【 シダ/SA-tanada】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

棚田のいきもの 2016年8月初旬のその他植物・隠花植物

 8月の下赤阪の棚田ビオトープで、花も見もない植物と植物風の生き物を集めてみました。


その他植物
植物界
被子植物門 単子葉植物綱

アオウキクサ(青浮草)
Lemna aoukikusa

オモダカ目
サトイモ科
アオウキクサ属
多年草
タグ:アオウキクサ

下赤阪の棚田では、ウキクサは2種類見かけますが、こちらは小さい方。

といってもこれがあるだけではわかりませんが、大きい方(ウキクサ)の葉の長さで3分の1くらい。

小さいです。

被子植物門 単子葉植物綱
植物界
シダ植物門 シダ綱

カニクサ(蟹草)
Lygodium japonicum

フサシダ目
フサシダ科
カニクサ属
夏緑性
タグ:カニクサ

特にコンクリートの隙間が好きなシダ。
シダなのにツル性。巻き付くところがなくてもそれなりに育ちます。

ただ、「ツル」と言っても巻きつくのは茎ではなく、葉柄。
ということは、とても長い葉のシダということになります。

シダ植物門 シダ綱
植物界
その他植物
隠花植物
真正細菌 藍色細菌門 藍色細菌綱

イシクラゲ(石水母)
Nostoc commune

ネンジュモ目
ネンジュモ科
ネンジュモ属
タグ:イシクラゲ

雨が降ると水がたまるような地面にできるグニョグニョとしたもの。

糸状につながる藻類がかたまったものです。

なんでも食用になるそうです。
食べたくなるような見た目ではありませんが。

真正細菌 藍色細菌門 藍色細菌綱
隠花植物

タグ♦ 下赤阪の棚田のいきもの目次

■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会

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タグ: 下赤阪の棚田2016下赤阪の棚田2016/88月の下赤阪の棚田の植物アオウキクサカニクサイシクラゲ隠花植物/SA-tanadaシダ/SA-tanada藻類/SA-tanada

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棚田のいきもの 2016年4月中旬の乾果とシダ

 たくさんの花が咲きはじめた4月の下赤阪の棚田ビオトープ。
 でもまだ咲き始めで、実のほうは少ないようです。


植物界 被子植物門
果実 タグ:下赤阪の棚田の果実
〉乾果 かんか:汁気の少ない果実 タグ:乾果
〉〉裂開果 れっかいか:熟すと割れる乾果 タグ:裂開果
〉〉〉角果 かくか:2部屋の裂開果
〉〉〉〉長角果 ちょうかくか:長い角果

