【 ササユリ】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

曇天と雫と ささゆり

 雨に濡れたささゆり。

ササユリ

 厚い雲で光は弱く、花もなにか沈んでいるように見えます。

笹百合

 ほのかな赤紫の花被片に並ぶ水滴。
 雨だからこその景色。


 ただ、湿気のためか香りが感じられないのがちょっと残念。

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タグ: ササユリ白い花夏の花ユリ

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10年後にはササユリがたくさん咲きますように。

 緊急事態宣言も終わり、ひさしぶりに登った低山。
 登山道の脇に、ササユリ。
 その花が摘まれた無残な姿。


 上りでは、ちょうど正面に見えるのでよく目立ちます。
 ここにはサルもシカもいません。
 イノシシが背伸びして器用に花だけを食べたとは考えにくい。
 人間でしょう。

 そもそも、野草を勝手に摘むのはマナー違反です。
 そして、ササユリの花を摘むことは、ササユリを絶滅へ追いやっていることになります。
 ササユリは鱗茎(百合根)でもむかごでも増えません。
 タネだけです。
 ですから、花を摘むということは、それ以上増えないということです。

 更に歩いていくと、またササユリが。

ササユリ

 今度は花をつけています。
 こちらは大丈夫なようです。
 花が咲く前で助かったのかもしれません。

 まわりを見ていると、茎もない小さな1枚葉だけのササユリがあちこちに生えています。


 大きさは様々。
 たくさんの葉が出ています。
 このササユリは、この場所で何年も花を咲かせ、タネを落としてきたのでしょう。


 すべてとは言いませんが、ここにたくさんのササユリが生えてくれるようになれば。
 ただ、ササユリは成長に時間がかかり、栽培状態でも7年かかると言われています。

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タグ: ササユリ白い花ピンク色の花夏の花初夏の花

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笹百合がさきはじめましたが、いいことばかりではありません。

 5月下旬。
 スミレは終わり、黄色いキク科の花もタンポポからブタナにかわってきました。

 初夏の花。
 ササユリが咲き始めています。
 近くへ行くといい香りが流れてきます。

ササユリ
笹百合

 ところが。

 不自然に先が切れているものがあります。
 何本も。
 1メートル以上もある大きな株ばかり。

Lilium japonicum

 切り取ったのは、人間。
 ここは雑草であっても持ち出しはできない場所。
 なにより、数からすると、商売に使われているかもしれません。
 そうすれば、一度だけでなく、咲くたびにくるかもしれません。

 悲しいことです。

 管理の方へお知らせしたところ、すでにご存知でした。

ササユリ
笹百合
Lilium japonicum
単子葉類 ユリ目 ユリ科 ユリ属の多年草

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登山道のササユリを掘り出した犯人は?!

 6月。
 山道を歩いていると、道端にササユリが横たわっていました。
 引きちぎられたようです。

さっき切られたようなササユリ

 ササユリはあちこちで盗採されて数を減らしているユリの仲間。
 なんてことを!

 すぐ横の地面には穴が空いています。
 鱗茎(ユリ根)を掘り上げて、運びやすいように茎を切ったのでしょう。
 ひどい!

地面に開いた穴

 でも、よく見てみると茎は引きちぎられたようななんとも言えない雑な感じ。
 穴も小さなスコップで掘ったというより、まるで手で掘ったような荒い感じ。
 でも木の根があったり手で掘れるような場所ではなさそう。
 これはいったい。

引きちぎられたようなササユリの茎

 思い出しました。
 ササユリを掘り出す奴を。

 イノシシ。

 奴はユリ根を食べます。
 鼻は丈夫で、土をガンガン掘れます。
 鼻なのでスコップのようにスパっとは掘れません。
 盗採ではなかった、よかったよかった。

となりのホトトギスらしき植物はそのまま

 よく考えると、ササユリはそれほど萎れていません。
 切られてそれほど時間はたっていないでしょう。
 つまり、ちょっと前。
 ここにイノシシがいた?

 ほんとうに、よかったよかった?

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タグ: ササユリユリイノシシフィールドサイン

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登山道のささゆり

 初夏。
 登山道でササユリと出会いました。
 こういうときはうれしくなります。

ササユリ

 土日にはたくさんの人が通る登山道。
 同行人とのおしゃべりに夢中になったり、とにかく道にのみ集中してたりしなければ、つまり普通なら間違いなく目に入るような場所。
 そんなところでササユリが咲いているのです。


 野草をかって持ち去る人がいます。
 そうするとその場所にはなくなってしまいます。
 遠くから種が飛んできて芽生えない限りは、もう野草はありません。


 ササユリは里山などに普通に生える植物でした。
 しかし、盗まれてどんどん数が減っていっています。
 それが登山者がよく通る道の端で出会った。
 なんかほっこりします。

