【 シダ】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

いつの間にか鉢に生えていた謎の植物

 枯れてしまった鉢植えのラベンダーを片付けようと茎を切っていると、見たこともない植物が生えていました。


 と言ってもたった一枚の葉っぱだけ。
 茎も見えません。
 葉だけが生えています。
 いったなにの葉でしょうか?

 数日様子を見ても葉は1枚だけで成長は止まり、2枚めが出る様子はありません。
 となると、カタクリやササユリのようなユリ科の単子葉植物でしょうか。

 でも、よく見ると葉脈がありません。
 葉の中心に走る主脈も見えません。
 単子葉植物でもないようです。


 葉脈がはっきりしないというと。
 シダ植物。

 しかし、シダはワラビのようにたくさん分かれた葉をたくさんつけます。
 このような形はしていません。

 なのですが、ちょっとかわったシダの仲間がいます。
 ハナヤスリ。
 このように楕円形の葉が1枚か2枚くらいしかない小さなシダ。

ハナヤスリの仲間 種は不明
ハナヤスリ

 しかし、近所では見たことがないハナヤスリの胞子がこんなところに飛んできたのでしょうか。
 それとも気が付かないだけで、身近にたくさん生えているのでしょうか。
 謎は残ります。

 このまま枯らさないようにして、胞子葉ができるまで育てるしかないようです。
 種類がわからなければ、日当たりや水の加減が分からないのでたいへんです。
 でもハナヤスリなら乾燥しないようにして、明るいところにおいていればなんとかなりそうです。

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タグ: ハナヤスリシダ

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春にしか現れないまるで寄生植物のようなツクシの実の姿は、

 春。
 いろいろな植物が色んなところから顔をのぞかせています。


 これは、ツクシ。
 シダの仲間。
 植物ですが、花も咲かず、種もできず、キノコのように胞子で増えます。

 シダの仲間には胞子を飛ばすための葉と、光合成をするための葉があります。
 光合成をする葉に胞子をつけるものもありますが、ツクシは完全に分業したタイプ。
 緑色をしていないので光合成はやめ、春先に一気に成長し、すぐに胞子をとばし、あっという間にしおれてしまいます。


 そして光合成をするスギナが現れます。
 ツクシとはあまり似ていないスギナは、実は同じ植物だったのです。
 たとえるなら、ツクシは花でスギナは葉と枝。
 そして茎は地面の下。
 見えないところでじわじわと勢力を広げていたりします。


 春先に現れ、一瞬で消えてしまうツクシですが、実は春から秋まで茂っているスギナの一部でした。
 ツクシが含まれるトクサの仲間が現れたのは3億年くらい前。
 大絶滅を4度も乗り越えてきたしたたかな植物です。

スギナ
杉菜,接続草
Equisetum arvense
シダ植物門 トクサ綱 トクサ目 トクサ科 トクサ属

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タグ: ツクシスギナシダ春のシダ山菜

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ざくりしつつほどよい大きさのシダ ししがしら

 8月に出会った赤いキノコの根本に生えていたシダ。
 なんかいい形です。

シシガシラ

 シダというと、地面から茎のような細い葉柄を伸ばし、どこまでが1枚かわからないほど細かく分かれた葉をたくさん広げたこしゃこしゃとした植物。
 花が咲かないので、葉しか見るところがない。
 そんな感じです。

獅子頭

 ところがこのシダは地面から直接葉を伸ばしたような感じで、葉の切れ込みも1回だけ。
 しかも先があまりとがってなくて柔らかい感じ。
 全体がぴゅうと引き伸ばしたような長めの楕円形というのも柔らかい感じ。
 ほかのシダとちがって全体に優しい感じがします。

 このシダはシシガシラ。
 斜面によく生え、たくさんの葉が垂れる様子を獅子のたてがみに見立てたことが由来とか。
 一点から四方八方に葉を出しながらも下の方に向かって垂れている様子は、髪の毛がもじゃもじゃの頭に、見えるような見えないような。

Blechnum nipponicum

 日本固有種ですが、北海道から九州まで分布し、里山ではよく見かけるシダです。

シシガシラ
獅子頭
Blechnum nipponicum
シダ植物門 シダ綱 ウラボシ目 シシガシラ科 ヒリュウシダ属
1回羽状複葉の常緑シダ植物

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タグ: シシガシラシダ常緑性シダ1回羽状複葉

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春が来ています。つくしが出てきました。

 春らしい植物。
 そのひとつ。
 つくし。

Equisetum arvense

 春になると現れ、いつの間にか消えてしまうシダの仲間。
 漢字では「土筆」や「筆頭菜」などと書きます。

 ところが、「つくし」という植物はありません。

 というとちょっと誤解されてしまうかもしれません。
 「つくし」という、日本で学術的に使われる名前の植物は無い、ということでしょうか。

土筆

 つくしはつくしだけではないのです。
 実は、スギナという植物の一部なのです。

 シダの仲間には、光合成をして栄養を作る専門の葉と、光合成もするけど胞子をつくる葉を持つものがあります。
 スギナはもっとっ徹底していて、光合成をしないで胞子を飛ばす専門の部分を作りました。
 それがつくし。
 春先につくしで胞子を飛ばしきってから出てきて、光合成をはじめるのがスギナ。

ツクシ

 ここも、つくしが枯れる頃には光合成専門のスギナが生えてくるでしょう。
 そして夏もやってきます。

ツクシ
土筆、筆頭菜
スギナの胞子茎

スギナ
杉菜、接続草
Equisetum arvense
シダ植物門 トクサ綱 トクサ目 トクサ科 トクサ属

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タグ: スギナツクシシダ春の植物

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初夏の低山で出会ったハナワラビ それはナツノハナワラビ? それともナガホノナツノハナワラビ?

