【 コナラ】

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巨樹・古樹・老樹 その60 錦織公園の梅の里の西尾根の百二十歳小楢

 開園30年の錦織公園。
 多くの木が植樹されたそうですが、公園以前からの木もある、と言われています。
 ただ、どの木がそうなのかはほとんどわかりません。
 それがわかる数少ない木の一つ。

錦織公園の梅の里の西尾根の百二十歳小楢(2012年11月)

 園内にはたくさんあるコナラ(小楢)のひとつ。
 木の前にある説明によると、「木の周囲の長さ÷3×2」がその木の推定年齢。
 ということで、この木は120歳。
 いつの時点で120歳なのかわかりませんので、本当は130歳かもしれませんし、140歳かもしれません。
 この写真を撮って5年たっているので、少なくとも推定125歳以上。


 ただ、木は生える環境によって成長速度が変わります。
 まわりに木がなければどんどん大きくなるし、近くに大きな木があって日当たりが悪ければ成長が悪くなります。
 また、寒い年や雨の多い年にも成長も悪くなります。
 ですから、本当の年齢は木を切り倒して年輪を数えるしかありません。
 ということで、誤差はかなり大きいと思いますが、公園ができる前からここに生えていたことは間違いないでしょう。

巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自基準で選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木

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タグ: 巨樹・古樹・老樹120歳小楢コナラ錦織公園の木錦織公園

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コナラ(小楢)-公園を象徴する木〈錦織公園の樹木〉

 錦織公園の樹木紹介の一番目は、やっぱりコナラ。
 公園を象徴する樹木です。
 数も一番! と言いたいところですが、意外とアラカシも多そうです。

落葉樹 どんぐりの木

コナラ(小楢)Quercus serrata

被子植物門 双子葉類
ブナ目 ブナ科 コナラ亜科 コナラ属 コナラ亜属 コナラ節
タグ:コナラ

見上げたコナラの木

落葉高木 陽樹 どんぐりの木
花期:4~5月 雌雄同株異花 ♂尾状花序 風媒花
果熟期:9~11月 堅果 1年成
葉:単葉 互生 倒披針鋭頭形 単鋸歯
樹皮:縦裂 裂け目は長く深い
自生地域:北海道~九州
成長適地:丘陵~低山
レッドリスト:大阪府2014-記載なし/環境省2015-記載なし
錦織公園内分布:園内林各所(一部を除きほぼ全域)

コナラに覆われた山辺の道

錦織公園を代表する樹木で、一部を除き、園内林のほぼ全域に生えています。

里山によく植えられる樹木の一つ。

利用方法は、落葉を肥料、枝や幹を木炭やシイタケのホダ木など。
枝や幹が使われる木は、太い幹が伐られ、そのまわりから細い枝が沢山伸びる「台場伐り(だいばぎり)」と呼ばれる独特の姿になります。

ただ錦織公園には台場伐りされたコナラはありません。
ですから、多くのコナラは植えられたものと思われます。

コナラの葉は、先のほうがふくらんだ倒披針形で、先端は尖っている鋭頭。
ただ変異が多く、「典型的」な葉が見つからないこともあります。

葛飾北斎の神奈川沖浪裏の白波のような粗い鋸歯(きょし/葉の縁のギザギザ)が特徴。

右は葉の裏。
ちょっと白っぽい緑色。
日本の色名で「裏葉色」がありますが、ちょうどそんな色。
裏葉色
参考:#94B090 裏葉色 うらはいろ | Web Color カラー辞典 色辞典 | FKBLOGNET FKブログネット

