【 コハコベ】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

七草粥の春の七種は身近な雑草と野菜です。

 1月7日は、春の七種を入れた七草粥の日。
 「春の七種」は「春の七草」とも書きます。
 お正月明けに7種類の植物を入れたおかゆを食べて一年の無病息災、つまり一年中病気をすることもなく元気に暮らしていけることを願います。

 その7種類の植物は、みんな身近な植物で、4種類は雑草、3種類は野菜。
 年末年始には、植物園などで展示されることがありますが、ネタの宝庫の錦織公園でも毎年、年末年始に展示されています。


芹 せり
和名:セリ
セリ目 セリ科 セリ属
多年草
分布:北海道~九州
適地:湿地や畦道
タグ:セリ



薺 なずな
和名:ナズナ
アブラナ目 アブラナ科 ナズナ属
越年草
分布:北海道~九州
適地:道端,公園,畑
田んぼの畦などにも生える水田雑草。
タグ:ナズナ



御形 ごぎょう
和名:ハハコグサ
キク目 キク科 ハハコグサ属
越年草
分布:北海道~沖縄
適地:人里の道端、田の畦
タグ:ハハコグサ



繁縷 はこべら
和名:コハコベ
ナデシコ目 ナデシコ科 ハコベ属
越年草
分布:北海道~九州
適地:道端,公園,畑
タグ:コハコベ



仏の座 ほとけのざ
和名:コオニタビラコ
キク目 キク科 ヤブタビラコ属
越年草
分布:本州~九州
適地:湿地を好む
タグ:コオニタビラコ



菘 すずな
和名:カブ
アブラナ目 アブラナ科 アブラナ属
越年草
分布:アフガニスタン原産
適地:代表的な野菜
タグ:カブ



蘿蔔 すずしろ
和名:ダイコン
アブラナ目 アブラナ科 ダイコン属
越年草
分布:地中海原産
適地:代表的な野菜
タグ:ダイコン



 七草粥は旧暦の行事。
 旧暦の1月7日です。
 旧暦の正月は現在の1月下旬頃から2月中旬頃まで。
 今年の七草粥は、2月11日になります。

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タグ: 春の七種春の七草セリナズナハハコグサコハコベコオニタビラコカブダイコン錦織公園

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genre : 学問・文化・芸術

真実の春の七種を見に行こう! 錦織公園の河内の里

 今日は春の七種の日。
 それは1月7日のこと?
 いやいや、それは偽り?の春の七種。
 今日こそ真実の春の七種。

 春の七種、または春の七草。
 七種類の植物を入れたおかゆ、七草粥を食べて一年の無病息災を願う行事。
 そのような形に落ち着いたのは江戸時代。
 そう。
 旧暦の時代の行事です。
 月の満ち欠けに合わせた旧暦の1月7日。
 2016年は2月14日になります。

 ということでやってきたのはおなじみの錦織公園。
 ここの河内の里では年末から年始にかけて春の七種が展示されています
 正月気分が抜ける頃には展示が終わってしまいます。
 ところが、じつは、河内の里には春の七種が生えていたのです!

