金剛山の山頂付近が白くなることがある冬。
山頂には雪がつもり、木々が樹氷に覆われます。
冷やされた空気中の水蒸気が、木などにあたって氷に変わったものを「霧氷(むひょう)」といいます。
その中で風で吹きつけられた水蒸気が凍って白くなったものが「樹氷(じゅひょう)」。
ですから風が吹いてくる方に向かって成長していきます。
金剛山は阪神地域でも霧氷を見に行きやすい場所の一つとして有名で、冬が一年で最も登山者が多くなる時期、と言われています。
この日は北側の水越峠(みずこしとうげ)からのアプローチ。
2月には滝が凍るモミジ谷本流から山頂へ向かいます。
凍る第六堰堤(だいろくえんてい)を経て、源流アタックをしないで尾根道へ。
道にはまだまだ雪が残っていますが、霧氷はないようです。

モミジ谷から尾根道を登りきったあたり
雪は積もっていますが霧氷はなさそう
真冬でも少し暖かくなると気温が0℃を超えてしまうことがある金剛山山頂では、霧氷が見られるかどうかは、その時の気象状況によって変わります。
ちょっとガッカリしながら金剛山で一番高い葛木岳(かつらぎだけ)をぐるりとまわる登山道にでました。
木が白くなっているところもありますが、それは霧氷ではなく雪が積もったもの。
吹きつけたようにべったりとついてます。
しかし葛木岳を迂回して西側の転法輪寺に近づくと、様子が変わりました。
真っ白。
霧氷です。

林床の低木にまで霧氷がついてる転法輪寺裏
背の高いスギはもちろん、下生えの低い木まで真っ白です。
それほど標高は変わらないのに、別世界。

霧氷がびっしりついた山頂のスギその1

霧氷がびっしりついた山頂のスギその2
冬は北西の風が吹きます。
そして金剛山の北西には大阪湾があります。
霧氷は冷たいだけでなく、水蒸気を含んだ風でなければできません。
ということで、西側に霧氷がたくさんできたのでしょう。
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