【 タテハチョウ】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

赤と黒と茶色の派手な模様のチョウがいました。さて、どのちょうでしょうか?

 10月。
 といっても暖かかった今年。
 花壇に咲いた花にチョウがとまっていました。

この記事にはの画像があります。


 翅はオレンジに黒い斑点、縁が黒。
 タテハチョウによくあるパターン。
 よく似たチョウがいろいろあります。

チョウがとまっているのはキク科のチトニアの花?

 大きさは、モンシロチョウよりちょっと大きいくらい?
 タテハチョウとしては小さい方。

 翅を閉じると茶色時に筋が入って木の皮や落葉のよう。
 これもタテハチョウではよくあるパターン。


 一番の特徴は、翅を開いた時、半部くらいが焦げ茶に灰色を塗ったような色をしてること。


 この特徴があるのは、アカタテハ。
 幼虫が食べるのは、里山に生えるようなイラクサ科の雑草。
 だからそう珍しいチョウではないようです。

 ほんとうに似たチョウは多いので、日頃から図鑑をよく見ておかないと。

アカタテハ
赤立羽
Vanessa indica
チョウ目 アゲハチョウ上科 タテハチョウ科 アカタテハ属

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鬼滅の刃の蝶 あさぎまだら

 鬼滅の刃。
 人気マンガとそれを原作とするアニメ作品。
 大正時代の日本を舞台に、人を食べる鬼と、鬼殺隊と呼ばれる鬼を倒す人間の戦いの物語。
 鬼に家族を殺された主人公は、鬼にされた妹を人間に戻すために鬼殺隊に入り、鬼と戦います。

この記事にはの画像があります。


 とても人間とは思えない能力を持つ鬼殺隊トップ集団の柱には、とても個性的なキャラクターが揃います。
 その中のひとり、胡蝶しのぶさん。

 その名前が表すように髪飾りや羽織の模様が、あるチョウの翅を模しているといわれます。
 そのチョウは、アサギマダラ。
 また、その仲間。
 まったく同じというわけではありませんが、黒い昆虫の翅脈のような筋と、白をベースにほのかに水色のグラディエーションがかかるところなどにアサギマダラっぽさを感じます。


 アサギマダラはマダラチョウの仲間で、美しい翅と黒地に白い水玉模様の体も特徴です。
 きれいな翅の模様に対してなんか違和感がある水玉模様の身体はマダラチョウの特徴。
 体の模様の目立つ理由は、警告色と言われています。

アサギマダラ

 捕食者に危険だと知らせるために目立つ色や模様が警告色。
 保護色のように見つかりにくくするのではなく、あえて目立って危険を知らせ、食べられないようにするのです。
 それは、マダラチョウは毒を持っているのです。
 アサギマダラも。
 「鬼滅の刃」の胡蝶しのぶさんの専門は薬学。
 つまり、薬と、毒。

 ただ、アサギマダラの毒は、ヘビのように戦いに使える毒ではありません。
 食べられてはじめて効いてくる毒なのです。
 自分が死んでも、仲間を助ける毒。
 そこはちょっとちがいます。

浅葱斑

 大きな翅でひらひらと飛ぶ姿はどことなくはかなげで、鬼を倒す人間の限界を超えたような柱とは相容れないように思えます。
 ところが、アサギマダラはほかのチョウとはちょっと、いや随分違うのです。
 それは、渡りをすること。
 渡り鳥のような長距離の移動です。

Parantica sita

 アサギマダラは長年渡りの調査が続けられていて、2500キロを移動したという記録があります。
 渡りをしないチョウもいるようで、まだわからないことが多いのですが、長距離を移動するアサギマダラが少なからずいることは確か。
 きれいなチョウではかなげに見えて、実は毒を持ち、長距離を移動できるほどのタフさも持っている。
 作者の吾峠呼世晴さんがどの程度アサギマダラを意識して設定されたのかはわかりませんが、アサギマダラと胡蝶しのぶさん。
 イメージが重なります。

アサギマダラ
浅葱斑
Parantica sita
チョウ目 アゲハチョウ上科 タテハチョウ科 マダラチョウ亜科 アサギマダラ属

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久しぶりの浅葱斑はタデ科が好き?