芹 せり

和名:セリ
セリ目 セリ科 セリ属
多年草
分布:北海道~九州
適地:湿地や畦道
タグ:セリ

水気の多いところが好きな野草。

それどろこか、水路のような水が流れるところにも生えます。

水田雑草の一つですが、探すのは常に水があるような場所。
それかいつも湿っているような場所。

気に入ったところだと、どんどん成長していく雑草ですが、合わない場所だとすぐ弱ってしまいます。

今年はものすごく弱ってしまったので、探すのに苦労すると思います。

薺 なずな

和名:ナズナ
アブラナ目 アブラナ科 ナズナ属
越年草
分布:北海道~九州
適地:道端,公園,畑
田んぼの畦などにも生える水田雑草。
タグ:ナズナ

別名「ぺんぺんぐさ」。

ハート型の実が三味線のバチににていることが別名の由来。

道端にも生える雑草なので、乾燥した道端から畑のまわりまでいろんなところに生えます。

ロゼットはクシのように細かい葉がたくさん並びますが、茎に生える葉は、細長い葉で形がまったくちがいます。

もう花が咲いているのもあるので、ロゼットよりもハート型の実で探すほうが見つけやすいかもしれません。

御形 ごぎょう

和名:ハハコグサ
キク目 キク科 ハハコグサ属
越年草
分布:北海道~沖縄
適地:人里の道端、田の畦
タグ:ハハコグサ

「おぎょう」とも読みます。

葉の表面に細かい毛が生えていて、白っぽく見えます。

これは葉っぱらしい形のロゼットになっていますが、ときにはキクラゲみたいな植物らしくない形になることもあります。

チチコグサやチチコグサモドキなどよく似たロゼットの植物があります。

下はチチコグサ。

ハハコグサよりも薄い感じで形が整っています。

錦織公園では圧倒的にチチコグサやチチコグサモドキのほうが多いので注意が必要です。

繁縷 はこべら

和名:コハコベ
ナデシコ目 ナデシコ科 ハコベ属
越年草
分布:北海道~九州
適地:道端,公園,畑
タグ:コハコベ

茎が緑色は外来種のミドリハコベ、かもしれません。

メシベの先が5つに分かれていたらウシハコベ

地面を這うように茎を伸ばしますので、緑色のじゅうたんのように見えます。

田畑ではよく見かける雑草。

田んぼや畑で離れたところから緑の絨毯のように見えたら、ハコベかもしれません。

仏の座 ほとけのざ

和名:コオニタビラコ
キク目 キク科 ヤブタビラコ属
越年草
分布:本州~九州
適地:湿地を好む
タグ:コオニタビラコ

「ホトケノザ」という和名の植物がありますが、そちらはシソ科の雑草で、違う種類。

湿り気があって日の当たる場所が好きな雑草。

田んぼのまわりでみかけます。

名前のようにロゼットも小さめ。

錦織公園では、河内の里以外にも日当たりのいい斜面の下の方で見かけることがあります。

赤いのは冬の寒さを凌ぐため糖分を増やしそれが赤い色素になったためです。

菘 すずな

和名:カブ
アブラナ目 アブラナ科 アブラナ属
越年草
分布:アフガニスタン原産
適地:代表的な野菜
タグ:カブ

外来種の野菜。

食用部分は胚軸。胚軸は、簡単に言うと根でも茎でもないところ。

野生化しているものは見たことがありません。

ということで、見かけるのは畑。

普通の田畑では、見かけることができないかもしれません。

蘿蔔 すずしろ

和名:ダイコン
アブラナ目 アブラナ科 ダイコン属
越年草
分布:地中海原産
適地:代表的な野菜
タグ:ダイコン

身近な野菜のダイコン。

カブと同じように外来種の野菜。

食用部分は胚軸と根の一部。このように見た目だけでなくカブとは明らかに違う種類。

こちらも野生化しているのは見かけません。

 すべて錦織公園の河内の里の里の家と園周辺の田畑にありました。
 カブとダイコン以外は勝手に生えたもの。
 河内の里の里の家と園周辺は、河内地方の農家をイメージしたものです。
 とはいえ、5種類の草は勝手に生えたようです。  昔の日本人の生活では、春の七種の7種類の植物は、身近なものだったのです。

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園

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theme : 山野草
genre : 趣味・実用

春のななくさは 七種類の草で無病息災

 今日、1月7日は七草粥の日。
 テレビではまるで呪文のように唱えています。

 お正月も一区切り。
 一年の普通の日々がはじまります。
 そんな日に7種類の植物を入れたおかゆを食べて、一年の無病息災を願います。

お正月モードの河内の里の里の家

 「七種(ななくさ)」とも「七草」とも書かれる7種類の植物は、次のように歌われます。

せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ
これぞななくさ

 錦織公園の河内の里では、毎年年末から年始にかけて春の七種が展示されています。

芹 せり

スーパーで売っている野菜ですが、雑草としても生えます。
水辺を好むので、田んぼの畦や水路などでみかけることがります。
タグ:セリ

薺 なずな

別名「ぺんぺんぐさ」。
ハート型の実が特徴。
道端にも生える雑草。
タグ:ナズナ

御形 ごぎょう(ハハコグサ)

