがドクダミの花です。
 小さい花がいっぱいあります。

 なんだか花というより雄蕊(おしべ)雌蕊(めしべ)がいっぱい生えているようですが、実はその通り。
 ドクダミは花びらと(がく)が退化し雄蕊と雌蕊だけで一つの花になります。


ドクダミの花のアップ
ドクダミの花のアップ



 一つに見えるドクダミの花は、実はたくさんのドクダミの花です。


白い総苞片といっぱい並んだドクダミの黄色い花
白い総苞片といっぱい並んだドクダミの黄色い花



 ドクダミの花というと、白い総苞片が見立つので「白い花」に見えると思いますが、花は黄色い雄蕊と雌蕊だけ。

 というと、本当は「黄色い花」なのかもしれません。


◆タグナビ◆ 〔ドクダミ〕 〔苞の花〕

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夏の金剛山で出会ったいきものたち ダイヤモンドトレール編

今回は山の生き物の記事です。
の画像もあります。
が苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
記事の下にジャンプします。



◆記事ナビ◆ 【夏の金剛山で出会ったいきものたち 千早本道編】


ダイヤモンドトレールをゆく


金剛山山頂のバス停?
金剛山山頂のバス停?

 千早(ちはや)本道から無事金剛山(こんごうざん)登頂に成功したので、今度は下山。もちろんロープウエイは使いません。
 下るのは伏見(ふしみ)峠の道。そこまでは尾根伝いに歩いていきます。

 途中、葛木神社(かつらぎじんじゃ)転法輪寺(てんぽうりんじ)の社寺や、ちはや園地やちはや星と自然のミュージアムのような観光施設、そして宿泊できる香楠荘(こうなんそう)などいろいろな施設が並んでいます。

 山頂から伏見峠まではいくつか道がありますが、その一つがダイヤモンドトレール。
 大阪と奈良・和歌山の府県境にまたがる山々の尾根伝いにつながる全長約50kmの道。

 もちろん歩くのはその中のほんのわずかな区間です。


シダ


 山頂広場の木にシダ(羊歯)が着生していました。
 平地なら間違いなくノキシノブなのですが、葉の裏のツブツブがないので違う種類のようです。

木に着生している金剛山のシダ
木に着生している金剛山のシダ




使徒襲来!? いやいやザトウムシ?


 同じく山頂広場にいた脚の長いクモ……
 にしてはなんかヘンです。

 クモは頭と胸が一緒になって脚が生えた頭胸部(とうきょうぶ)と腹部でできていますが、この虫は丸い体全体から脚が生えているように見えます。
 脚が4本なのでクモの仲間のようですが。

 どうやらこの奇妙なクモはザトウムシ(座頭虫)のようです。

 アニメをよく見る方は何となくどこかで見たことがあるような気がするかもしれません。

 丸い体から四方八方へ長い足が伸びている姿は、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』(TV版)の第9使徒マトリエルそっくりです。
 ザトウムシをモチーフのデザインをしたと言われています。

 ともかく得体のしれない怪生物のように見慣れぬすごい形をしている虫、かもしれません。

 ザトウムシはクモ綱ザトウムシ目ということで、クモには近い仲間のようです。
 確かにちょっと違和感を感じるクモといった様な姿です。

金剛山のザトウムシ
金剛山のザトウムシ



『新世紀エヴァンゲリオン』(TV版)の第9使徒マトリエル

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ブナの林


 金剛山山頂付近というと、ブナ(山毛欅)の林が有名です。

 ブナ林というと東北を中心とする東日本や中部日本の山岳部が有名ですが、近畿ではなかなか目にすることはありません。
 そんな中でかろうじてブナ林が残っているところの一つが、この金剛山山頂付近です。

 高く伸び、葉を茂らせているブナ林の様子はまるでジャングルです。

 幹には多く生き物が着生しています。
 地衣類(ちいるい)蘚苔類(せんたいるい)(コケ)、シダ類。

 木に地衣類がつくと枯れてしまうという人がいますが、そんなことを一気に否定していまうほど、ブナ林は茂っています。

 ブナ林は地衣類から哺乳類まで幅広い生き物たちに食料や住処を提供している豊かな森の象徴のようなところです。

金剛山のブナの大木
金剛山のブナの大木




菌糸束?


 道端の朽ち果てた倒木に何やら白い紐のようなものがからみついていました。
 カビのようにも見えますが、ちょっと太すぎます。

 これはおそらく菌糸束(きんしそく)でしょう。
 菌類、つまりキノコが育つために栄養を求めて張り巡らせた菌糸の束です。

 こういうキノコたちのおかげで、命を終えた木が分解され、また新たな命を支える栄養になるのです。

倒木を這う金剛山の菌糸束?
倒木を這う金剛山の菌糸束?




ホタル??


 道端のシダに何か虫が飛んできました。
 なんか(ほたる)のようです。
 昼間なのに活発に活動する蛍。

 しかしよく見るとなんか違和感を感じます。
 なんか偽物っぽい感じがしてなりません。

 蛍の中には毒を持つものがあり、そのため昆虫が身を守るために蛍に似せた擬態(ぎたい)をしている例がいくつかあります。

 毒を持つ虫に擬態する例をベイツ型擬態といいいいます。
 そいう虫でしょうか。
 なら逆説的にいえば毒がないはずですから、そういう意味では安全です。

 でも擬態には毒を持つ生き物がお互いを似せてしまうミュラー型擬態というのもありますので、擬態しているから毒がなという保証にはなりません。

 とにかく写真だけとって調べてみたら、なんと蛍でした。
 その名オオオバボタル(大姥蛍)。
 昼間活動するあまり光らないホタルです。
 そして幼虫は陸上で生活します。

 やっぱりゲンジボタルやヘイケボタルとはちょっと違う蛍のようです。

シダの上の金剛山のオオオバボタル
シダの上の金剛山のオオオバボタル




地衣類


 標高1000mの山の上ということだからでしょうか、都市部には生えない地衣類がありました。
 基本的に天然の土地ということだからでしょうか。高野山ほど多くは目にしません。

金剛山のセンシゴケ(ウメノキゴケ科)?
金剛山のセンシゴケ(ウメノキゴケ科)?



