【 ツクシ】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

つくし 春のきざし

 公園につくしが。


 春先に現れ、いつの間にか消えてしまう植物。
 実はその後繁茂してくるスギナの胞子を作るためだけの部分。
 春の一時期しか現れません。


 桜の開花のしらせがあちこちから聞こえて、いつ満開になるかと話題になっていますが、足元にも春の兆しを感じます。


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タグ: ツクシスギナシダ春の植物

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春にしか現れないまるで寄生植物のようなツクシの実の姿は、

 春。
 いろいろな植物が色んなところから顔をのぞかせています。


 これは、ツクシ。
 シダの仲間。
 植物ですが、花も咲かず、種もできず、キノコのように胞子で増えます。

 シダの仲間には胞子を飛ばすための葉と、光合成をするための葉があります。
 光合成をする葉に胞子をつけるものもありますが、ツクシは完全に分業したタイプ。
 緑色をしていないので光合成はやめ、春先に一気に成長し、すぐに胞子をとばし、あっという間にしおれてしまいます。


 そして光合成をするスギナが現れます。
 ツクシとはあまり似ていないスギナは、実は同じ植物だったのです。
 たとえるなら、ツクシは花でスギナは葉と枝。
 そして茎は地面の下。
 見えないところでじわじわと勢力を広げていたりします。


 春先に現れ、一瞬で消えてしまうツクシですが、実は春から秋まで茂っているスギナの一部でした。
 ツクシが含まれるトクサの仲間が現れたのは3億年くらい前。
 大絶滅を4度も乗り越えてきたしたたかな植物です。

スギナ
杉菜,接続草
Equisetum arvense
シダ植物門 トクサ綱 トクサ目 トクサ科 トクサ属

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タグ: ツクシスギナシダ春のシダ山菜

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春が来ています。つくしが出てきました。

 春らしい植物。
 そのひとつ。
 つくし。

Equisetum arvense

 春になると現れ、いつの間にか消えてしまうシダの仲間。
 漢字では「土筆」や「筆頭菜」などと書きます。

 ところが、「つくし」という植物はありません。

 というとちょっと誤解されてしまうかもしれません。
 「つくし」という、日本で学術的に使われる名前の植物は無い、ということでしょうか。

土筆

 つくしはつくしだけではないのです。
 実は、スギナという植物の一部なのです。

 シダの仲間には、光合成をして栄養を作る専門の葉と、光合成もするけど胞子をつくる葉を持つものがあります。
 スギナはもっとっ徹底していて、光合成をしないで胞子を飛ばす専門の部分を作りました。
 それがつくし。
 春先につくしで胞子を飛ばしきってから出てきて、光合成をはじめるのがスギナ。

ツクシ

 ここも、つくしが枯れる頃には光合成専門のスギナが生えてくるでしょう。
 そして夏もやってきます。

ツクシ
土筆、筆頭菜
スギナの胞子茎

スギナ
杉菜、接続草
Equisetum arvense
シダ植物門 トクサ綱 トクサ目 トクサ科 トクサ属

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タグ: スギナツクシシダ春の植物

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春のつくしをみつけてほんわか。けれども……

 3月中旬。
 いつのまにかつくしが出ていました。


 錦織公園。
 舗装園路脇の思わぬところに。


 つくしはスギナほどどこでも見かけるというわけではなく、顔をだすのも春のわずかな間だけ。
 根絶の難しい嫌な雑草でありながら、なぜかつくしを見ると春がきたんだなぁとほんわかします。


 われながら、勝手なものだと思います。

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タグ: ツクシスギナシダ錦織公園のシダ春の錦織公園錦織公園

