【 トチノキ】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

大きな樹木のきれいだけど気付いてもらえない花 とちのき

 4月下旬。
 晩春から初夏にかけての花の季節。

 トチノキも咲いていました。

トチノキ

 トチノキはたいてい大きな木。
 だから花も上の方で咲きます。

栃
木のてっぺんは写真に写ってるところよりもっと上にあります

 こんなきれいな花でも、気づかれなかったりします。
 明らかに人間向けでない花。
 もっとも自然の植物で人間のためだけに咲く花はないでしょう。

橡

 秋にはピンポン玉くらいの実がなります。
 食べることができますが、アク抜きが大変なので今はあまり食べられていないかもしれません。

Aesculus turbinata
たくさん並んでいますが、どこまでが一つの花かわかりません

トチノキ
栃、橡
Aesculus turbinata
ムクロジ目 ムクロジ科 トチノキ属
高木の落葉広葉樹

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タグ: トチノキ落葉高木白い花クリーム色の花春の花晩春の花

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大型連休の錦織公園は見上げる花を間近に見ることができました。ユリノキ

 トチノキとユリノキ。
 どちらも5月から6月にかけて花が咲く落葉高木。
 そう、高い木。
 なので、花は人間の目線よりのずっと上で咲きます。
 特にユリノキは公園や植物園でよく見かけるのですが、多くの人は花に気づきません。

トチノキの花

 ところが。
 大阪府南河内地方の錦織公園では、下の方で咲いています。
 特にユリノキ。

ユリノキの花

 まだ大きくなりきっていないユリノキが下に枝を伸ばしています。
 さらに緩やかな斜面なので、上に行けば花を横から見ることができます。
 可動式モニターのデジカメや背が高い人なら、花の中を上から写すこともできます。


 ユリノキはモクレン目モクレン科。
 モクレン目は古いタイプの被子植物で、その特徴がわかりやすいのが、花。
 被子植物の花は、中心にメシベがあり、そのまわりをオシベが囲み、それを花弁が囲み、最後に緑色の萼(がく)が囲むようになっています。
 タンポポのように小さな花がたくさん集まっている場合は、花の集まりを苞(ほう)が囲みます。
 もちろん、例外もいろいろありますが。

花被片がめくれてたくさんのオシベが見えます

 モクレンの仲間は中心にたくさんのメシベが螺旋を描くようにびっしりと並び、その外側にオシベ。
 そして萼のような役割もするはなびら(花被片)が囲みます。
 例えるなら、房になっているたくさんの花をバラバラにして、メシベだけを集めて、そのまわりにオシベを並べて、花弁で囲ったようなもの。
 花としては一つの集まりですが、たくさんの花の要素が集まってます。
 ぱっと見はちょっと大きな花ですが、実はけっこうかわったつくりをしているのです。

 トチノキはモクレンの仲間ではありませんので、沢山の花が集まって房状になっているもの。
 モクレンの仲間のユリノキは、たくさんの花の要素がまるで一つの花のように集まったもの。
 おもしろいですね。

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タグ: ユリノキトチノキ初夏の花夏の花錦織公園の花錦織公園モクレン科の花

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巨樹・古樹・老樹 その62 金剛山の伏見林道の大阪府指定天然記念物の千早のトチノキ 其ノ貮 夏

 金剛山の主に下山に使われる伏見峠からの下り坂、念仏坂。
 そこにある大阪府の天然記念物のトチノキ。
 高さは25メートル、幹まわりは4メートル以上、樹齢は推定300年。

金剛山の伏見林道の大阪府指定天然記念物の千早のトチノキ
(2017年8月)

 杉の植林の中の谷筋では少し狭そう。
 でも大きな葉を広げて、太陽の光を集めています。
 芽生えの5月はまだ空が見ていましたが、8月には葉を広げて、もうほとんど隙間はありません。


 トチノキはクリのような実を毎年たくさんつけます。
 アクが強いですが、手間と時間がかかりますがアク抜きをすれば食べることができます。
 昔は飢饉のときに人々を救う食べ物になりました。
 水分の多いところを好むので、集落近くの谷筋によく植えられました。
 古くからの参道のようですから、このトチノキもそういった役割があったのかもしれません。

巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自に選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木

■参考外部リンク■
大阪府/大阪府指定天然記念物千早のトチノキ
千早赤阪村ホームページ - 千早のトチノキ

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タグ: 巨樹・古樹・老樹千早のトチノキ大阪府天然記念物トチノキ金剛山金剛山の樹木金剛山の植物

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巨樹・古樹・老樹 その40 金剛山の伏見林道の大阪府指定天然記念物の千早の栃木

 天然記念物。
 動植物から鉱物、地質や景観など自然を記念物として指定したもの。
 指定されると保護の対象になります。
 日本では国が指定した天然記念物と、自治体が指定した記念物があります。

 大阪府では81件の樹木が府の天然記念物に指定されています。
 その一つが、金剛山の登山道の一つ、伏見林道のトチノキ。

金剛山の伏見林道の大阪府指定天然記念物の千早のトチノキ
(2016年5月)

 落葉樹のトチノキが新緑の季節を迎えた5月。
 まだ若い葉から陽の光が透けています。
 それが周りの常緑樹のスギと緑のコントラストに。


 高さは25メートル、幹まわりは4メートル以上、樹齢は推定300年。
 江戸時代からずっと巡礼者や登山者を見守り続けていたのでしょう。

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2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
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4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
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大阪府/大阪府指定天然記念物千早のトチノキ
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冬の落葉樹は一見地味だけど冬芽と葉痕はおもしろい! トチノキ

 冬に葉を落とす落葉樹の一つ、トチノキ。
 水気を好み、高く育ち、大きな実をたくさんつけます。

 落葉樹は、寒い冬の間葉を落として水分が逃げるのを防ぎ、できるだけエネルギーを使わないようにじっとして春がくるのを待ちます。
 暖かくなったらすぐに光合成ができるように枝の先に小さく折りたたんだ葉や花を用意しています。
 寒さに負けないようにカバーの芽鱗(がりん)をつけて。
 それを冬芽といいます。

トチノキ
冬芽

 冬芽の下にあるまるい模様のようなものは、葉が枝についていた跡。
 葉痕(ようこん)といいます。
 小さな点が半円形に並んでいますが、これが水や栄養を運ぶ管の維管束(いかんそく)。

葉痕

 半円形になっているのがポイント。
 木は幹を切ると同心円の輪っか模様の年輪が見えます。
 年輪のところに維管束が並んでいます。
 そうです。
 維管束の並び方が幹と葉では違うのです。
 実は、この維管束の並び方のちがいが幹や枝と葉のちがいになるのです。

 なんて難しいことは横において、木の種類によって違う冬芽や葉痕を見るのは、冬の楽しみです。

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