 ササユリは多年草。
 来年も、再来年も、それからずっとここで出会うことができれば。

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タグ: ササユリ夏の花ピンク色の花ユリ

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二上山の凝灰岩地帯の初夏の花


 大阪と奈良を分ける金剛山地。
 その北にあるのが二上山(にじょうざん)
 名前の通り雄岳(おだけ)雌岳(めだけ)の二つの山が並んでいます。

 どちらも円錐形の山で、「大和富士」や「河内富士」と呼ばれないのが不思議なくらいです。

 どうしてそこまで富士山に似ているかというと、火山だったことと関係しているかもしれません。

 といっても1400万年間活動していないということで、「死火山」と言われています。

 しかし、今は学術的には「死火山」という分類はなくなっています。



錦織公園から見た二上山
錦織公園から見た二上山



 二上山から北に向かって火山灰が固まってでできた凝灰岩(ぎょうかいがん)地帯が広がっています。

 その尾根伝いに登山道のダイヤモンドトレールが整備されています。

 ダイヤモンドトレール沿いはどう言うわけか杉の植林が少なく、広葉樹の木が目立ちます。

 そんなダイヤモンドトレールと二上山付近で出会った花です。



ユリ科
チューリップにヒヤシンスにユリと、野菜や園芸植物が多いのが特徴です。
もちろん野草も少なくないようです。


シライトソウ(白糸草)
ユリ科 シライトソウ属

多年草
生育環境:山野の林の木陰
日本での分布:本州(秋田以西),四国,九州,

ユリっぽくないシライトソウの花
ユリっぽくないシライトソウの花
全体もユリっぽくないシライトソウ
全体もユリっぽくないシライトソウ
花弁(はなびら)と花弁みたいな(がく)を合わせた花被片(かひへん)はユリ科らしく6枚ですが、4枚だけが長く伸びて糸みたいになっているのがちょっと変わっています。


ナルコユリ(鳴子百合)
ユリ科 アマドコロ属

多年草
生育環境:山地の草地,,
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄,

いっぱいぶら下がって鳴子みたいなナルコユリの花
いっぱいぶら下がって鳴子みたいなナルコユリの花
葉が細長いナルコユリ
葉が細長いナルコユリ
アマドコロとよく似ている花柄の先に花が1~2個つくのがアマドコロ。
1~5個つくのがナルコユリ。


ササユリ(笹百合)
ユリ科 ユリ属

多年草
生育環境:山地の草地,,
日本での分布:本州(新潟・静岡以西),四国,九州,

奈良県RDB:希少種(統一カテゴリ:準絶滅危惧)

ササユリの花
ササユリの花
ササの中のササユリ
ササの中のササユリ
よくみると萼の外花被片のほうが幅が狭くなっています。
花弁と萼を見分けやすいユリです。



サクラソウ科
見た目はサクラソウに似ていません。
かといってナスの花にも似ていませんが、実を小さいナスに見立てたものかもしれません。


コナスビ(小茄子)
サクラソウ科 オカトラノオ属

多年草
生育環境:道端,野原,人家の周り,
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄,

コナスビの花
コナスビの花
開ききってないコナスビの花
開ききってないコナスビの花
コナスビはサクラソウ科オカトラノオ属ですが、サクラソウともオカトラノオとも見た目はあまり似ていません。
単純に見た目だけで区別するのも難しいものです。



ハマウツボ科
すべてが寄生植物と言われる科です。
秋にススキの根元で咲くナンバンギセルもハマウツボ科です。


ママコナ(飯子菜)
ハマウツボ科 ママコナ属

一年草
生育環境:山地の林縁などの乾いた場所,
日本での分布:北海道(南西部),本州,四国,九州,

苞がトゲトゲのママコナ
苞がトゲトゲのママコナ
ゴマノハグサっぽいママコナ
ゴマノハグサっぽいママコナ
花の感じからゴマノハグサ科のようですが、APG体系の分類でハマウツボ科に移されました。
すべてが寄生植物といわれるハマウツボ科ですが、見ての通り緑色で光合成ができるので半寄生植物と言われています。



ドクダミ科
ドクダミ自体はよく見かけますが、仲間が少ない植物です。
水辺に生えるハンゲショウが数少ないドクダミ科の植物です。
花弁のように見える白い部分は苞で、真ん中の雌蕊(めしべ)のような黄色い部分が小さな花の集まりです。


ドクダミ
ドクダミ科 ドクダミ属

多年草
生育環境:平地・山野の半日陰~日陰,
日本での分布:本州,四国,九州,沖縄,

総苞片は開いてるけどまだ半部も咲いてないドクダミ
総苞片は開いてるけどまだ半部も咲いてないドクダミ
白い総苞片(そうほうへん)が開いてもすぐには花は咲きません。
花が咲くと花穂が大きくなり、黄色くなります。



 二上山の周辺は町に近い丘のような低山ながらも広葉樹が多く残っているので他にも珍しい植物が多いようです。

 季節を変えて訪れてみたいところです。



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タグ: シライトソウナルコユリササユリコナスビドクダミママコナ二上山二上山の花初夏の花ダイヤモンドトレール

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