いろいろなコナラのドングリ

どんぐりは、ラグビーボールを引き伸ばしたような形で、ウロコ模様の殻斗(かくと/どんぐりの帽子)が特徴。
大きさも長さもいろいろですが、概ね細長め。

錦織公園では、アラカシと並んで生えていることもありますので、アラカシとのちがいを覚えると見分けやすくなります。

左が雄花で右が雌花。

雄花はたくさんの花が房状について垂れ下がります(尾状花序)。
雌花は新しい枝の先につき、小さいので目立ちません。

花は初夏に咲き、初冬には果実が熟す一年成。

樹皮は縦に深い溝が走ります。

若い幹は溝も少なく、あっても浅いので、ちがう種類のように見えます。

右は、中に虫が入った虫こぶ(虫嬰)。

虫が寄生すると植物がコブのようなものを作ることがあり、それが虫こぶ。
寄生する虫によって形や色は変わってきます。

コナラにできる虫こぶはいろいろありますが、これはナラメリンゴタマバチの幼虫がコナラに寄生したもので、ナラメリンゴフシと呼ばれます。

ナラメリンゴフシ
枝葉を伸ばした様

コナラは芽生えの時から日光が必要な陽樹。
そのため、樹木が茂ったところでは、芽生えても枯れてしまいます。

現在の錦織公園のように安定した樹林では、新しいコナラが生える可能性があるのは芝地などとの林縁ですが、そういったところは下草刈りなどが行われるので、園内でコナラが更新されるのは困難でしょう。

コナラと数を競うアラカシは、芽生えから数年は日光が少なくても成長することができる半陰樹なので、手を入れなければ自然とコナラと入れ替わってしまいます。

展望台から見た落葉して寒々としたコナラ林

開園30年を過ぎ、コナラも老樹となり、コナラを中心とした里山を維持するのであれば、樹木を皆伐(かいばつ/一定範囲の樹木をすべて伐採すること)した後に、コナラの苗木を植えるか、どんぐりから自然と芽生えが育つようにするなど、大掛かりな手入れが必要になります。

コナラを主体とした里山公園を維持するのならば、コナラの更新が今後の課題になると思います。

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タグ: コナラ錦織公園の樹木錦織公園樹木/Nishikoori-park陽樹/Nishikoori-park落葉樹/Nishikoori-park高木/Nishikoori-parkブナ科/Nishikoori-parkナラメリンゴフシ虫嬰

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巨樹・古樹・老樹 その46 錦織公園の河内の里の山辺の道の頂上の丸い小楢

 大阪府営の錦織公園。
 もともとは、燃料用の松林と、谷間に作られた田んぼからなる里山。
 そこに地形を利用して、コナラに覆われた「里山」をイメージして植栽されたのが、錦織公園のはじまりのようです。
 ですから、園内中にコナラの木がはえています。

 開園しておよそ30年。
 大きな樹木が林冠をつくり、コナラやアラカシなどが混ざり合っています。
 そんな中で、ほかの木々からちょっと離れて立っているコナラがあります。
 河内の里の里の家の前の丘をめぐる山辺の道。
 その頂上の広場。

錦織公園の河内の里の山辺の道の頂上の丸い小楢(2016年10月)

 秋になって少し葉が落ちたのか向こうが透けて見えています。
 頂上でほかの木々から離れているためか、枝が四方八方に伸び、全体が半円形。
 光を逃さないように下の方にも枝をのばしています。


 縦に伸び、時には横に曲がって生えている錦織公園のコナラの中で、もしかしたら一番コナラらしくなコナラかもしれません。

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巨樹・古樹・老樹 その45 金剛山地西端紀見峠近くの山ノ神の小楢

 金剛山地と和泉山脈の一部をつなぐダイヤモンドトレール。
 全長約50キロ。
 長いだけでなくアップダウンも多い近畿を代表するトレールの一つ。
 さらにほかの登山道を繋げば、大阪北部の交野市(かたのし)から大阪湾まで続く長大なトレールになります。

 金剛山地と和泉山脈の境になる紀見峠(きみとうげ)から1キロほど金剛山地を行ったところに大きな木があります。
 「山ノ神」。
 杉林の中で、四方八方に枝を伸ばした年老いたコナラの木。

金剛山地西端紀見峠近くの山ノ神の木楢(2016年9月)

 「山ノ神」の由来はわかりませんが、きれいに整えられた杉の中にまるで違和感の塊のように太い枝を伸ばした広葉樹。
 コナラは里山の基本的な木の一つで、炭の材料やシイタケのホダ木などいろいろと使われます。
 そういったコナラは幹を途中で切り、そこから生えてきた枝をまた切る。
 それを繰り返し、太い幹から細い幹がたくさん生えるという「台場切り」と呼ばれる変わった姿をしています。

下の方から四方に伸ばした太い枝
昔はまわりにあまり木がなかったから?