 ひさしぶりのアサギマダラ。

 アサギマダラは渡りをするチョウ。
 日本列島を初夏には南から北へ、秋には北から南へと移動します。
 なかには1500キロも移動するものもいるとか。
 華奢に見える体でよく移動できるものです。

この記事にはの画像があります。


 アサギマダラは毎年数回出会うのですが、いつもひらひら飛んでいて、なかなかうまく写真が撮れません。
 この日はなぜか草の葉に止まってくれたので写すことができました。

Parantica sita

 このアサギマダラは、その草にやけに執着しています。
 いなくなってから確認すると、花は咲いていないので蜜を吸っていたのではありません。
 葉の裏に卵はありませんので、産卵でもありません。
 そもそもアサギマダラの幼虫が食べるのはリンドウ目ガガイモ科の植物。
 これは、おそらくナデシコ目タデ科のミゾソバ。
 幼虫の食べ物ではありません。

浅葱斑

 どうして執着していたのか謎ですが、おかげでひさしぶりに写真を撮ることができました。

アサギマダラ

アサギマダラ
浅葱斑
Parantica sita
チョウ目 アゲハチョウ上科 タテハチョウ科 マダラチョウ亜科 アサギマダラ属

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タグ: アサギマダラマダラチョウタテハチョウ

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古い写真の中からみつけたいきもの 3月に出会ったっ蝶は長生き? ヒオドシチョウ

 何年か前の3月下旬の岩湧山。
 火入れを前に山頂の茅場のススキは刈られていました。
 そこにチョウが。

この記事にはの画像があります。


 オレンジと黒の模様。
 似たような翅のチョウはたくさんいます。
 このチョウは、ヒオドシチョウ。
 漢字では緋縅蝶。
 学名はNymphalis xanthomelas
 チョウ目 タテハチョウ科 タテハチョウ属。

ヒオドシチョウ
緋縅蝶

 ただ、このときは3月。
 チョウの成虫が飛ぶにはちょっと早いな、と思ったら。
 成虫で冬を越すチョウでした。
 しかも、初夏に生まれた成虫が冬を越して春に産卵するという、長生きのチョウです。
 どうりで、翅の色が図鑑よりもぼんやりしているのと思いました。

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タグ: ヒオドシチョウタテハチョウ岩湧山

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古い写真の中からみつけたいきもの 渋くて綺麗な翅を持つチョウのスミナガシがたべているのは……

 好きなチョウの一つ、スミナガシ。
 墨流。
 チョウ目 タテハチョウ科 スミナガシ属。

この記事にはの画像があります。


 何年も前の6月の金剛山でであったスミナガシ。

 黒地にところどころに白い線の模様。
 に見えますが、よく見るとクロではなく、青や緑や紺色などが微妙な変化をみせる、シブくてキレイな翅です。

スミナガシ

 このスミナガシがとまっているのは、動物のうんち。
 大きさからすると、中型の哺乳類。
 すりつぶされていない植物の細い葉がたくさん混ざっているので、タヌキのうんち?

墨流

 顔に生えている赤い物は口。
 つまりうんちの汁を飲んでいるのです。
 スミナガシなどタテハチョウの仲間には、花の蜜ではなく、樹液や腐った果物の汁、そしてうんちの汁などを飲むのものがいます。

Dichorragia nesimachus

 なかなか、すごいチョウです。

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タグ: スミナガシタテハチョウ金剛山の虫金剛山

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蝶の翅ってものすごい! 冬越しを終えたルリタテハ

 4月の里山で出会った2匹の蝶。
 どちらもルリタテハ。
 でも、見た目が全然ちがいます。

この記事にはチョウの画像があります。


 ひとつは蝶らしい姿をしていますが、もうひとつは歴戦の勇士のマントのような風格があります。
 なぜ春先に幾多の戦いを勝ち抜いてきたような蝶がいるのでしょうか。
 それは、冬を越してきたから。
 ルリタテハは成虫で冬を越す蝶の一つ。
 その年に羽化した蝶が現れるのは6月くらい。
 両方とも去年の10月頃に羽化したのでしょう。

