曇天と雫と ささゆり
雨に濡れたささゆり。

厚い雲で光は弱く、花もなにか沈んでいるように見えます。

ほのかな赤紫の花被片に並ぶ水滴。
雨だからこその景色。

ただ、湿気のためか香りが感じられないのがちょっと残念。
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雨に濡れたささゆり。
厚い雲で光は弱く、花もなにか沈んでいるように見えます。
ほのかな赤紫の花被片に並ぶ水滴。
雨だからこその景色。
ただ、湿気のためか香りが感じられないのがちょっと残念。
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緊急事態宣言も終わり、ひさしぶりに登った低山。
登山道の脇に、ササユリ。
その花が摘まれた無残な姿。
上りでは、ちょうど正面に見えるのでよく目立ちます。
ここにはサルもシカもいません。
イノシシが背伸びして器用に花だけを食べたとは考えにくい。
人間でしょう。
そもそも、野草を勝手に摘むのはマナー違反です。
そして、ササユリの花を摘むことは、ササユリを絶滅へ追いやっていることになります。
ササユリは鱗茎(百合根)でもむかごでも増えません。
タネだけです。
ですから、花を摘むということは、それ以上増えないということです。
更に歩いていくと、またササユリが。
今度は花をつけています。
こちらは大丈夫なようです。
花が咲く前で助かったのかもしれません。
まわりを見ていると、茎もない小さな1枚葉だけのササユリがあちこちに生えています。
大きさは様々。
たくさんの葉が出ています。
このササユリは、この場所で何年も花を咲かせ、タネを落としてきたのでしょう。
すべてとは言いませんが、ここにたくさんのササユリが生えてくれるようになれば。
ただ、ササユリは成長に時間がかかり、栽培状態でも7年かかると言われています。
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5月下旬。
スミレは終わり、黄色いキク科の花もタンポポからブタナにかわってきました。
初夏の花。
ササユリが咲き始めています。
近くへ行くといい香りが流れてきます。
ところが。
不自然に先が切れているものがあります。
何本も。
1メートル以上もある大きな株ばかり。
切り取ったのは、人間。
ここは雑草であっても持ち出しはできない場所。
なにより、数からすると、商売に使われているかもしれません。
そうすれば、一度だけでなく、咲くたびにくるかもしれません。
悲しいことです。
管理の方へお知らせしたところ、すでにご存知でした。
ササユリ
笹百合
Lilium japonicum
単子葉類 ユリ目 ユリ科 ユリ属の多年草
6月。
山道を歩いていると、道端にササユリが横たわっていました。
引きちぎられたようです。
ササユリはあちこちで盗採されて数を減らしているユリの仲間。
なんてことを!
すぐ横の地面には穴が空いています。
鱗茎(ユリ根)を掘り上げて、運びやすいように茎を切ったのでしょう。
ひどい!
でも、よく見てみると茎は引きちぎられたようななんとも言えない雑な感じ。
穴も小さなスコップで掘ったというより、まるで手で掘ったような荒い感じ。
でも木の根があったり手で掘れるような場所ではなさそう。
これはいったい。
思い出しました。
ササユリを掘り出す奴を。
イノシシ。
奴はユリ根を食べます。
鼻は丈夫で、土をガンガン掘れます。
鼻なのでスコップのようにスパっとは掘れません。
盗採ではなかった、よかったよかった。
よく考えると、ササユリはそれほど萎れていません。
切られてそれほど時間はたっていないでしょう。
つまり、ちょっと前。
ここにイノシシがいた?
ほんとうに、よかったよかった?
初夏。
登山道でササユリと出会いました。
こういうときはうれしくなります。
土日にはたくさんの人が通る登山道。
同行人とのおしゃべりに夢中になったり、とにかく道にのみ集中してたりしなければ、つまり普通なら間違いなく目に入るような場所。
そんなところでササユリが咲いているのです。
野草をかって持ち去る人がいます。
そうするとその場所にはなくなってしまいます。
遠くから種が飛んできて芽生えない限りは、もう野草はありません。
ササユリは里山などに普通に生える植物でした。
しかし、盗まれてどんどん数が減っていっています。
それが登山者がよく通る道の端で出会った。
なんかほっこりします。
ササユリは多年草。
来年も、再来年も、それからずっとここで出会うことができれば。
シライトソウ(白糸草) ユリ科 シライトソウ属 多年草 生育環境:山野の林の木陰 日本での分布:本州(秋田以西),四国,九州, | |
![]() ユリっぽくないシライトソウの花 |
![]() 全体もユリっぽくないシライトソウ |
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ナルコユリ(鳴子百合) ユリ科 アマドコロ属 多年草 生育環境:山地の草地,, 日本での分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄, | |
![]() いっぱいぶら下がって鳴子みたいなナルコユリの花 | |
![]() 葉が細長いナルコユリ | |
アマドコロとよく似ている花柄の先に花が1~2個つくのがアマドコロ。 1~5個つくのがナルコユリ。 | |
ササユリ(笹百合) ユリ科 ユリ属 多年草 生育環境:山地の草地,, 日本での分布:本州(新潟・静岡以西),四国,九州, 奈良県RDB:希少種(統一カテゴリ:準絶滅危惧) | |
![]() ササユリの花 | |
![]() ササの中のササユリ | |
よくみると萼の外花被片のほうが幅が狭くなっています。 花弁と萼を見分けやすいユリです。 |
コナスビ(小茄子) サクラソウ科 オカトラノオ属 多年草 生育環境:道端,野原,人家の周り, 日本での分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄, |
![]() コナスビの花 |
![]() 開ききってないコナスビの花 |
コナスビはサクラソウ科オカトラノオ属ですが、サクラソウともオカトラノオとも見た目はあまり似ていません。 単純に見た目だけで区別するのも難しいものです。 |
ママコナ(飯子菜) ハマウツボ科 ママコナ属 一年草 生育環境:山地の林縁などの乾いた場所, 日本での分布:北海道(南西部),本州,四国,九州, |
![]() 苞がトゲトゲのママコナ |
![]() ゴマノハグサっぽいママコナ |
花の感じからゴマノハグサ科のようですが、APG体系の分類でハマウツボ科に移されました。 すべてが寄生植物といわれるハマウツボ科ですが、見ての通り緑色で光合成ができるので半寄生植物と言われています。 |
ドクダミ ドクダミ科 ドクダミ属 多年草 生育環境:平地・山野の半日陰~日陰, 日本での分布:本州,四国,九州,沖縄, |
![]() 総苞片は開いてるけどまだ半部も咲いてないドクダミ |
白い 花が咲くと花穂が大きくなり、黄色くなります。 |
タグ: シライトソウ ナルコユリ ササユリ コナスビ ドクダミ ママコナ 二上山 二上山の花 初夏の花 ダイヤモンドトレール