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下赤阪の棚田の2014年 3月下旬には つくし


 金剛山が育む下赤阪の棚田ビオトープもだんだん春らしくなってきています。



梅満開の3月下旬の下赤阪の棚田
梅満開の3月下旬の下赤阪の棚田




 3月下旬には春の山菜、ツクシも生えていました。

 土の中からニョきりと生えた肌色の棒は、なんか植物っぽくありません。

 緑色をしていないので、寄生植物なのでしょうか。



いっぱい生えてるツクシ
いっぱい生えてるツクシ




 いえいえ、ツクシは立派な植物。

 ただし、花は咲かず種もできないシダ植物です。

 ツクシが緑色をしていないのは、胞子を飛ばしたら枯れる茎(胞子茎)のためだからでしょう。



つくしの本体のスギナ(近つ飛鳥風土記の丘)
つくしの本体のスギナ(近つ飛鳥風土記の丘)




 ツクシの栄養を作る部分、つまり緑色の部分はスギナといいます。

 ツクシがしおれるくらいから芽を出し始めますが、ツクシを作らないで直接生えてくることもあります。

 ツクシよりもスギナのほうが「本体」っぽいので、種としては「スギナ」の方の名前を使います。

 スギナは緑色ですが葉っぱといえるようなものはなく、緑色の細い棒が節ごとに生えているだけ。

 これが葉っぱということになります。



スギナ(杉菜)の胞子茎のツクシ(土筆)
植物界 シダ植物門 トクサ綱 トクサ目 トクサ科 トクサ属

スギナ(杉菜)の胞子茎のツクシ(土筆)



 今から4億年くらい前の古生代のシルル紀からデボン紀のあたりの原始的な植物には、葉といえるようなものはありませんでした。

 もしかしたら、ツクシは何億年も昔の植物の姿を残した生きた化石なのかもしれません。

 春の山菜として食べられるツクシ。

 古生代の植物を想像しながら食べると、ひと味ちがうかもしれません?



ここにもツクシいっぱい
ここにもツクシいっぱい




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タグ: ツクシスギナ山菜シダ下赤阪の棚田下赤阪の棚田201403

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山菜って山の野菜?


「山菜」とは


 「山菜」という言葉はよく使いますが、一体なにをさすのでしょうか?

 事典辞書の類に書かれていることを総合すると、山や野原に自生している植物のうち、食用にされるもののこと、のようです。

 念のために農林水産省のホームページ確認してみましょう。


 残念ながら農林水産省でも林野庁でも「山菜」の定義を見つけることができなかったのですが、「山菜」という言葉はふつうに使われていましたので、国語的な定義でいいのでしょう。

 「山菜」は、「山や野原に自生している食用にされる植物」のことでいいのでしょう。
 「植物」ですので、キノコは含まないようです。菌類ですから。

ポピュラーな山菜のツクシ
ポピュラーな山菜のツクシ

野菜と山菜


 でも、そうなるとタラの芽やフキノトウなどスーパーなどで売っている栽培されているものは「山菜」でしょうか、「野菜」でしょうか。

 見た目も変わらない同じ植物を栽培と自生で分けるのは書くほうも読むほうもややこしそうですし、それほど区別する意味はなさそうです。

 このブログでは基本的に「山菜」として扱われているものは山菜ということにします。
 もともと野生の植物が消費に対応するために栽培されるようになったものも山菜として扱います。
 ポイントは、野生種そのものか極めて近い、ということです。

 野菜は字を見ているといかにも野性っぽい感じがしますが、実は野生種から遠いどころか、多くは野生種がどれかわからないほど人間が変化させたものです。

ポピュラーな山菜のフキノトウ
ポピュラーな山菜のフキノトウ



ご注意を!


 意外と探してみるとそこらへんに生えている雑草のなかにも山菜が多いことに気づきます。
 しかし実は私たちの周りには自生しているものだけでなく植樹されているもや園芸用に栽培されているものも含めて有毒のものが結構あります。
 自生しているものを食べるときには、山菜と有毒の植物をまちがえないように注意をしましょう。

 また、自然のままのように見える場所でも誰か所有者がいます。
 勝手に進入し、勝手に生えている植物を持ち帰ることは犯罪になることもありますので、ご注意ください。

 そのほか、山菜取りのマナーを大切に。


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タグ: 山菜ツクシフキノトウ

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