 しかし、山ノ神は台場切りされたことはないように見えます。
 ほんの1キロほど行けば紀見峠の集落がありますから、里山として利用されても不思議はありません。
 にも関わらず、台場切りされず、杉林の中に残されているので、昔から大切に守られてきたコナラなのでしょう。

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秋になると欲しくなる1冊。実は一年中使えます!『どんぐりハンドブック』いわさゆうこ 著 文一総合出版 刊

 秋になると、子どもたちがなぜか集めはじめるのがどんぐり。
 みんな同じように見えるどんぐりにも、いろいろと種類があります。
 日本に自生しているどんぐりを集めた図鑑。
 それが『どんぐりハンドブック』。

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 どんぐりの説明から、どんぐりができる樹木の特徴も載っています。
 そんな本ですから、どんぐりだけでなく葉っぱからもどんぐりの木が探せるようになっています。
 ですから落ちていたどんぐりが、どの木から落ちたのかもわかるかもしれません。

近畿では里山の定番コナラのドングリ

 どんぐりの定義にはいろいろありますが、この本ではブナ科樹木の堅果のこととしています。
 そすると、実はどんぐりにも思ってもいないような形があり、なんと、クリもどんぐりになってしまいます。
 ほかにも花が咲いてから数ヶ月でできるどんぐりから、1年以上かかって次の年になってやっと熟すものまで。
 形も丸いのから細長いの、三角のものまで様々。

まとまってできるシラカシのどんぐり

 この本でどんぐりのことを勉強して近所を歩いてみると、実に色んな所にどんぐりの木があることがわかります。
 公園はもちろん、道端や垣根まで。
 特に垣根のどんぐりの木は毎年刈り込まれどんぐりができないので、まったく気づきませんでした。

できるのに2年かかるクヌギの若いどんぐり

 そんなどんぐりのできない木には葉の形の索引がついています。
 解説ページには、花の写真もありますから、どんぐりの無い季節でもだいじょうぶ。
 一年中、どんぐりの木のことがわかります。

中身が出てしまったブナのどんぐりの殻斗

 ということで、山から雑木林に、公園街路に、垣根まで。
 いたるところに生えている、そして植えられているどんぐりの木の世界。
 『どんぐりハンドブック』で1歩踏み出してみると面白いかもしれません。

■参考外部リンク■
文一総合出版

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タグ: どんぐりハンドブックどんぐりコナラシラカシクヌギブナ秋の実冬の実ハンドブック(文一総合出版)文一総合出版

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クヌギやコナラだってきれいです!

 明治神宮の森に匹敵する広さがある錦織公園。
 晩秋から初冬にかけてはコナラやクヌギの落葉の季節。
 どちらも葉が茶色くなって落ちます。
 カエデなどの紅葉とちがって、ちょっときたなく感じるかもしれません。
 いかにも枯れ落葉って感じで。

 でも、時に、場所やタイミングによっては、きれいに見ることもあります。
 錦織公園では、初冬の晴れた日に行くと、黄色味の鮮やかな褐色。
 きれいな褐葉が見られることもあります。

水辺の里を見下ろす位置にある大クヌギ
クヌギの褐葉

 里山を模して整備された錦織公園では、園内中にコナラが植えられ、所々にクヌギがあります。
 褐葉する木は、同じ種類でもきれいになる木、茶色になる木、いろいろあります。
 どこで分かれ道ができるのかわかりませんが、きれいに見える時と、きれいに見える位置があるような気がします。

やんちゃの里の遊具とコナラ
やんちゃの里のコナラ1

やんちゃの里のコナラ2

下から見上げてもきれいなコナラ
見上げたコナラ1

河内の里のコナラに覆われた山辺の道から見上げたら
見上げたコナラ2

奥の池に写る褐葉
池に写る褐葉

 近くにブナ科の里山があったら、じっくり見て回ると褐葉ポイントがあるかもしれません。

今年の錦織公園の褐葉は別館【いきもの を ぱちり!】
【今年の錦織公園は褐葉がきれい!】にも。

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園


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タグ: 褐葉コナラクヌギ錦織公園初冬の錦織公園

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どんぐりの種類が増えていっぱいに! 秋から冬の錦織公園

 晩秋の錦織公園で見られるどんぐりの木(ブナ科)8種類の記事を公開した直後、もう1種類のどんぐりの木を見つけました。
 ということで、新たに出会ったものを含めて錦織公園の9種類(IWO調べ)のどんぐりの木をあらためて紹介します。

