謎のシダはハナヤスリの仲間
いつの間にか植木鉢から生えてきた謎のシダ。
ハナヤスリの仲間と思われますが、似たものが多く葉だけではよくわかりません。
胞子をつける胞子葉が出ればいくらか絞れるはず。
植え替えて待っていました。

暖かくなると胞子葉が無事出てきました。
地面から柄を伸ばした先につく1枚の葉。
その葉の根本から伸びた軸の先には胞子嚢穂。
葉の根元は胞子嚢穂の軸を書くようになっています。

コヒロハハナヤスリかと思いますが、葉の付け根の様子からコハナヤスリ?
糸のような葉は勝手に生えてきた謎のカヤツリグサ?

コハナヤスリなどのハナヤスリの仲間はちょっと変わったシダ。
シダは花は咲かず、胞子で増えていきます。
胞子はタネとはちょっとちがいます。
胞子からすぐ草が生えてくるのではなく、前葉体という小さなコケのようなものが現れます。
そこで精子と卵子がつくられ、受精してやっとシダが生えてきます。
実は、前葉体が花とタネのような役割をもっています。
多くのシダは前葉体が光合成をして栄養を作ります。
ところがハナヤスリの仲間の前葉体は光合成をせず、植物と共生関係にある菌類から栄養を得て成長していきます。
ワラビやゼンマイなど多くのシダとは見た目同様に分類でもちょっと離れたグループのシダです。
コハナヤスリ
小花鑢
Ophioglossum thermale Komarov var. nipponicum (Miyabe et Kudo) Nishida
維管束植物門 大葉シダ綱 ハナヤスリ亜綱 ハナヤスリ目 ハナヤスリ科 ハナヤスリ属

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