【 コウモリ】

[カテゴリ リスト] 【表示記事リスト】
ビオトープ
┃《ビオトープとは
山・森・里山
川・湖・池
海岸・干潟・海
公園・緑地・田畑
都市
野鳥・鳥
モズ
哺乳類
爬虫類・両生類
恐竜と化石爬虫類

節足動物
甲虫
昆虫(甲虫以外)
甲殻類
虫(節足動物以外)
その他の海の動物
草花
野菜・食用作物
お茶
樹木
花木
紅葉・黄葉・褐葉
果物・実
コケ・シダ
その他植物について
微生物・菌類・細菌 等
地衣類
博物館・植物園・催事 等
季節
本・DVD・物語・伝承
架空・神話・創作
語彙集
フィールドワーク
リンク
ブログのご利用について


〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

姿は見えないけれど実は身近な野生の哺乳類 油蝙蝠(あぶらこうもり)

 コウモリがいました。
 夏の昼間。
 建物の壁にへばりついていました。
 コウモリは夜行性。
 隠れ家に帰ることができなかったのでしょう。


 人間がつくった建物に住むのは、日本ではアブラコウモリのみ。
 アブラコウモリで間違いないでしょう。
 漢字では油蝙蝠。
 学名はPipistrellus abramus
 コウモリ目(翼手目) ヒナコウモリ科 アブラコウモリ属の哺乳類。
 頭からお尻までの長さは38~60mm。


 アブラコウモリの特徴は、なんといっても人間の家や人間がつくった建物に住むこと。
 都市部にも住み、逆に人がいない洞窟などで見かけることはほとんどないそうです。
 ですから、最も身近なコウモリ。


 夜になって空を見上げたとき、ひらひらと鳥のようなものが飛んでいるのが見られたら、それは多分アブラコウモリです。

顔はコウモリのイメージと全然ちがい結構かわいい

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: アブラコウモリコウモリ哺乳類

関連記事
スポンサーサイト



theme : 博物学・自然・生き物
genre : 学問・文化・芸術

夏の山頂の小屋に緊急避難したけもの 岩湧山のキクガシラコウモリ


 頂上が広い茅場(かやば)になっている岩湧山(いわわきさん)。



夏には緑色の岩湧山山頂の茅場
夏には緑色の岩湧山山頂の茅場




 その茅場の東端にあるのが、トイレ。

 人家も水場もないような山の上ですので、このトイレは汚水を処理して洗浄水として再利用するシステムになっています。

 岩湧寺からも滝畑からも、登山口を過ぎて唯一のトイレになりますので、貴重です。



岩湧山の環境に配慮したトイレ
岩湧山の環境に配慮したトイレ




 夏のある日。

 トイレに入ると、先客が?

 人間ではありません。

 同じ哺乳類ですが、空を飛ぶ変わったやつ。

 コウモリです。



環境に配慮したトイレの天井にぶら下がっていたコウモリ
環境に配慮したトイレの天井にぶら下がっていたコウモリ




 一番身近なコウモリのアブラコウモリよりも大きく、こちらを向いている顔がなんだか丸く感じます。

 多分、キクガシラコウモリでしょう。



キクガシラコウモリ(菊頭蝙蝠)

コウモリ目 キクガシラコウモリ科 キクガシラコウモリ属
[レッドデータブック]
 環境省RDB:記載なし
 絶滅:東京都,
 絶滅危惧Ⅱ類:大阪府他

他18府県で「絶滅」以外のいずれかのランクに記載

  • 絶滅(EX):我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
  • 絶滅危惧II類(VU):絶滅の危険が増大している種





 直射日光が当たらない場所とはいえ、そんなに暗いところではありません。

 まわりに建物もなく、礫岩(れきがん)で出来た岩湧山には洞窟もそんなにないのでしょう。

 とうこで、緊急避難でトイレに逃げ込んだのかもしれません。



 キクガッシーを刺激しないようにストロボは使わなかったのですが、ネットで見るとけっこう普通にストロボ使ってみんな写してます。

 別にいいのかな?



››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: キクガシラコウモリコウモリ岩湧山岩湧山の動物

関連記事

theme : 山登り
genre : 趣味・実用

コウフクが飛び込んできた!

夕食を食べているとき、突然(とつぜん)何かが部屋の中を飛んで行きました。
家の中を飛ぶものといえば、まずハエやカの(たぐい)なわけですが、もっと大きなものです。
ならゴキブリということになりますが、それよりももっと大きく重たい感じです。しかも黒い。
それは目の前のカーテンにとまりました。よく見ても黒い(かたまり)にしか見えません。大きさは赤ちゃんのにぎりこぶしくらい。

もしかして?!
と近づいていくと、そう、コウモリでした。

家に飛び込んできたアブラコウモリ?
コウモリというとなんか不吉なイメージかもしれませんが、それは西洋のイメージが日本に伝わったもので、もともと日本では嫌われ者ではなかったようです。
それどころか中国ではおめでたい幸福のしるしとしていろいろなものにデザインされています。

どうして家の中にコウモリが?
別に洞窟(どうくつ)の中に住んでいるわけでも、山の中に住んでいるわけでもありません。
実は、コウモリはとても身近な生き物なのです。
小型のアブラコウモリは、日本に住むコウモリの中で唯一(ゆいいつ)人間の家を()みかにするコウモリだそうです。
きっと家に飛び込んできたのもこのコウモリでしょう。
このようにアブラコウモリは農村だけでなく、住宅街に普通に住んでいるのです。
ただ昼間は暗いところに(かく)れているので目立たないだけなのです。

動きはじめるのは太陽が沈んでから。鳥が巣へ帰ることになると、なんだか(みょう)にへたくそな感じの飛び方の鳥が(あらわ)れてくると思います。
鳥は空をすべるようなめらかに飛びます。でも、それはなんだかバタバタと一生懸命(いっしょうけんめい)はばたいているようです。
多分、それがコウモリです。

暗くても超音波(ちょうおんぱ)でまわりを調べながら飛ぶので決して人間に近づいてくることはありません。
ですのでいくら身近な生き物とはいえ、家の中に入ってくるのはめったにないことだと思います。

夜、暗くなったら窓から空を見てみましょう。
もしかしたらバタバタと一生懸命はばたいている“鳥”が見えるかもしれません。
きっとそれがコウモリです。

あ、好物は虫で、人間の血は吸いませんので安心してください。
でも、かみつくので気をつけてください。

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: アブラコウモリコウモリ

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

二十四節気・七十二候
プロフィール

ノート

Author:ノート
都会の植え込みから自然あふれる山まで。
フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

検索フォーム
カレンダー
11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
リンク
BLOG & NEWS | 動物プロダクション SCIENCE FACTORY ltd.
けろんの100円で昆虫採集!
相生山からのメッセージ
ななこの『生き物のお世話』ブログ
雑記帳~身の回りの出来事やら自然やら~
とある昆虫研究者のメモ
ACTOW
徳川広和・恐竜・古生物・模型・フィギュア作品ギャラリー
コトラ&ミーのこんにちは ご近所さん
すみれ奏へようこそ
そぞろ歩き
デジカメ・昆虫・写真
くろねこのチラシの裏
どくだみ荘日乗
故郷の廃家
とらログ
ようこそ大阪市立自然史博物館へ
インターネットミュージアム
いきもの を ぱちり!
管理画面
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
最近記事のRSS
最新コメントのRSS
最新トラックバックのRSS