【 スイセン】

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棚田のいきもの 2016年2月上旬の白~黄色い花

 一年を通して生き物の姿を見続けている下赤阪の棚田。
 農林水産省の日本の棚田百選に選ばれている棚田です。

 平地と丘陵ばかりの大阪に棚田というのは不思議な気がします。
 しかし、北東南と3方を山に囲まれていますので、今でも棚田は残され、2箇所が棚田百選に選ばれています。
 その一つが、大阪の南東部、金剛山地と和泉山脈に囲まれた大阪唯一の村、千早赤阪村にある下赤阪の棚田です。

 毎月行っていてもいつも新しい生き物との出会いがある、生き物の多様性に富んだ場所です。
 ですが、毎月というのはちょっと大変。
 もう何巡もしましたので、今年は1ヶ月おきを基本にして、内容を充実させる方に力を入れることにしました。
 ということで、2016年最初は2月からです。

田起こし前で緑色の下赤阪の棚田

白い花 タグ:下赤阪の棚田の白い花
植物界 被子植物門
双子葉植物綱

タネツケバナ(種漬花)Cardamine scutata

双子葉植物綱 アブラナ目 アブラナ科 タネツケバナ属
越年草
タグ:タネツケバナ

ちょっと湿り気のあるところを好むタネツケバナ。

道端など乾燥気味のところにもよく似た花が生えますが、そちらはおそらくミチタネツケバナ。
小さな葉の形が丸くなっていればミチタネツケバナの方。

花の形は春の七種のナズナにも似ていますが、タネツケバナは実が棒状になっているのですぐわかると思います。

ナズナ(薺)
Capsella bursa-pastoris

フウチョウソウ目
アブラナ科
ナズナ属
越年草
別名:ペンペングサ
タグ:ナズナ

春の七種の「なずな」。

コハコベ (小繁縷)
Stellaria media

ナデシコ目
ナデシコ科
ハコベ属
越年草
北アメリカ原産
タグ:コハコベ

春の七種の「はこべら」。

クサイチゴ(草苺)
Rubus hirsutus

バラ目
バラ科
キイチゴ属
落葉小低木
別名:ワセイチゴ
タグ:クサイチゴ

ウメ(梅)Prunus mume の白梅
バラ目 バラ科 サクラ属
落葉高木
タグ:ウメ

棚田の所々で咲いている白梅。

近寄れないところで咲いているので品種はわかりませんが、よく栽培されている南高(なんこう)かもしれません。

双子葉植物綱
植物界 被子植物門
単子葉植物綱

スイセン(水仙)Narcissus
の八重咲き品種

クサスギカズラ目
ヒガンバナ科
スイセン属
多年草
タグ:スイセン

スイセンの八重咲は、外側の花弁が増えたものと、内側の筒状の花びらが増えたものがありますが、これはどちらでしょうか。

単子葉植物綱
植物界 被子植物門
白い花
黄色い花 タグ:下赤阪の棚田の黄色い花
植物界 被子植物門 双子葉植物綱

カンサイタンポポ(関西蒲公英)Taraxacum japonicum

キク目 キク科 タンポポ属
多年草
タグ:カンサイタンポポ

花の下の総苞片(そうほうへん)が反り返ってないので在来種のタンポポ。

セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)Taraxacum officinale

キク目 キク科 タンポポ属
多年草
ヨーロッパ原産
要注意外来生物
日本の侵略的外来種ワースト100
タグ:セイヨウタンポポ

総苞片が反り返っているので外来種のタンポポ。

ただし、遺伝子が混ざっているものもあるので単純に見た目で決めることはできません。
でも反っていたら、純粋な在来種でないということは、言えるかもしれません。

ソシンロウバイ(素心蝋梅)Chimonanthus praecox f. concolor

クスノキ目 ロウバイ科 ロウバイ属
落葉低木
タグ:ソシンロウバイ

花弁が透けて、まるで蝋細工のように見えることが由来と言われています。

数多くの品種の中でも、本当に蝋細工ような薄い黄色のソシンロウバイがよく植えられています。

植物界 被子植物門 双子葉植物綱
黄色い花

 一年でもっとも債務時期ということで、さすがに花は減っています。
 でもそうなると、やっぱり外来種が目立ってきます。
 見知らぬ土地で増え続けているだけのことはあります。