タネツケバナ(種漬花)
Cardamine scutata

双子葉植物綱
アブラナ目
アブラナ科
タネツケバナ属
越年草
タグ:タネツケバナ

よく似た植物にミチタネツケバナがあります。

水路や結構湿ったところに生え、細長い棒のような果実が四方八方に広がるのがタネツケバナ。

〉〉〉〉長角果
〉〉〉角果
〉〉裂開果
果実 〉乾果
〉〉閉果 へいか:熟しても割れない乾果 タグ:閉果
〉〉〉痩果 そうか:皮と種が分かれない閉果

ノゲシ(野芥子)
Sonchus oleraceus

双子葉植物綱
キク目
キク科
ノゲシ属
越年草
ヨーロッパ原産の史前帰化植物?
別名:ハルノノゲシ
タグ:ノゲシ

綿毛はタンポポみたいですが、もっともふもふです。

オニノゲシ(鬼野芥子)Sonchus asper

双子葉植物綱 キク目 キク科 ノゲシ属
越年草
ヨーロッパ原産
タグ:オニノゲシ

セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)
Taraxacum officinale

双子葉植物綱
キク目
キク科
タンポポ属
多年草
ヨーロッパ原産
要注意外来生物
日本の侵略的外来種ワースト100
タグ:セイヨウタンポポ

〉〉〉痩果
〉〉閉果
〉乾果
果実
植物界 被子植物門
隠花植物
植物界 シダ植物門

イノモトソウ(井の許草)
Pteris multifida の栄養葉

シダ綱
ウラボシ目
イノモトソウ科
イノモトソウ属
常緑性

葉っぱが切れ込まない系のシダ。

これは光合成をして栄養をつくる葉で、胞子ができる葉はもっと細くなります。

スギナ(杉菜)Equisetum arvense
トクサ綱 トクサ目 トクサ科 トクサ属
夏緑性
タグ:スギナ

つくしの「親」。

というか、つくしは胞子をつくって飛ばす器官で、こちらは光合成をする器官。

植物界 シダ植物門
隠花植物

 まだまだ実が少ないのに、しっかりキク科は実をつくっていました。
 しかも外来種。
 だてに異国で勢力を広げていません。
 もっとも、それができなければ日本上陸は失敗しているはずですね。

タグ♦ 下赤阪の棚田のいきもの目次

■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会
ACRES_棚田の主な役割と「百選」の選定方法

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下赤阪の棚田の2015年 7月中旬の赤紫~紫~青紫・緑色の花・その他植物・地衣類編

 久しぶりに地衣類が登場する下赤阪の棚田ビオトープ。
 藻類と共生したカビ。
 でも、自分で栄養をつくる植物みたいな生き方をしています。


だんだんになっている下赤阪の棚田

植物界
赤紫色の花
被子植物門 双子葉植物綱
コマツナギ(駒繋)
Indigofera
pseudotinctoria
マメ目
マメ科
コマツナギ属
落葉小低木
タグ:コマツナギ
ホトケノザ(仏の座)
Lamium amplexicaule
シソ目
シソ科
オドリコソウ属
越年草
タグ:ホトケノザ
ノアザミ(野薊)
Cirsium japonicum
キク目
キク科
アザミ属
多年草
タグ:ノアザミ
ムラサキカタバミ
(紫片喰)
Oxalis corymbosa
フウロソウ目
カタバミ科
カタバミ属
多年草
南アメリカ原産の帰化植物
要注意外来生物
タグ:ムラサキカタバミ
被子植物門 双子葉植物綱
赤紫色の花
植物界
紫色の花
被子植物門 双子葉植物綱
トキワハゼ(常磐爆)
Mazus pumilus
シソ目
ハエドクソウ科
サギゴケ属
一年草
タグ:トキワハゼ
アジサイ(紫陽花)
Hydrangea macrophylla
var. macrophylla
ミズキ目
アジサイ科
アジサイ属
落葉低木
タグ:アジサイ
被子植物門 双子葉植物綱
紫色の花
植物界
青紫色の花
被子植物門 双子葉植物綱
ヨメナ(嫁菜)Aster yomena
キク目 キク科 シオン属
多年草
タグ:ヨメナ
光のいたずらか、花弁のほのかに青い色がそれなりに再現できています。

色も形もノコンギクに似ていますが、ノコンギクが咲くのはもうちょっと先。

葉ももっと小さい鋸歯が並んでいますので、これはヨメナ。だと思います。
被子植物門 双子葉植物綱
青紫色の花
植物界
緑色の花
被子植物門 単子葉植物綱
オニドコロ(鬼野老)Dioscorea tokoro の雄花
ユリ目 ヤマノイモ科 ヤマノイモ属
蔓性多年草
タグ:オニドコロ
左は雄花。直立します。

右は雌花。花序は垂れますが、花は上を向きます。

ヤマノイモと見た目も生えているところも似ています。

でも、落ち着いてみれば、結構ちがうところがあります。

その一つは、葉の広さ。

幅が広くてハート型になっているのがオニドコロ。
幅が狭くて矢尻型になっているのがヤマノイモ。
被子植物門 単子葉植物綱
緑色の花
植物界
植物界
その他植物
被子植物門 単子葉植物綱
イネ(稲,稻,禾)Oryza sativa
イネ目 イネ科 イネ属
多年草(日本では一年草的栽培)
インドから中国南部原産と言われる食用作物
タグ:イネ
棚田の主役。