「おぎょう」とも。
花弁のない花と短い毛が生えた葉が特徴。
タグ:ハハコグサ

繁縷 はこべら(コハコベ)

茎が緑色は外来種のミドリハコベ
メシベの先が5つに分かれていたらウシハコベ
タグ:コハコベ

仏の座 ほとけのざ(コオニタビラコ)

「ホトケノザ」という植物がありますが、そちらはシソ科の雑草で、普通食べません。
湿り気があって日の当たる場所が好きな雑草。
田んぼのまわりでみかけます。
タグ:コオニタビラコ

菘 すずな(カブ)

外来種の野菜。
自生はできないようで、見かけるのは畑の中。
タグ:カブ

蘿蔔 すずしろ(ダイコン)

身近な野菜のダイコン。
こちらも外来種の野菜で、野生化しているのは見かけません。
タグ:ダイコン

 七種のうち、4種類は雑草。
 1種類はスーパーで売っていますが、雑草としても見かけます。
 野菜は2種類だけ。
 たしかに縁起をかつぐための食べ物のようです。

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園

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タグ: 春の七種セリナズナハハコグサコハコベコオニタビラコカブダイコン山菜春の七草

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theme : 雑学・情報
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下赤阪の棚田の2015年 2月下旬の黄色・白い花編


 暦の上では春を迎えた下赤阪の棚田ビオトープ。

 まだまだ寒い日が続いていましたが、草花は少しずつ咲きはじめています。

 植物は、季節にとても敏感です。




一面緑の絨毯を敷いたみたいな2月下旬の下赤阪の棚田




すでに紹介している生き物については、一部画像や説明等を省いていますので、
画像や説明等のあるページへのリンクをつけています。
まとめて見るタグ:2月の下赤阪の棚田の植物



植物界
黄色い花
被子植物門 双子葉植物綱
オニノゲシ(鬼野芥子)
Sonchus asper
キク目 キク科 ノゲシ属
越年草
ヨーロッパ原産
タグ:オニノゲシ

名前のように痛そうなトゲだらけ。

外来種らしく痛そうなトゲだらけ。

だてに「鬼」を名乗っていない、という植物です。
カンサイタンポポ(関西蒲公英)Taraxacum japonicum
キク目 キク科 タンポポ属
多年草
タグ:カンサイタンポポ
アブラナ(油菜)Brassica rapa
フウチョウソウ目 アブラナ科 アブラナ属
二年草
食用作物
別名:ナノハナ(菜の花),ナタネ(菜種)
タグ:アブラナ
別名「なのはな」ですが、観賞用に植えられている「なのはな」は、ハナナ(花菜/Brassica rapa var. amplexicaulisだったりします。

葉っぱがくしゃくしゃっとしてたらハナナ。

つるっとチンゲンサイのようだったらアブラナ。

かも。
ソシンロウバイ(素心蝋梅)
Chimonanthus praecox f. concolor
クスノキ目 ロウバイ科 ロウバイ属
落葉低木
タグ:ソシンロウバイ
被子植物門 双子葉植物綱
黄色い花
植物界
白い花
被子植物門 双子葉植物綱
ナズナ(薺)Capsella bursa-pastoris
フウチョウソウ目 アブラナ科 ナズナ属
越年草
別名:ペンペングサ
タグ:ナズナ
「春の七種」の一つ。

花弁が4枚の十字花は、アブラナ科の特徴。

花弁が4枚ですが、オシベが6本なのがナズナの特徴。
タネツケバナ(種漬花)Cardamine scutata
フウチョウソウ目 アブラナ科 タネツケバナ属
越年草
タグ:タネツケバナ
同じアブラナ科なのでナズナに似ています。