タグ♦ 下赤阪の棚田のいきもの目次
■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会
ACRES_棚田の主な役割と「百選」の選定方法


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タグ: 下赤阪の棚田2016下赤阪の棚田2016/22月の下赤阪の棚田の植物白い花/SA-tanada黄色い花/SA-tanadaタネツケバナスイセンソシンロウバイタンポポナズナ

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下赤阪の棚田の2015年 2月下旬の黄色・白い花編


 暦の上では春を迎えた下赤阪の棚田ビオトープ。

 まだまだ寒い日が続いていましたが、草花は少しずつ咲きはじめています。

 植物は、季節にとても敏感です。




一面緑の絨毯を敷いたみたいな2月下旬の下赤阪の棚田




すでに紹介している生き物については、一部画像や説明等を省いていますので、
画像や説明等のあるページへのリンクをつけています。
まとめて見るタグ:2月の下赤阪の棚田の植物



植物界
黄色い花
被子植物門 双子葉植物綱
オニノゲシ(鬼野芥子)
Sonchus asper
キク目 キク科 ノゲシ属
越年草
ヨーロッパ原産
タグ:オニノゲシ

名前のように痛そうなトゲだらけ。

外来種らしく痛そうなトゲだらけ。

だてに「鬼」を名乗っていない、という植物です。
カンサイタンポポ(関西蒲公英)Taraxacum japonicum
キク目 キク科 タンポポ属
多年草
タグ:カンサイタンポポ
アブラナ(油菜)Brassica rapa
フウチョウソウ目 アブラナ科 アブラナ属
二年草
食用作物
別名:ナノハナ(菜の花),ナタネ(菜種)
タグ:アブラナ
別名「なのはな」ですが、観賞用に植えられている「なのはな」は、ハナナ(花菜/Brassica rapa var. amplexicaulisだったりします。

葉っぱがくしゃくしゃっとしてたらハナナ。

つるっとチンゲンサイのようだったらアブラナ。

かも。
ソシンロウバイ(素心蝋梅)
Chimonanthus praecox f. concolor
クスノキ目 ロウバイ科 ロウバイ属
落葉低木
タグ:ソシンロウバイ
被子植物門 双子葉植物綱
黄色い花
植物界
白い花
被子植物門 双子葉植物綱
ナズナ(薺)Capsella bursa-pastoris
フウチョウソウ目 アブラナ科 ナズナ属
越年草
別名:ペンペングサ
タグ:ナズナ
「春の七種」の一つ。

花弁が4枚の十字花は、アブラナ科の特徴。

花弁が4枚ですが、オシベが6本なのがナズナの特徴。
タネツケバナ(種漬花)Cardamine scutata
フウチョウソウ目 アブラナ科 タネツケバナ属
越年草
タグ:タネツケバナ
同じアブラナ科なのでナズナに似ています。

果実が真直ぐな棒状になっているのがタネツケバナ。

ナズナは平たい軍配(ぐんばい)状、
コハコベ (小繁縷) Stellaria media
ナデシコ目 ナデシコ科 ハコベ属
越年草
タグ:コハコベ
こちらも春の七種。

ナデシコ科は花弁が5枚。

10枚あるように見えますが、1枚が真ん中で深く切れ込んで2枚のように見えるため。

よく見ると5枚です。
オランダミミナグサ(和蘭耳菜草)Cerastium glomeratum
ナデシコ目 ナデシコ科 ミミナグサ属
一年草
タグ:オランダミミナグサ
スイセン(水仙)Narcissus の八重咲き品種
クサスギカズラ目 ヒガンバナ科 スイセン属
多年草
タグ:スイセン
花の真ん中のラッパ状の副花冠が大きくなり、八重咲になっています。

園芸品種は不明です。
ウメ(梅)Prunus mume の栽培品種「南高」?
バラ目 バラ科 サクラ属
落葉高木
タグ:ウメ
梅はあまりまとまっていませんが、棚田の所々に植えられています。

白梅は、実を食べる南高(なんこう)ではないかと思います。
被子植物門 双子葉植物綱
白い花
植物界



 花の種類が増えてきたので、今回は2回に分かれます。

 もともとキク科が少ない白い花では、アブラナ科やナデシコ科が登場。

 暖かくなるにつれ、花の勢力図にも変化が現れてきました。



タグ♦ 2月の下赤阪の棚田の植物

■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会


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七十二候第五十七候「金盞香」。「金盞」ってキンセンカではありません?