ブナ科
┣クリ属
┃┗【クリ(栗)Castanea crenata

落葉高木

モンブランケーキの材料にもなる食べる栗です。

「どんぐり」というイメージではありませんが、ブナ科の立派などんぐりの木。

里山では定番の木の一つなので、公園にもあちこちにあります。
元からあったものと植栽されたもの、両方があるのかもしれません。

ただ、盛んに集める人がいるので、クリの実を目にすることはありません。
中身の無いイガ(殻斗)は山のように見かけますが。

もちろん、公園の管理者の許可無くクリを大量に持ち帰るのは、やってはいけないことです。

普通にスーパーなどで目にするクリよりも小さいクリもあります。
山などに自生していて、「柴栗(しばぐり)」と呼ばれます。

クリの野生種と言われ、つまりお店で売っているクリは実が大きくなるように改良された栽培品種。
でも植物学的には、同じ「クリCastanea crenata」。

錦織公園では、小さなクリは未舗装の林の中で見かけますので、こちらは元から生えていたクリかもしれません。

┣シイ属
┃┗【ツブラジイ(円椎)Castanea crenata

常緑高木

旧記事を書いた直後に見つけたどんぐりの木。

アク抜きをしないで食べられるどんぐりなので、里山で不作の時の食べ物(救荒植物)として育てられることもあります。

錦織公園では、食べられるどんぐり3種のひとつ。
ただし、ほかの2種はどんぐりができなかったり、木が小さく量が少なかったりで、それなりの量が集められるのはこのツブラジイだけ。

ブナのように殻斗(どんぐりのぼうし)が全体を覆っているのがツブラジイ。
ただ、ブナとイヌブナは殻斗の中にはどんぐり二つ。
ツブラジイやスダジイは、一つだけ。

同じシイ属のスダジイとは、同じ種とされることもあるほどよく似ています。
スダジイとくらべると、名前のようにどんぐりが丸くて小さい(上左)のがツブラジイですが、中には長め(上右)のもあり、ほかの特徴と合わせて考える必要があります。

ほかには、樹皮が平滑(ツブラジイ)と縦に裂ける(スダジイ)、幹は真っ直ぐ伸びる(ツブラジイ)とよく分枝する(スダジイ)などがあります。

錦織公園では、北東の山谷千樹の径の竹林の近くと、河内の里つつじの丘の鉄塔の近くにあります。
鉄塔付近は公園以前からの木が残されているとききましたので、救荒用に植えられていたものかもしれません。

錦織公園のものは、成長した木でも樹皮が平滑、途中での分枝がほとんどない、どんぐりは丸いものが多い、ということで、ツブラジイとしました。

┣ブナ属
┃┗【イヌブナ(犬椈)Fagus japonica

落葉高木

大阪では山の標高の高いところに生える樹木。
ほんとうに高いところにはブナが生えますので、その周囲、杉が植林されていないところにブナやミズナラなどと混ざって生えているようです。

そんな木がどうして標高100メートル余りの里山公園にあるのかはわかりません。

ほかの種類の樹木のようですが、葉脈から分かれた支脈の先が凹むという、普通の葉と逆の葉縁はブナの仲間の特徴。
少なくとも、ブナ属なのはまちがいないでしょう。

標高の低いところでも育つことはできるようですが、ほかの樹木に負けてしまうので自生していない、ということも聞きます。

しかし、錦織公園ではほかの木々にあまり邪魔されない日当たりの尾根に生えているというのに、花もどんぐりも見たことがありません。
そしていつ見ても調子が悪そうで、気になります。
やはり温かいところは苦手なのでしょう。