6月上旬に来た時にはまだ田植えがされていなかった田んぼですが、もうこんなに大きくなっています。
アオウキクサ(青浮草)
Lemna aoukikusa
オモダカ目
サトイモ科
アオウキクサ属
多年草
タグ:アオウキクサ
被子植物門 単子葉綱
その他植物
シダ植物門
ワラビ(蕨)Pteridium aquilinum
シダ綱 ウラボシ目 コバノイシカグマ科 ワラビ属
夏緑性
タグ:ワラビ
山菜のワラビです。

成長するとこんな感じ。

日当たりのいい草地によく生えます。
ですから棚田の周りはワラビにとっていいところです。
スギナ(杉菜)
Equisetum arvense
トクサ綱
トクサ目
トクサ科
トクサ属
夏緑性
タグ:スギナ
シダ植物門
その他植物
植物界
菌界
地衣類
子嚢菌門 チャシブゴケ菌綱
ツブダイダイゴケ(粒橙苔)Caloplaca flavovirescens
ダイダイキノリ目 ダイダイキノリ科 ダイダイゴケ属
痂状地衣類
別名:カロプラーカ・フラボヴィレスケンス
コンクリートにオレンジ色のシミみたいなのがついていたら、このダイダイゴケかも。

もともと岩場に着く地衣類ですが、コンクリートも大好きなようです。

これもコンクリートの上です。
子嚢菌門 チャシブゴケ菌綱
地衣類
菌界

 おなじみの花がたくさん出てきましたが、ちょっと視点を変えると、まだまだおもしろいいきものと出会うことができます。

■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会


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タグ: 下赤阪の棚田2015下赤阪の棚田2015/077月の下赤阪の棚田の植物オニドコロイネワラビツブダイダイゴケヨメナシダ/SA-tanada地衣類/SA-tanada

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金剛山が育む棚田の生き物 下赤阪の棚田2013年9月 その4 植物編の2+地衣類編


 稲穂が色付く9月の下赤阪の棚田で出会った生き物も、これで終わりです。

 今回は植物だけでなく、地衣類(ちいるい)という生き物も登場します。




よく実った9月下旬の下赤阪の棚田




田んぼの生き物400 [ 関慎太郎 ]

価格:1,050円
(2013/10/20 00:13時点)


掲載ページ数は文一総合出版『ポケット図鑑 田んぼの生き物400』初版第1刷のものです。




 「出会った時期」は写真を撮ることができた時期のことで、その時期以外にはなかったということではありません。



植物界
被子植物門
双子葉植物綱

ゲンノウショウコ(現の証拠)

フウロソウ目 フウロソウ科 フウロソウ属
多年草
掲載:P229
出会った時期:中旬・下旬

山でばかり見ていたのですが、田んぼにも生える雑草でもあります。


ツリガネニンジン(釣鐘人参)

キキョウ目 キキョウ科 ツリガネニンジン属
多年草
掲載:P291
出会った時期:中旬・下旬

名前のように釣り鐘のような小さな花は、薄紫できれいです。
棚田の梅畑のところで咲いていました。


ヘクソカズラ(屁糞葛)

リンドウ目 アカネ科 ヘクソカズラ属
蔓性多年草
出会った時期:上旬・下旬

茎や葉がくさい臭がするというのが由来です。
確かに葉をちぎると青臭い中に何か腐ったような臭がします。


メヤブマオ(雌薮苧麻)

バラ目 イラクサ科 ヤブマオ属
多年草
出会った時期:上旬


よく見かける雑草のカラムシとよく似ていますが、メヤブマオは茎に左右同じ所につく対生(たいせい)、カラムシは葉が茎に互いちがいにつく互生(ごせい)です。

ウンシュウミカン(温州蜜柑)

ムクロジ目 ミカン科 ミカン属
常緑低木
出会った時期:上旬

棚田の北側にはみかん畑が広がっています。
棚田には数本植えられていますが、棚田を作っている人の自家用でしょうか。
休憩の時に食べる用?
でも食べごろになるのは稲刈りのあとでは?