果実が真直ぐな棒状になっているのがタネツケバナ。

ナズナは平たい軍配(ぐんばい)状、
コハコベ (小繁縷) Stellaria media
ナデシコ目 ナデシコ科 ハコベ属
越年草
タグ:コハコベ
こちらも春の七種。

ナデシコ科は花弁が5枚。

10枚あるように見えますが、1枚が真ん中で深く切れ込んで2枚のように見えるため。

よく見ると5枚です。
オランダミミナグサ(和蘭耳菜草)Cerastium glomeratum
ナデシコ目 ナデシコ科 ミミナグサ属
一年草
タグ:オランダミミナグサ
スイセン(水仙)Narcissus の八重咲き品種
クサスギカズラ目 ヒガンバナ科 スイセン属
多年草
タグ:スイセン
花の真ん中のラッパ状の副花冠が大きくなり、八重咲になっています。

園芸品種は不明です。
ウメ(梅)Prunus mume の栽培品種「南高」?
バラ目 バラ科 サクラ属
落葉高木
タグ:ウメ
梅はあまりまとまっていませんが、棚田の所々に植えられています。

白梅は、実を食べる南高(なんこう)ではないかと思います。
被子植物門 双子葉植物綱
白い花
植物界



 花の種類が増えてきたので、今回は2回に分かれます。

 もともとキク科が少ない白い花では、アブラナ科やナデシコ科が登場。

 暖かくなるにつれ、花の勢力図にも変化が現れてきました。



タグ♦ 2月の下赤阪の棚田の植物

■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会


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タグ: 下赤阪の棚田2015下赤阪の棚田2015/022月の下赤阪の棚田の植物オニノゲシアブラナナズナタネツケバナコハコベスイセン

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錦織公園で“本当に”春の七種さがし


 1月7日です。

 春の七種(ななくさ)です。



 「おや?」と思う人も少なくでしょう。

 なぜなら、今は2月下旬。



 そもそも春の七種は明治よりもずっと昔から1月7日の風習でした(一部地域を除く)。

 そう、本来は昔の暦(こよみ)、旧暦、太陰暦(たいいんれき)の1月7日なのです。

 太陰暦は月の動きに合わせた暦で、太陽暦と比べると毎年ずれが生じます。

 そのため1月1日は、二十四節気の雨水(うすい)直前の新月の日と決められています。

 2015年は2月19日が旧正月。

 そして2月25日が1月7日になります。



 ということで、旧正月前の錦織公園(にしこおりこうえん)の河内(かわち)の里に春の七種を探しに行きました。

 里山を残した大きな公園に中にある河内地方の農家を模したエリアです。

 毎年年末年始には春の七種が展示されていますが、さすがに旧正月までは置かれていません。

 ここには擬似的な田畑が作られていますので、「田畑の雑草」と言われる春の七種もあるかもしれません。



芹(せり)
和名:セリ(芹)
セリ目 セリ科 セリ属
多年草 丈.20-50cm 冬.常緑
分布:北海道~九州
適地:湿地や畦道
水分の多い土壌や水の流れがゆるやかな浅瀬などを好む水田雑草。
タグ:セリ
野菜でもありますが、水辺の雑草。

周囲に田んぼがあるため池は多いのですが、安全確保のために近寄れません。

そんな中で水辺に近寄れる場所の一つが河内の里。

でも、セリが生えているのは田んぼの角。

ここにはオモダカも生えていますので、意図的に生やしているのかもしれません。

薺(なずな)
和名:ナズナ(薺)
アブラナ目 アブラナ科 ナズナ属
越年草 丈.10-50cm 冬.ロゼット
分布:北海道~九州
適地:道端,公園,畑
田んぼの畦などにも生える水田雑草。
タグ:ナズナ
乾燥気味のところでも生えるありきたりの雑草なのですが、よく手入れされている錦織公園ではあまり多くありません。

丈が高いため簡単に刈られてしまうのでしょうか。

この日は花を咲かせているのはもちろん、ロゼットも見つかりませんでした。

右の画像はお正月展示のナズナです。
御形(ごぎょう)
和名:ハハコグサ(母子草)
キク目 キク科 ハハコグサ属
越年草 丈.10-30cm 冬.ロゼット
分布:北海道~沖縄
適地:人里の道端、田の畦
全体が綿毛に覆われ白っぽく見える。
タグ:ハハコグサ
ナズナ同様乾燥気味のところでもよく生える雑草。