 『新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言』解除されました。
 ということで府県境を越えないよう、大阪府内の低山に登りました。

 尾根道を登っているいると。独特な形をした植物が。
 高さは30センチくらい?
 小さな葉がたくさんついているように細かく分かれた葉を水平に何枚も伸ばし、中央から1本だけ葉のついていない茎を伸ばしています。
 その茎の先には何やら小さい粒のようなものが穂のようにたくさん並んでいます。
 これは?!

ナガホノナツノハナワラビ

 きっとシダのハナワラビの仲間です。
 今は暦の上では夏。
 ということは、ナツノハナワラビ?

長穂の夏の花蕨

 帰ってからしらべてみると、ちょっと混乱してしまいました。
 ナツノハナワラビだけでなく、よく似たナガホノナツノハナワラビというシダがあります。
 そして、手元の図鑑、いろいろなWebサイトをみていても、なかなかわかりやすい画像がありません。
 それだけでなく、まるでゲシュタルト崩壊を起こしたかのようにナツノハナワラビとホナガナツノハナワラビが同じに見えてきます。

Botrychium strictum

 見れば見るほどわからなくなるところを胞子嚢穂の広がり方と、葉の下の茎の色で区別することにしました。
 胞子嚢穂が上の方が狭く下のほうが広い円錐形に広がっていたらナツノハナワラビ、上の方も下の方もそれほど差がない広がり方ならナガホノナツノハナワラビ。
 葉の下の茎が緑色ならナツノハナワラビ、ちょっと茶色がかっていたらナガホノナツノハナワラビ。


 出会ったのは、胞子嚢穂は下はそれほど広がっていません。
 茎の色はわかりにくいですが、どうやら緑の中に少し茶色をしているように見えます。


 ということで、低山で出会ったのはナガホノナツノハナワラビということになりました。

 ナガホノナツノハナワラビ
 長穂の夏の花蕨
 Botrychium strictum
 シダ植物門 マツバラン綱 ハナヤスリ目 ハナヤスリ科 ハナワラビ属の夏緑性シダ

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タグ: ナガホノナツノハナワラビナツノハナワラビハナワラビシダ夏力性シダ

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あちこちに春がおとずれています! つくし

 3月中旬。

 日当たりの良い芝生の上につくし。

つくし

 頭に並ぶ六角形の胞子嚢床の開き具合からすると、顔を出してからちょっと時間が立っているようです。

土筆

 どんどん春の生き物たちがうごきはじめています。

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タグ: つくしスギナシダ山菜

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新しいハナワラビとの出会い 大花蕨?

 オオハナワラビらしきシダと出会いました。

オオハナワラビ?
オオハナワラビ

 オオハナワラビ(大花蕨)は、ハナヤスリ科ハナワラビ属のシダ植物。
 細かく分かれた葉を数枚出し、胞子嚢がたくさんついた穂を1本。
 高さは高くても40~50センチくらいのこじんまりとしたシダです。
 秋から冬、熟した胞子嚢穂が金色に見えるのが特徴。

 でも、ちょっとびっくりしました。
 ここには生えていないと思っていましたから。

 オオハナワラビによく似たシダにフユノハナワラビ(冬の花蕨)があります。
 そっくりです。

フユノハナワラビ
フユノハナワラビ

 今までの経験では、生える場所が違っていました。
 オオハナワラビは、低山の林内。
 フユノハナワラビは平地の林内。
 ここはフユノハナワラビがあちこちで生えている場所。
 ですからオオハナワラビはないと思っていました。

 フユノハナワラビをオオハナワラビと勘違いしていないか、同じところに生えているオオハナワラビ(仮)とフユノハナワラビを比べてみます。
 わかりやすい違いは、葉の縁のギザギザ、鋸歯。
 オオハナワラビは鋭頭、というか、先が尖ったギザギザが連続しています。

鋸歯の先が針のようにとがったオオハナワラビ?

 フユノハナワラビは鈍頭、というか、葉の縁がところどころで切れ込むような形。

鋸歯の先がつぶれたようになっているフユノハナワラビ

 たしかにオオハナワラビとフユノハナワラビのようです。

 ほかには、オオハナワラビは茎に毛が生えています。

茎に毛が生えているオオハナワラビ?

 フユノハナワラビは毛がありません。

茎に毛がほとんどないフユノハナワラビ

 また、オオハナワラビの葉とによく似たアカハナワラビも毛がありません。

 くらべてみるとたしかにオオハナワラビのようです。

だいぶ金色に近づいてきたオオハナワラビ?の胞子嚢穂

 実は、オオハナワラビから数メートル離れたところにフユノハナワラビがあります。
 もしかすると、オオハナワラビと思っている中に、両方の雑種のアイフユノハナワラビがあるかもしれません。

 いったい、どっちなんでしょうか。
 いきものはややこしい!

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