出会った白いタチツボスミレのようなスミレはオトメスミレ(牧野富太郎さん)?
桜が見る間に散っていきます。
でも、地面の上ではスミレが花盛り。
毎年行くスミレポイントで見かけた白いスミレ。

ここには白いスミレは、アリアケスミレとニョイスミレ(ツボスミレ)があります。
ニョイスミレが咲くのは多くのスミレが咲き終わった頃。
アリアケスミレは茎が無いスミレ。
このスミレは、茎があります。
というか、花の色が白いこと以外タチツボスミレの特徴を持っているようです。
タチツボスミレにはオトメスミレとシロバナタチツボスミレという白い品種があります。
オトメスミレは正面から見た花は白いですが、後に飛び出した部分の距はほんのり紫色。
距まで白いのがシロバナタチツボスミレ。

それでこの白いスミレの距は薄い紫色ですが、下の3枚の花弁の咲きが薄っすらと紫色。
オトメスミレ、に近いですが、微妙です。

なにしろ、この場所には毎年きていますが、白いスミレを見たのははじめて。
オトメスミレになりかけの白花のタチツボスミレ?
スミレは難しい。
オトメスミレの学名は
Viola grypoceras A.Gray form. purpurellocalcarata (Makino) Hiyama ex F.Maek.
「Viola grypoceras」はタチツボスミレのことで、「A.Gray」は命名した人。
「form.」は品種のことで、「purpurellocalcarata」はオトメスミレのことで、「(Makino)」はオトメスミレを命名した人で、「Hiyama ex F.Maek.」はその後オトメスミレの分類を変更した人。
オトメスミレを命名した「Makino」は現在放送中の朝ドラ「らんまん」の主人公のモデルの牧野富太郎さんです。
日本の植物、特に草の学名を調べてみるときは命名者の名前まで調べてみてください。
「Makino」が付く植物は半年のテレビ放送では紹介しきれないほど見つかるでしょう。

- 関連記事
-
- 小さい綺麗なひめはぎの花はいつまでも (2023/04/10)
- 出会った白いタチツボスミレのようなスミレはオトメスミレ(牧野富太郎さん)? (2023/04/08)
- 小隹の槍 足元の春 (2023/03/29)