ということで、このどんぐりを食べることは不可能です。

┣マテバシイ属
┃┗【マテバシイ(馬刀葉椎)Lithocarpus edulis

常緑高木

温暖な沿岸部に自生する常緑樹。
街路樹に使われますが、ここには自生していなかったと思います。

ということで、石畳の里でしか確認できていません。

どんぐりが細長いのが特徴。
そしてアク抜きしなくても食べることができるどんぐり。
むかしは炒って食べたそうです。

ただ、どんぐりが熟すのには、およそ1年半が必要。
小さいのに時間がかかります。

錦織公園のどんぐりの内、アク抜きがいらない数少ないどんぐり。

木が小さく1箇所でしか確認されていませんので、誰かがどんぐりをまいたのかもしれません。

┗コナラ属
 ┣コナラ亜属
 ┃┣コナラ節
 ┃┃┗【コナラ(小楢)Quercus serrata

落葉高木

公園内で一番多い樹木と言われるどんぐりの木。
大阪の里山では最もポピュラーな樹木で、葉は肥料、幹はホダ木や薪や炭などいろいろ利用されていました。

引き伸ばしたラグビーボールのようないかにもどんぐりらしい形。
ただし、形にはバリエーションがあり、アラカシのように丸いものからマテバシイのように細長いものまでいろいろあります。

殻斗(どんぐりの帽子)にはウロコのような模様があり、アラカシやシラカシと見分けることができます。

元から生えていたものもあると思いますが、多くが植林されたものでしょう。
里山ではよくある、切られた幹の周りから枝がたくさん伸びたおもしろい形の台場切りされたコナラは見られません。

 ┃┣クヌギ節
 ┃┃┗【クヌギ(櫟)Quercus acutissima

落葉高木

近畿の里山ではコナラと並んでポピュラーな樹木ですが、錦織公園ではコナラほど多くありません。

どんぐりが大きく横から見ると四角、殻斗が反り返った太いトゲに覆われているのが特徴。
近縁のアベマキ似ていますが、ここにはないようです。
葉や樹皮はクリに似ています。

 ┃┗ウバメガシ節
 ┃ ┗【ウバメガシ(姥目樫)Quercus phillyraeoides

常緑高木

常緑で、強い刈り込みにも耐えることができるので、垣根によく使われます。
ただ、そういうウバメガシにどんぐりはあまりできません。

鱗状の殻斗はコナラに似て、どんぐりはコナラ以上にラグビーボールのような形をしています。
2個セットで枝につき、マテバシイと同じように熟すのに1年半ほどかかります。

上質な木炭の材料としても有名で、炭焼きの盛んなところでは里山にもよく植えられるようです。
大阪南部や和歌山などでは海岸林によく生えます。

園内でも垣根に使われているところもありますが、大きく育っているところもあります。
特にどんぐりの森のはずれには、大きなウバメガシの小さな林があります。

 ┗アカガシ亜属
  ┣【アラカシ(粗樫)Quercus glauca

常緑高木

人の手が入った照葉樹林でよく見かける常緑樹。
大阪丘陵部のほったらかしのままの森(極相)の主要な樹木と考えられます。

ということで、園内ではあちこちに大きいのから小さいのまでいろいろ生えています。
園内のコナラは植樹されて30年以上。
老木が多く、このままではアラカシだらけになると言われています。

どんぐりは心なしが真ん中より先のほうが一番太くなっているのが特徴。
でも、どんぐりによって差が大きいので単純にどんぐりの形だけでは見分けられません。

殻斗は横縞模様で、シラカシと同じ。

ウバメガシと同じ刈り込みにも強いようで、河内の里では垣根に使われています。

  ┗【シラカシ(白樫)Quercus myrsinifolia

常緑高木

アラカシによく似た常緑樹どんぐりですが、錦織公園では少数派。
限られたところにしか生えていません。

どんぐりは中央あたりが一番太くなりますが、そんな感じのアラカシのどんぐりもありますので、ちょっと注意が必要。
葉もどんぐりもアラカシによく似て、なれないと見分けるのがむずかしい。
そんなとき、公園ではとりあえず「アラカシ」とすれば大体あっていると思います。

どんぐりがたくさんがまとまってつくのはシラカシの特徴。

名前は葉や幹が白いのではなく、木材になる部分(材)が白いことが由来。

「白」に惑わされないように。

 ということで、新しく追加された錦織公園のどんぐり。  まだ生えていても不思議じゃないどんぐりはありますので、これからも新しい発見があるかもしれません!

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園

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