カキノキ(柿の木)

ツツジ目 カキノキ科 カキノキ属
落葉広葉樹
出会った時期:上旬・中旬・下旬

上は上旬で下は下旬。
あまり色は変わっているように見えません。
この後カキは稲刈りの頃から急に色づき始めます。

クヌギ(櫟)

ブナ目 ブナ科 コナラ属
落葉高木
出会った時期:下旬

どんぐりの袴(はかま)と言われる殻斗(かくと)はまだ緑色で柔らかそうです。



単子葉植物綱
イネ目

イヌビエ(犬稗)

イネ科 ヒエ属
一年草
掲載:P217
出会った時期:中旬

田んぼに生える厄介な雑草のひとつです。
無農薬栽培では根絶の難しい雑草ですが、逆に除草剤が多く使われていない証拠でもあります。

栽培ヒエの原種です。


タイヌビエ(田犬稗)

イネ科 ヒエ属
一年草
掲載:P218
出会った時期:上旬

こちらもポピュラーな田んぼの雑草です。
イヌビエと同じように除草剤が多く使われていない証拠でしょう。


エノコログサ(狗尾草)

イネ科 エノコログサ属
一年草
掲載:P223
出会った時期:上旬・下旬

「猫じゃらし」で有名な雑草。
田んぼではなく道端に生えていました。


ススキ(薄)

イネ科 ススキ属
多年草
出会った時期:下旬

道端に生えていました。
どこからか種が飛んできたのでしょう。


メヒシバ(雌日芝)

イネ科 メヒシバ属
一年草
出会った時期:上旬

どこにでも生えている雑草の一つ。
エノコログサと同じように道端に生えていました。


クサスギカズラ目

ヒガンバナ(彼岸花)

ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
多年草
掲載:P192
出会った時期:中旬・下旬

田んぼにつきもののヒガンバナ。
あちこちで咲いていました。


ニラ(韮,韭)

ヒガンバナ科 ネギ属
多年草
出会った時期:上旬・中旬・下旬


棚田の一角にいっぱい生えていました。
ネギと同じように花を咲かせると葉が硬くなると言われているので、食べるために育てているのではないのかもしれません。

よくスイセンの葉と間違われるニラですが、このように葉はスイセンより薄くしなやかな感じです。
もちろんちぎればニラの臭がしますし、花はまったくちがいます。
スイセンの葉は食中毒を起こしますので、間違わないように注意が必要です。
生命力旺盛なニラは、簡単に雑草になります。


ユリ目

オニドコロ(鬼野老)

ヤマノイモ科 ヤマノイモ属
多年草
出会った時期:上旬・中旬



図鑑ではオニドコロの雄花の房(花序)は上を向くと書いてますが、下を向いています。
右は雄花のアップ。

葉は幅が広いハート形がオニドコロの特徴。
ヤマノイモのような芋もできますが、毒あるので食べられません。
慣れればちがいはわかりやすいのですが、ヤマノイモと同じ所に生えるので注意が必要です。
ここでもヤマノイモと同じ所に生えていました。
実がなりかけている雌花。
同じヤマノイモ属のヤマノイモに似ていますが、花がうえを向いているのでオニドコロです。


ヤマノイモ(山の芋)

ヤマノイモ科 ヤマノイモ属
多年草
出会った時期:中旬


「ヤマイモ」とも言われます。

オニドコロと比べて葉が細いのが特徴。
葉の付け根にできる丸い芋のようなものはむかご。
埋めると芽が出てきてヤマノイモが育ちますが、種ではありません。
芋と同じようなものです。
むかごができるのがヤマノイモの特徴。
オニドコロにはできません。

その他の目

オモダカ(沢瀉,面高)

オモダカ目 オモダカ科 オモダカ属
多年草
掲載:P184
出会った時期:上旬・中旬


田んぼの中に生える雑草。
水中から茎や葉を伸ばす抽水植物(ちゅうすいしょくぶつ)で、仲間には水草として水槽ビオトープなどに利用されるものもあります。

ツユクサ(露草)

