【 タネ】

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特別展「たまごとたね」に大っきなタマゴがやってきました!〈大阪市立自然史博物館〉

 タマゴとタネがいっぱい展示されている大阪市立自然史博物館の特別展「たまごとたね」。
 動物のタマゴと植物のタネが対決形式で展示されています。
 はじまったときから予告されていた「大っきな卵」がやってきました!
 ほんとはもっと早く展示がはじまっていたのですが、都合があわなくて遅くなってしまいました。

◆「たまごとたね -いのちのはじまりと不思議-」の記事をまとめてみる
 【知っているのに知らないタマゴとタネがいっぱい!】
 【鳥の卵がものすご~くいっぱい!】
 【タマゴとタネのちがいは?!】
 【何回も行ってたくさんタマゴとタネを見よう!】
 【空を飛んで旅するタネがたくさん!】


しょくぽんとならんで会場まであとわずか!

 「ラウンド13 大きのはどっち」で大きいタマゴと大きいタネといっしょに展示されています。
 今いる動物のタマゴで一番大きいのはダチョウのタマゴ。
 今ある植物で一番大きいタネと言われるのはフタゴヤシ。
 それで圧倒的に大きいのは、フタゴヤシのタネ。
 タマゴの完敗です。
 そこにやってきたのが、ダチョウよりも大きなタマゴ。


ダチョウよりも大っきなタマゴがやってきた!

 「大っきな卵」はエピオルニスのタマゴ。
 ダチョウよりもずっと大きな鳥。
 ただし、残念ながら17世紀ころに絶滅してしまいました。
 ということで、殻をつなぎあわせて復元したタマゴが展示されています。


左の白い卵がダチョウでとなりの黒っぽいタマゴが絶滅鳥のモア

 エピオルニスはアフリカの西にあるマダガスカル島で独自の進化を遂げた鳥。
 身長は3メートル以上。
 体重は500キロ、ダチョウの3倍以上。
 もちろん飛ぶことはできません。
 こんなに大きな鳥ですから、タマゴが大きいのはあたりまえ?

 展示されているエピオルニスのタマゴは、たしかに、大きい!
 ダチョウよりもモアよりもずっとずっと大きい!


エピオルニスのタマゴとフタゴヤシのタネ

 そして大きいフタゴヤシのタネよりも、ちょっとだけ大きいように見える!
 恐竜の卵でもかなわなかったフタゴヤシのタネについに動物のタマゴが勝つが日やてきた?!

 ところが?!
 予想外の展開が!
 角度を変えて見てみると!


?!

 それは、会場で確認してください!

タグ♦ たまごとたね -いのちのはじまりと不思議- 大阪市立自然史博物館
■参考外部リンク■
第46回特別展 たまごとたね -いのちのはじまりとふしぎ-|大阪市立自然史博物館
ようこそ大阪市立自然史博物館へ

ダチョウ No.3627

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タグ: エピオルニスダチョウモアフタゴヤシタネたまごとたね大阪市立自然史博物館46th-tamagototane

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特別展「たまごとたね」は空を飛んで旅するタネがたくさん!〈大阪市立自然史博物館〉

 タマゴとタネが対決形式で展示されている大阪市立自然史博物館の特別展「たまごとたね」。
 22のラウンド(テーマ)で対決しています。
 でも、なんか、タマゴとその親達ばかりに注目しがちになってしまいます。
 でもタネだって負けていません。

◆「たまごとたね -いのちのはじまりと不思議-」の記事をまとめてみる
 【知っているのに知らないタマゴとタネがいっぱい!】
 【鳥の卵がものすご~くいっぱい!】
 【タマゴとタネのちがいは?!】
 【何回も行ってたくさんタマゴとタネを見よう!】

 タネについての説明で印象に残ったのは、解説書の「普段は動けない植物が、動いて分布を広げることができる数少ないチャンス」。
 動けない植物が分布を広げることは重要です。
 たとえば、人類が登場してからのわずかな間だけでも地球は暖かくなったい寒くなったりを繰り返しています。
 そのとき、分布を広げることができていなければ、激しい環境の変化を乗り越えることができず、絶滅してしまいます。


会場までまだまだ500mの案内板

 ということで、会場では旅するタネがろいろ展示されています。
 自分の力で動くことができないタネの移動方法には、動物に運んでもらう方法と、空気や水の動きを利用する方法などがあります。
 空気を利用するタネは、タネらしくないおもしろい形をしているものがいろいろあります。


写真で残念な全翼機型タネのハネフクベ
この形は空気抵抗が少なくなるので長距離や長時間飛びやすくなります


実の中に円盤グライダー型のタネがつまったジャカランダ


2枚羽のヘリコプター型のタネのフタバガキ類
このタイプは遠くへ飛ぶよりも落下の衝撃を和らげるためとも言われます


いろいろなふわふわ系タネ
どれも種子の部分は小さい

 そして、標本の展示だけでなく、実際にタネが飛ぶ様子を見ることができます。
 まずアメリカオニアザミ。
 名前のようにキク科の植物。
 キク科で飛ぶタネというと、タンポポ。
 アメリカオニアザミもタンポポのようにタネに綿毛がついています。
 大きなケースについたボタンを押すと、中に風が巻き起こって綿毛が舞います。
 綿毛に風を受けてふわりと舞い上がり、ふわふわと落ちていきます。