河内の里でもよく見かけます。

越年草ですので、去年芽を出して、ロゼット状態で暖かくなるのを待っているのでしょう。

繁縷(はこべら)
和名:コハコベ(小繁縷)
ナデシコ目 ナデシコ科 ハコベ属
越年草 丈.10-20cm 冬.常緑
分布:北海道~九州
適地:道端,公園,畑
花柱3個,雄蕊1~7本。
タグ:コハコベ
これもありふれた雑草です。

地面を這うように成長するので草刈りから逃れやすいのでしょうか、よく見かけます。

仏の座(ほとけのざ)
和名:コオニタビラコ(小鬼田平子)
キク目 キク科 ヤブタビラコ属
越年草 丈.5-25cm 冬.ロゼット
分布:本州~九州
適地:湿地を好む
水田雑草。
タグ:コオニタビラコ
水田雑草ということで、公園ではなかなか見かけません。

右の画像はナズナと同じようにお正月展示のものです。
下の画像は河内の里でみつけたもの。

一見コオニタビラコのようですが、大きいのでヤブタビラコではないかと思います。
菘(すずな)
和名:カブ(蕪)
アブラナ目 アブラナ科 アブラナ属
越年草 丈.20-60cm 冬.ロゼット
分布:アフガニスタン原産
適地:代表的な野菜
食用部分は胚軸。
タグ:カブ
これは雑草ではなく野菜です。

外来種で野生化はしていないようですので、カブ畑以外では見つからないでしょう。

ところが冬野菜として河内の里の畑では毎年育てられていますので、見ることができました。

蘿蔔(すずしろ)
和名:ダイコン(大根)
アブラナ目 アブラナ科 ダイコン属
越年草 丈.50-100cm 冬.ロゼット
分布:地中海原産
適地:代表的な野菜
食用部分は胚軸と根の一部。
タグ:ダイコン
こちらも外来種の野菜です。

一部には野生種があるようですが、普通はみかけません。

こちらも冬野菜として畑で栽培されているので、見ることができました。




 ということで、7種類揃えることはできませんでした。

 でも、ここの田畑は擬似的な小さなもの。

 普通の田畑だったら、カブとダイコン以外はきっと見つかったことでしょう。

 機会があれば、探してみたいと思います。

 でも、むやみに田畑に入ることはお勧めできることではありませんので、機会はいつやってくるか……



タグ♦ 春の七種 錦織公園

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園


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錦織公園で春の七種さがし


 1月7日。

 人日(じんじつ)の節句(せっく)。

 七草粥(ななくさがゆ)の日。

 この日に7種類の野菜・山菜のはいったおかゆを食べると、無病息災になるといわれる伝統的な習慣です。

 発祥は古代の中国ですが、今のような形になったのは江戸時代の日本と言われています。



 ということで、毎年恒例になっている大阪の南河内地方にある府営の錦織公園の河内の里に行ってきました。

 ここでは年末から年始にかけての間だけ、春の七種を展示しています。




錦織公園の河内の里の里の家の前に並ぶ春の七種




 春の七種を覚える言葉があります。

 まずはそれから。



  せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ 

  これぞななくさ



和名:セリ(芹)
セリ目 セリ科 セリ属
多年草 丈.20-50cm 冬.常緑
分布:北海道~九州
適地:湿地や畦道
水分の多い土壌や水の流れがゆるやかな浅瀬などを好む水田雑草。
道端のような乾燥気味のところには生えませんが、田んぼの用水路のようなところに生えていたりします。
近くに田んぼがあったら、探してみてください。
生えているかもしれません。

和名:ナズナ(薺)
アブラナ目 アブラナ科 ナズナ属
越年草 丈.10-50cm 冬.ロゼット
分布:北海道~九州
適地:道端,公園,畑
田んぼの畦などにも生える水田雑草。
道端や畑にも生える。
根出葉は頭大羽状鋸歯。