ツユクサ目 ツユクサ科 ツユクサ属
一年草
掲載:P193
出会った時期:中旬・下旬

きれいな花ですが、結構しぶとい雑草です。
湿気の多いところを好んで生えます。
花期の長い花です。


アオウキクサ(青浮草)

サトイモ目 ウキクサ科 アオウキクサ属
多年草
掲載:P183
出会った時期:上旬

平たい葉っぱだけでまるでコケのようですが、種子植物です。
そして葉っぱのようにみえるのは葉でも茎でもない葉状体(ようじょうたい)。
葉状体は苔類のコケの特徴でもあるので、収斂進化でコケ型に変わったのでしょうか。





シダ植物門

ノキシノブ(軒忍)

ウラボシ綱 ウラボシ目 ウラボシ科 ノキシノブ属
出会った時期:上旬

葉っぱが細かく分かれた(羽状複葉)イメージのあるシダですが、葉が1枚(単葉)がノキシノブの特徴。
家の軒に生えるのが名前の由来ですが、今は家よりも石垣や大きな木の幹に生えているのをよく見かけます。


ヒメノキシノブ(姫軒忍)

ウラボシ綱 ウラボシ目 ウラボシ科 ノキシノブ属
出会った時期:上旬

名前の通りノキシノブを小さくしたようなシダ。
草のように見えますが、花が咲かず種もできませんので、種子植物ではありません。
胞子で増えるのはコケと同じですが、茎の中に水や栄養を送る管の集まり(維管束)があり、その点では種子植物と同じです。

コケとちがい維管束(いかんそく)があるので大きく育つことができ、種子植物が繁栄するまでは数十メートルの高さまで育つシダがありました。
現在でも暖かい地域には高さ数メートルにもなるシダ植物が残っています。





菌界
地衣類

 地衣類にはちょっと説明が必要かもしれません。
 あまり聞き慣れないだけでなく、ちょっとかわった生き物だからです。

 地衣類は簡単に云うと、カビと光合成生物(シアノバクテリアや緑藻)が一緒になったものです。

 細胞の中に光合成をする葉緑体がいる植物に対して、光合成生物を細胞に入れずに菌糸で囲い込んで共生させているのが地衣類。

 高い山や南極など他の生き物が生きられないようなところにもいます。
 その分成長はとても遅く、1年かけても数ミリから1センチくらいと言われています。

 体を作っているのはカビやキノコの仲間ですが、見た目も育つところもどちらかと言うとコケの方に近いふしぎな生き物です。


コガネゴケ(黄金木毛)

コガネゴケ科 コガネゴケ属
痂状地衣類
出会った時期:上旬

粉をまぶし長に見える痂状地衣類(かじょうちいるい)。
樹皮につく地衣類です。
ノキシノブがついていた同じクヌギについていました。


ヒメレンゲゴケ(姫蓮華木毛)

ハナゴケ科 ハナゴケ属
樹状地衣類
出会った時期:上旬


草のように立ち上がった樹状地衣類。
「樹」とついていますが実際は2~3センチほどの大きさです。
先についている赤い部分には胞子が詰まっています。

小屋の横に倒れていた丸太についていました。



 4回続いた9月の棚田の生き物もこれが最後。

 生き物の種類が多く、農薬や除草剤も少なく丁寧に守られていることがわかります。

 作業者が通れるように舗装された道をちょっと歩いただけでこれだけの生き物と出会うことが出来ました。

 専門的にじっくり探すともっとたくさんの生き物がいることでしょう。

 棚田は景観だけでなく、生物の多様性でも大切なビオトープのようです。



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タグ: 9月の下赤阪の棚田の植物果実/SA-tanadaシダ/SA-tanada地衣類/SA-tanada珠芽/SA-tanadaヤマノイモイヌビエ下赤阪の棚田2013下赤阪の棚田201309棚田の植物1309

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