ふわふわ舞ってるアメリカオニアザミ

 「ふわふわ」と飛ぶには軽いほうが有利。
 つまりタネは小さいほうがよくなります。
 しかし、タネが小さいとためておける栄養が少ないので、芽を出して育つためには不利。
 そのため、ふわふわ型のタネは、小さいタネをたくさん作るものが多いそうです。

 そして会場終盤には大きな空飛ぶタネが登場。
 天井から下がっているひもを引くと、かごが上へ上へと上って行きます。
 天井にとどくと中からたくさんのタネが出てきて、ひらひらと会場を舞います。
 グライダーのような大きな翼がついたタネ。
 会場の最初のほうに展示されていたハネフクベのタネのようです。


会場を舞う全翼機型のタネモドキ

 ハネフクベはウリ科の蔓植物で、木を使って高いところまで上って行き、タネを飛ばします。
 タネはグライダーのように飛びますので、できるだけ高い位置に実がなるほうが得です。
 そして綿毛型よりも大きなタネをつくるります。
 大きなタネのほうが成長するための栄養も多いわけですから、小さい種よりも有利です。


床に降りたタネモドキ

 「飛ぶ」と言っても方法や形は様々。
 紹介できたのその一部だけ。
 残りはぜひ会場で見てください!

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特別展「たまごとたね」でタマゴとタネのちがいは?!〈大阪市立自然史博物館〉

 大阪市立自然史博物館の特別展「たまごとたね」。
 記事は3回めになりますが、実は、とても大切なことをまだ書いていません。
 この特別展の根幹になるものなのに。
 それは、「タマゴ」と「タネ」について。

◆「たまごとたね -いのちのはじまりと不思議-」の記事をまとめてみる
 【知っているのに知らないタマゴとタネがいっぱい!】
 【鳥の卵がものすご~くいっぱい!】


台風の雨で濡れてる恒例の幟

 そんなこと、常識の範囲。
 言わなくてもわかるでしょう。
 と「常識」で済ませてしまうと、そこで考えることがストップ。
 科学ではありません。
 ここは自然科学の博物館。
 会場ではちゃんと定義されています。

 生物学の世界では「タマゴ」や「タネ」のことは「卵(らん)」といいます。
 今回の「たまごとたね」展では、動物のもので、メスの体の外に産み落とされた卵(らん)。
 そして保護などの目的で卵(らん)についている殻とか様々なものも含めて「タマゴ」。


砂で固めた?ツメタガイ(巻き貝)のタマゴ

 種子植物の卵は「種子(しゅし)」といいます。
 種子は動くことができな種子植物が移動することができる貴重な時期。
 そのために種子には殻や羽などいろいろなものが付いていますが、それらを含めて「タネ」。


羽が生えたフタバガキのタネ

 ということで、動物の多くはタマゴを持ちますが、植物でタネを持つのは種子植物の裸子植物と被子植物だけ。
 シダやコケはタネをつくりません。
 ということは、タマゴとタネを比べるのは、多様性という点ではタネにちょっとハンデがあるように感じます。
 そもそも動物は先カンブリア紀後期に登場。
 おそらく5億年くらい前のカンブリア紀にはすでにタマゴは存在していたでしょう。


会場で最も古いタマゴ
恐竜メガロウーリサス類 白亜紀後期(約7200~6600万年前)

 タネができる種子植物が登場したと思われるのは、デボン紀後期ころといわれ、3億年くらい前。
 動物から2億年ほど遅れています。
 このように、「タマゴ」と「タネ」は似ているようで、意外とちがいます。


会場で最も古いタネ
シダ種子類トリゴノカルパス 石炭紀前期(約3億4000万年前)

 でも、会場にあるタマゴとタネの解説パネルをよく見てみると、共通点も。
 タマゴもタネも成長していく小さな部分と、そのための栄養をためている大きな部分があります。


タマゴ解説パネル


タネ解説パネル

 どちらも生まれて(芽が出て)すぐ自分で栄養を取り込んだり作ったりでませんから、しばらくの間の栄養は用意しておかなければなりません。
 似ていて当然のような気がします。
 動物と植物は門よりも更に上の界のレベルで違う生き物。
 しかも植物がタネを持つようになったのは、登場して1億年くらいたってから。

 ということは、タマゴとタネの似ているところはたまたま似た平行進化?
 それとも目的が似ていたので構造も似てしまった収斂進化?
 現れた順から考えると、タマゴが先で、タネは後。
 ということは、タネは植物のタマゴ?