空き地のようなちょっと乾燥気味のところにも生えます。
住宅街の空き地や公園の草地など探してみると、生えているかもしれません。

和名:ハハコグサ(母子草)
キク目 キク科 ハハコグサ属
越年草 丈.10-30cm 冬.ロゼット
分布:北海道~沖縄
適地:人里の道端、田の畦
全体が綿毛に覆われ白っぽく見える。
果実には冠毛があり風で舞う。
多くは晩春から初夏に咲くが秋に咲くものもある。
街路樹の根本など乾燥気味のところにも生えます。
人間の生活圏によく生える雑草です。

和名:コハコベ(小繁縷)
ナデシコ目 ナデシコ科 ハコベ属
越年草 丈.10-20cm 冬.常緑
分布:北海道~九州
適地:道端,公園,畑
5枚の花弁は深く切れ込み10枚のように見える。
花柱3個,雄蕊1~7本。
史前帰化植物?
ツル植物のように地面を這うように広がります。
田んぼや畑などを好むようです。

和名:コオニタビラコ(小鬼田平子)
キク目 キク科 ヤブタビラコ属
越年草 丈.5-25cm 冬.ロゼット
分布:本州~九州
適地:湿地を好む
水田雑草。
ロゼットを仏像の台座に見立てたのが由来といわれる。
キク科に似たような種類が多いので、春の七種のなかでは見つけるのが難しいほうかもしれません。

和名:カブ(蕪)
アブラナ目 アブラナ科 アブラナ属
越年草 丈.20-60cm 冬.ロゼット
分布:アフガニスタン原産
適地:代表的な野菜
ロゼット状態のまま茎は大きく成長しない。
食用部分は胚軸。
花はアブラナに似る。
日本の気候風土に合わないのか、それとも花が咲く前に収穫してしまうためか、野生化しているのはみかけません。
ということで、畑にしかないでしょう。

和名:ダイコン(大根)
アブラナ目 アブラナ科 ダイコン属
越年草 丈.50-100cm 冬.ロゼット
分布:地中海原産
適地:代表的な野菜
通常は栽培のため花期がずれることもある。
ロゼット状態のまま茎は大きく成長しない。
食用部分は胚軸と根の一部。
こちらも野生化している話は聞きません。
畑以外で野生化しているダイコンがあったら、きっと最近まで畑だったところにちがいありません?




 分布を見ればわかるように7種中5種類は雑草。
 2種類は野菜。

 ちょっと違和感がある組み合わせですが、伝統的な習慣のものですから、「そういうもの」なのでしょう。

 「すずな」「すずしろ」は江戸時代以前の室町時代の文献に見られるようなので、カブもダイコンもかなり早い時期に日本に入ってきていたようです。



 錦織公園の春の七草の展示はこの時期に限ってのことなので、タイミングがずれるともうおいてないかもしれません。

 でも、里の家の周りをじっくり探してみると、自生しているもの、栽培されているものがきっとみつかるでしょう。



タグ♦ 春の七種

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園


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初夏の金剛山で出会った花2012 千早本道九合目編


 いくつもある登山道の中でも一番登山者が多いと思われる千早本道。
 ほぼ一合目ごとに標識があるわかりやすい道。

 そんな千早本道で、初夏の5月初旬の千早本道で出会った草花です。



※今回の「花」は学術的な生殖器官としての「花」ではなく、様々な色や形に変化した苞や萼も含む「見た目の花」を指します。
※「○合目」というのは、登山口から山頂までを、歩く時間でおおまかに十等分したものです。
※今回は、「○合目」の標識を過ぎてから次の表示が現れるまでを「○合目」とまとめています。
※標高はGPS付きカメラに記録されたものです。目安としてください。