金剛山のヤリノホゴケ(多分)
金剛山のヤリノホゴケ(多分)




声はすれども姿は……ウグイス


 山の中は野鳥を見るのにはあまりいい環境ではありません。
 行動が制限され、障害物が多いからです。

 よくウグイスの声を聞いていたのですが、なかなか姿を見ることはできません。
 そんな中でやっと写すことができたウグイス、のおしり。

金剛山のウグイスのおしり
金剛山のウグイスのおしり




植物


 山頂から登山道まで、いたるところでホタルブクロ(蛍袋)が咲いています。
 今が花の季節なのでしょう。

金剛山のホタルブクロ
金剛山のホタルブクロ




 ギンリョウソウ(銀竜草)はいたるところというわけではありませんが、たまに目にします。
 いろいろな人口の施設がありながらもまだ豊かな森があることの証でしょうか。

金剛山のギンリョウソウ
金剛山のギンリョウソウ




 展望台へ向かう道の途中、なんとドクダミが生えていました。
 都市部でも生きていける結構タフな植物だと思っていたのですが、このような山で見られるとはなんか意外です。

金剛山のドクダミ
金剛山のドクダミ




大和二山?


 展望台からは奈良の大和三山(やまとさんざん)が見えます。
 大和三山とは、平坦な奈良盆地の南にあるきれいな円錐形の、香具山(かぐやま)畝傍山(うねびやま)耳成山(みみなしやま)の三つの山です。

 この角度では香具山がちょっと離れてしまいますので、畝傍山と耳成山の大和二山をアップで写しました。

展望台から見た畝傍山(手前)と耳成山(奥)の大和二山
展望台から見た畝傍山(手前)と耳成山(奥)の大和二山




 そして、伏見峠に到着。
 ダイヤモンドトレールとわかれて下山です。


◆記事ナビ◆ 【夏の金剛山で出会ったいきものたち 千早本道編】
         〔金剛山〕



■外部リンク■
 ||| 大阪府民の森&箕面ビジターセンター ||| ちはや園地
 ちはや星と自然のミュージアム
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ドクダミはきっと損しています

植物は名前が9割?


 正直ドクダミは名前で損してると思います。 サルスベリみたいに。
 いや、サルスベリ以上に。

 たった4音の中にダ行が二つ。さらに「毒」ではじまる名前。
 いかにも毒々しい感じで、いい印象を与えるほうが難しそうです。

 ところが、ドクダミは確かに青臭い臭いがするものの、毒になるどころか毒消しの作用があるとか。
 まったく逆です。

 もっといい名前は無いのでしょうか。

きっと損してるドクダミの花
きっと損してるドクダミの花



中国では


 ということでサルスベリ同様安易に中国語を調べてみました。

 すると、日本語と同じ機種依存の文字の名前ともうひとつが「魚腥草(イシンツァオ)」。
 これは「魚のように生臭い草」という損する名前しか見当たりません。

 もう一度日本語で調べなおしてみると、ドクダミの薬効を表した「十薬(じゅうやく)」という別名がありました。
 そのままだと薬そのものみたいですから「十薬草(じゅうやくそう)」なんていいかな、と考えました。


オリジナルに兆戦


 ついでにオリジナルの名前を作ってみましょう。

 といいつつ思い浮かんだのは安易な「薬師草(やくしそう)」。もちろん薬効からのイメージです。

 しかしこの安易さ。なんかすでにありそうです。
 それで調べてみたらありました。キク科の草です。

 ということでこれまた安易に「白花薬師草(しろばなやくしそう)」にしてみました。

 ひねりも何も無い平凡な名前ですが、「ドクダミ」よりは……


意味は間違っていなかった


 ちなみに、「どくだみ」という言葉には「毒消し」や「毒の作用を止める」というような意味があるそうです。
 漢字で書いてみれば「毒()み」。
 「()み」は動詞「()む」の名詞化したもの。
 「()む」は「()める」の古い形で、「正しくする」という意味があります。

 つまり「(どく)()み」は「毒によっておかしくなった体を正しくするもの」というような意味になりそうです。

 実は語感からくるイメージと言葉の意味は正反対だったようです。


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ドクダミの花は本当は何色?

 近所でドクダミが咲いていました。

 ドクダミは結構どこでも生えているような草です。平たく言うと雑草。

 葉などをちぎると臭いニオイがすることと「ドクダミ」というたった4音の中にダ行音が二つもあるためかなんかいいイメージがない草かもしれません。


 ドクダミはちょうど今が花の時期。
 あちこちで白い花を咲かせています。

道端で咲いているドクダミの花
道端で咲いているドクダミの花


 いえいえ、実は白い花ではありません。
 白い部分は総苞(そうほう)といってつぼみを覆っていた葉なのです。
 それが白くなって花びらのように見えているのがどくだみの花。


 花は白い総苞片(そうほうへん)の中央の黄色い塔のようなところです。
 つまり黄色い花。

黄色い塔のようなものが本当のドクダミの花
黄色い塔のようなものが本当のドクダミの花


 しかし本当の花には本当の花びらがありません。
 ですので黄色く見えるのは雄蕊(おしべ)雌蕊(めしべ)


 わざわざ総苞片を花びらのようにするくらいなら花びらを残していればいいのに、と思いますが、一体なにがあったのでしょうか。

 不明です。

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