普通の翅のルリタテハ

 この半年間、何があったのかわかりませんが、おそらく鳥に襲われ翅が食いちぎられつつも逃げることができたのでしょう。
 すごいのは、ぼろぼろになった翅でも普通に飛ぶことができるのです。
 たしかに少しフラフラしていたようにも思いますが、そもそも蝶はそんな飛び方です。

翅がボロボロのルリタテハ(上下逆にしています)

 地球に現れた、推力を生み出して自由に飛ぶことができる生き物は、鳥を除いてみんな膜で飛びます。
 膜には欠点があり、裂けてしまうと飛ぶことが難しくなってしまいます。
 ところが、このルリタテハは翅がボロボロになってもそれなりに飛ぶことができます。

 推力を得て、コントロールして飛ぶというのは、とても繊細なこと。
 無駄な要素が入り込む余地はありません。
 大きく欠けてもまだ飛ぶことができるいというのは、蝶の翅にはきっとすごい構造があるのでしょう!

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タグ: ルリタテハタテハチョウ

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増えすぎたスミレをどうしようかと思っていたらイモムシがたくさん食べてくれました。けれども

 家にはたくさんのスミレがあります。
 そのほとんどは、勝手に増えたもの。
 花は春にしか咲きませんが、咲かない花(閉鎖花)が春から秋まで種をつくり、まわりに飛ばしまくります。
 ですから、何かを植えている鉢から、何も植えていない鉢までスミレだらけになってしまいます。
 とってしまわなければならないのですが、成長している姿を見ると、ついつい先延ばしになってしまいました。
 花は来年の春まで咲かないというのに。

この記事にはの画像があります。



 そして、ある日。
 スミレの葉に黒いイモムシが。
 黒いだけではありません。
 黒い毛、いやトゲが生えています。
 スミレを食べる、トゲのある黒いイモムシ。
 ヒョウモンチョウの仲間にちがいありません。

この頃はまだスミレの葉に隠れるほどの大きさ

 ヒョウモンチョウはオレンジ色に黒い斑点がある翅のチョウのグループです。
 ヒョウモンチョウの中でもどうやら、ツマグロヒョウモンのようです。
 ツマグロヒョウモンの幼虫はスミレを食べます。
 増えすぎたスミレを食べてもらって、きれいな蝶の誕生を見ることができれば。
 と、様子を見ることにしました。

オレンジ色がなんとなく毒々しい幼虫さん

 とりあえず、見つけた幼虫を一つの鉢に集めました。
 葉が食べられ無くなってくると養生に回し、新しい鉢を用意します。
 ヒョウモンチョウの幼虫は頭がいいようで、徹底的に食べつくす前にほかに探しはじめます。
 あとどれくらいできれいな蝶が見られるのだろう。

 ところが。

脱皮直後の頭はオレンジ色

 幼虫は最終的に10匹以上。
 おそらく1匹のメスが産んだと思うのですが、大きさはいろいろ。
 どういうわけか成長に差があります。
 ともあれ、草食動物というのは食べ物の効率が悪く、とんでもない量の植物が必要となります。
 10匹以上がどんどん食べ、どんどん成長していくので、どんどんスミレの葉がなくなっていきます。
 養生がおつきません。

体長4センチ余りでおそらく終齢幼虫

 しかたがないので、近所の道端で雑草になっているスミレの葉をもらうことにしました。
 年に数度、きれいに草刈りされる場所なので、大目に見てくれる、はずです。
 スミレが減ってしまうと放浪をはじめてしまうので水槽に保護して、毎日束ねたスミレの葉を入れます。

 それをはじめて2日後、はじめて幼虫を見つけてから10日。
 2匹が蛹になっていました。

おしりのところ糸でくっつけて蛹になります

 そして1週間。
 すべての幼虫が蛹になったころ。
 最初の蛹から無事オスが羽化しました。
 ところが、蛹から出るのは一瞬、見逃してしまいました。残念。

タテハチョウの仲間らしく足は4本に見えます

一番目の2本は折りたたんでいます

 蛹になった順に羽化していき、無事全部羽化。
 羽化した蝶は翅が固まると空へと放します。
 最終的に蛹になったのは12匹。
 内、メスはたった3匹。
 オスとは1:3。
 メスが少ない理由は、よくわかりません。

オスのヒョウモンチョウ


メスのヒョウモンチョウ

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フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

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