下赤阪の棚田の2015年 11月上旬の完全変態の昆虫・クモ編
暦の上では冬だというのに、まだまだ昆虫たちが動き回っている11月上旬の下赤阪の棚田ビオトープ。
そのままの姿で冬越しするものから、次世代へつないだものまで。
初冬の虫といってもいろいろです。
下赤阪の棚田を南から見ると中学校が見えます

ナナホシテントウ(七星天道)Coccinella septempunctata
甲虫目 テントウムシ科 コッキネラ属
タグ:ナナホシテントウ


成虫で冬越しするので、真冬でも暖かければ出てくることがあります。
オオハナアブ(大花虻)Phytomia zonata のメス
ハエ目 ハナアブ科 ナミハナアブ属
タグ:オオハナアブ

おなかに太くて黄色い帯があるのが特徴。
ほかのアブと同じように複眼と複眼の間が広いので、メス。
くっついているとオス。


セスジハリバエ(背条針蝿)Tachina nupta
ハエ目 ヤドリバエ科 Tachina属
名前のように体に黒くて太い(ハエの体からすると)針のような毛が生えているのでハリバエ。
おなかの左右が黄色いのも特徴。
幼虫はチョウやガの幼虫に寄生します。



アカタテハ(赤立羽)Vanessa indica
チョウ目 タテハチョウ科 アカタテハ属
タグ:アカタテハ

成虫で冬越しします。
タテハチョウ科の特徴は、前肢が小さくなって折りたたまれているので、4本(片側2本)脚に見えること。
アカタテハも片側2本です。



シロシタヨトウ(白下夜盗)Sarcopolia illoba の幼虫
チョウ目 ヤガ科 Sarcopolia属

ヨトウガらしく様々な野菜を食べます。
ヨトウガらしく昼間は土の中に潜って夜に活動します。
蛹で冬越ししますので、蛹になるところ探しているのかもしれません。
フクラスズメ(脹雀)Arcte coerula の幼虫
チョウ目 ヤガ科 フクラスズメ属
タグ:フクラスズメ


ウスムラサキイラガ Austrapoda hepatica の幼虫
チョウ目 イラガ科 Austrapoda属


大きさも見た目もちょっと大きいシジミチョウの幼虫のですが、イラガ。
もちろん毒を持っています。
まるで毛など生えていないようですが、よく見るとちゃんと毒刺毛が生えています。


キハラゴマダラヒトリ(黄腹胡麻斑燈取蛾)?の幼虫
Spilosoma lubricipedum sangaicum
チョウ目 ヒトリガ科 Spilosoma属
タグ:キマダラゴマヒトリ


よく似た虫にアカハラゴマダラヒトリがいますが、背中の筋が黄色いのできっとキハラゴマダラヒトリ?
名前の由来は成虫の腹部の色です。
セイヨウミツバチ(西洋蜜蜂)Apis mellifera
ハチ目 ミツバチ科 ミツバチ属
タグ:セイヨウミツバチ


クリチャササグモ Oxyopes badius ?
クモ目 ササグモ科 ササグモ属


腹部の模様がクリチャササグモっぽいので。
そしてササグモらしく脚に長い毛が生えているので。
イオウイロハシリグモ
(硫黄色走蜘蛛)
Dolomedes sulfueus
クモ目
キシダグモ科
ハシリグモ属
タグ:イオウイロハシリグモ


冬と言ってもまだまだ外温動物(変温動物)の虫たちはたくさん活動しています。
実は、真冬でも暖かったら活動する虫も。
さすが大絶滅を何度も乗り越え、氷河期を何度も乗り越えただけのことはあります。
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■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会
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