 会場にたくさんあるタマゴとタネを見ていると、タマゴが先かタネが先かなんて気にならないほど、おもしろいことがいっぱいです!

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特別展「たまごとたね -いのちのはじまりと不思議-」は知っているのに知らないタマゴとタネがいっぱい!〈大阪市立自然史博物館〉

 大阪市立自然史博物館の夏の特別展「たまごとたね -いのちのはじまりと不思議-」がはじまりました。

 多くの動植物の「はじまり」になるタマゴとタネを比べています。

 動きまわることができる動物と、動くことができない植物。

 昔からちがう生き物と考えられてきました。

 でも、そのはじまりのタマゴとタネは、なんとなく似ているような気もします。

 果たして、タマゴとタネは似ているのでしょうか。


内覧会だったので「予告」付きの看板

 まず、入り口にとんでもなく大きな葉。

 人間よりも、ずっとずっと大きい葉。

 タネの特別展なのに、一番目立つところに葉?

 これは世界一大きなタネと言われるフタゴヤシの葉。

 長さ60センチ、重さ20キロにもなる大きなタネ。

 もちろん、たったひとつのタネの大きさです。

 葉が大きいのも納得できます。


でかい!フタゴヤシの葉

 動物や植物の展示は決して珍しくはありませんが、タマゴやタネがこんなに並ぶことは、そうあることではないでしょう。

 珍しい生き物はもちろん、身近な生き物でもタマゴやタネを目にする機会は意外となかったりします。

 そんな身近な生き物、野鳥のタマゴが本当にたくさん並んでいます。

 コチドリにコアジサシ、オオタカやトビびやハチクマのようなあまり身近にいない鳥から、メジロにキジバトにハシボソガラスのような身近な鳥まで。

 毎日のように見かける鳥でも、タマゴは見たことがなかったります。

 こんなで形こんな模様だったのです!


鳥はよく見てもタマゴははじめてのカラス

 珍しいタネだってあります。

 先が曲がった太いトゲが何本も飛び出た武器のようなタネ。

 大きさは10センチほど。

 その名も「ライオンゴロシ」。

 体にひっついた実をとろうとくわえたら最後、口に刺さって取れなくなり、エサが食べられなくなったライオンついには餓死してしまう。

 という伝説を持つ世界最大級のひっつき虫。

 たしかに伝説を真実と思わせるほど、ひっつき虫の限界を超えた大きさと形をしています。


確かにライオンを殺しそうな凶悪な実

 標本だけでなく、生きている状態の生体展示もあります。

 タマゴとタネ展らしくニホンイシガメ、クサガメ、ニホンヤモリのタマゴの生体展示?

 会期中に孵化するのでしょうか。


親つき?のニホンヤモリのタマゴ

 そして大きさ対決。

 最大のタマゴはダチョウ。

 最大のタネは入り口にもあったフタゴヤシ。

 並べてみると圧倒的な差でフタゴヤシの勝ち!

 なにしろ、葉1枚がダチョウよりずっと大きいのですから、しかたありません。

左のケースで一番大きいのがダチョウのタマゴ
右のケースで一番大きいのがフタゴヤシのタネ
※画像スライドできます ⇒⇒

 それなら、タマゴを産む最大の生き物、恐竜はどうでしょう。

 ちょっと離れたところに恐竜のタマゴがあります。

 全長30メートルに達することもある、恐竜の中でも最大級のティタノサウルス類のものと思われるタマゴの化石です。

 それならタマゴが勝てるかも?

 と思ったのですが、実は、恐竜は小さく生んで大きく育てる型の生き物。

 ティタノサウスル類の場合、タマゴから大人になると重さでなんと1750倍になるのです!

 人間にたとえると、3000グラムの赤ちゃんが、大人になったら50トンになるということ。

 50トンというと、自然史博物館入口にいるナガスクジラのナガスケが生きていた時より重いのです!

 やっぱりタマゴはタネに勝てないのでしょうか。

 9月には最大のタマゴと言われる絶滅鳥類のエピオルニスのタマゴがやってくるそうなので、タネに一矢報いることができるかもしれません?!


体の割に意外と小さい恐竜のタマゴ

 と、いろいろなありとあらゆるタマゴとタネが集められています。

 体の半分くらいありそうなキウイのタマゴと剥製。

 哺乳類なのにタマゴを産むカモノハシのタマゴと剥製。

 そして、身近な食べ物なのにおそらく見たことがある人はほとどいないじゃないかなと思うパイナップルのタネ。

 本当に、紹介しきれないほどたくさんのタマゴとタネが展示されています。


今度食べるときは確認しようと思うパイナップルのタネ

 見たことも聞いたこともないめずらしいタマゴとタネから、よく知っている生き物のタマゴとタネまで。

 初めて見るタマゴとタネばかりでした。

 タマゴとタネは大きな役割と見た目はなんとなく似ているように思いますが、やっぱり動物と植物ほどの隔たりがるように感じました。

 実際どうなのかは、ぜひ博物館で確認して下さい。

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