▲九合目(分岐・楽な道) 標高1061m▲

ここでも道はふたて手にわかれます。
八合目から山腹の道で入った場合、まっすぐは楽な道、右の階段は杉林の中を通る近道。
八合目からまっすぐ階段を登ってきた場合は、左へ行くと楽な道、右へ行くと近道になります。
今回は楽な道を行きました。
こちらは広葉樹が多いところを通り、頂上広場のすぐ下は春から秋までいろいろな花が咲く花畑になっています。


ニシノオオタネツケバナ(西の大種漬花)

アブラナ科 タネツケバナ属
二年草
日本での分布:近畿以西の本州,九州,

ニシノオオタネツケバナ(西の大種漬花) ニシノオオタネツケバナ(西の大種漬花)
タネツケバナ(種漬花)にオオバタネツケバナ(大葉種漬花)などよく似た名前と姿の親戚がいます。
花の形、葉の形、そして高野山のものと同じ葉の形ということで、最終的にニシノオオタネツケバナ(西の大種漬花)になりました。


コハコベ(小繁縷)

ナデシコ科 ハコベ属
一年草
別名:ハコベラ,
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,

コハコベ(小繁縷)
ウシハコベとよく似ていますが、雌しべの先が3つに分かれているように見えること、茎が紫色をしてることがコハコベの特徴です。
春の七草の「ハコベラ」です。


ヘビイチゴ(蛇苺)

バラ科 ヘビイチゴ属
多年草
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄,

ヘビイチゴ(蛇苺)
このように千早本道ではあちこちで咲いています。


ムラサキケマン(紫華鬘)

ケマンソウ科 キケマン属
二年草
別名:ヤブケマン,
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄,

ムラサキケマン(紫華鬘) ムラサキケマン(紫華鬘)




▲九合目花畑 標高1071m▲

千早本道で一番花が咲いているところです。
ここが唯一の花畑になるのは千早本道でおそらく唯一の日当たりがいいところだからでしょうか。


ニリンソウ(二輪草)

キンポウゲ科 イチリンソウ属
多年草
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,

ニリンソウ(二輪草)
ニリンソウ(二輪草)
1本の茎の先に2輪の花を咲かせるのが名前の由来です。
この2輪は同時に咲かず、片方が先に成長して先、残りがそれを追うように成長して咲きます。
そのため2輪揃って咲いていても花茎の長さや花の大きさがちがうことがあります。
転法輪寺の境内でもいっぱい咲いています。


カキドオシ(垣通し)

シソ科 カキドオシ属
多年草
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄,

カキドオシ(垣通し)


オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)

ゴマノハグサ科 クワガタソウ属
越年草
別名:瑠璃唐草,天人唐草,星の瞳,
ヨーロッパ原産の帰化植物
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄,

オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
外来種の雑草が山頂付近にあるのが、登山者が山ほどくる金剛山の千早本道だからでしょうか。
しかしここまでの間に見かけなかったので、日当たりの悪いところは苦手なのでしょう。


ニョイスミレ(如意菫)

スミレ科 スミレ属
多年草
別名:ツボスミレ
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,

ニョイスミレ(如意菫)
ニョイスミレ(如意菫) ニョイスミレ(如意菫)
他のスミレが終わってから咲き始める遅咲きのスミレです。
千早本道では山頂近くでよく見かけますが、平地でも田畑や林でも咲くスミレです。




▲頂上 標高1095m▲



ユキザサ(雪笹)

ユリ科 ユキザサ属
多年草
日本での分布:北海道,本州,四国,九州,

ユキザサ(雪笹)
ユリ科のイメージから離れた小さな花が咲きます。
山頂トイレの横で咲いていました。





 金剛山好きの間では今ひとつ評判が悪い千早本道ですが、あちこちに今まで紹介した以上の花が咲いています。

 比較的安全に登れる道として、わりと余裕を持って道端の花を見ることができるのではないでしょうか。


 シーズンの土日で登り下りの人がいっぱいの時でなければ、ちょっと足元を見てみるのもいいかもしれません。



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タグ: 金剛山の花初夏の金剛山千早本道千早本道の花初夏の金剛山で出会った花2012コハコベニリンソウオオイヌノフグリユキザサカキドオシ

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