 暦(こよみ)の上では冬が始まり、山に雪が降り始めるようになる二十四節気(にじゅうしせっき)の小雪(しょうせつ)の直前です。

 立春(りっしゅん)から数えて57番目の七十二候(しちじゅうにこう)、「金盞香」。

 よみは「きんせんか さく」。
 または「きんせんか こうばし」。



 「金盞」つまり「金盞花(キンセンカ)」は地中海原産のキク科の観賞用植物です。
 別名「カレンデュラ」。

 花期は品種によって変わりますが3月から6月まで。

 冬には咲きません。



キンセンカ「ドワーフ・アリスオレンジ」の花(京都府立植物園2011年3月)
キンセンカ「ドワーフ・アリスオレンジ」の花(京都府立植物園2011年3月)




 ふしぎに思っていると、この「金盞」はスイセンのこと。

 「きんさん」とも読みます。

 「盞(さん)」は玉(ぎょく)製の小さな杯(さかづき,はい)のこと。
 細かいことを表す「戔(さん)」と器を表す「皿」を合わせた形声文字(けいせいもじ)。

 スイセンは冬に咲く花。

 たしかに咲く時期はキンセンカよりもスイセンのほうがピッタリです。



「ニホンズイセン」の花(錦織公園2013年2月)
「ニホンズイセン」の花(錦織公園2013年2月)




 スイセンは地中海原産のヒガンバナ科の観賞用植物。

 特に原種のスイセンは、園芸種ではよく目立つ6枚の花被片が細く糸状。
 真ん中のオシベとメシベを囲む副花冠の方が目立ちますので、杯のように見えます。



「金盞」にぴったりの原種スイセン「ナルキサス ロミエウキシイ(種名)アトラスゴールド(園芸品種名)」(花の文化園2011年3月)
「金盞」にぴったりの原種スイセン
「ナルキサス ロミエウキシイ(種名)アトラスゴールド(園芸品種名)」
(花の文化園2011年3月)



 花の少ない冬に咲く植物としてあちこちに植えられていますが、大阪平野部でもスイセンが咲くのはもう少し先のようです。

 今回も少しフライング気味の七十二候でした。



まだ葉だけの「金盞香」の頃のスイセン(大阪城公園2013年11月)
まだ葉だけの「金盞香」の頃のスイセン(大阪城公園2013年11月)
この頃のスイセンは野菜のニラに間違われることがあります。
スイセンは食べると毒がありますのでご注意ください。
食べなければさわっても問題ありません。



 ちなみにスイセンは室町時代以前に中国から入ってきたと考えられています。

 ただ、中国では「金盞花(ジヌジャヌファ)」はキンセンカのこと。
 そして「金盞子(ジヌジャヌズ)」はタンポポのこと。

 スイセンは日本と同じ「水仙(シュィシャヌ)」です。

 ですから「金盞香」は日本オリジナル。

 実際中国の第五十七候は「野鶏入水為蜃(イェジルシュィウェィシェヌ/やけいみずにいり おおはまぐりとなる)」になります。

 ただ、鳥のキジが海に入って貝の大きな蛤(蜃)になるというふしぎな意味です。



中国にいるキジのコウライキジの亜種ニホンキジ(下赤阪の棚田)
中国にいるキジのコウライキジの亜種ニホンキジ(下赤阪の棚田)




 実際に無いものが見える自然現象の「蜃気楼(しんきろう)」。

 これは大蛤()がを吐いて幻の閣を作り出すと思われていたことが由来です。

 古代の中国では、陸上の鳥が神秘的な力を持った貝になると考えられていたのでしょう。

 富山湾などで見られる蜃気楼は、冬の風物詩になっていますので、寒くなる季節を表しています。

 とはいえ、この七十二候ができた時の中国の都の長安は海から1000キロも離れた内陸。

 言い伝えだけで考えだされたものなのでしょう。



◆タグ 七十二候 スイセン キジ 六書 ◆

■参考外部リンク■
京都府立植物園/京都府ホームページ
大阪府営 錦織公園
大阪府立花の文化園公式サイト
大阪城公園
下赤阪の棚田(11月にはライトアップ)


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タグ: 金盞香七十二候形声文字六書スイセンキンセンカキジ

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