実は光るんですが、見た人がとても少ないのです。クロマドボタル
幼虫が光るクロマドボタルの雄成虫が飛びはじめました。
メスは翅が退化してオスしか飛ばないホタル。
そして幼虫は陸上に住む陸棲のホタル。

ホタルといえば、ゲンジボタル、ヘイケボタル、そしてヒメボタルでしょうか。
どれも明るく、各地で鑑賞会などが行われています。
クロマドボタルは成虫じゃなくて、幼虫が光るホタル。
幼虫が光るホタルは珍しくはないのですが、とても暗い。

目のようですがここは背中
擬死中なので頭は腹側に折り曲げていて見えません
ところが、クロマドボタルの成虫も光ります。
ただゲンジボタルやヒメボタルのように繁殖行動と関係なく、光る時期も短いということで、自然の中でなかなか観察されないのが誤解の原因のようです。
飼育されたクロマドボタルは羽化後にはよく光るそうですので、自然の中でも同じだろうということは容易に想像できます。
つまり、光る器官を持っているはず。
ということで、擬死(しんだふり)してるクロマドボタルのオス成虫のお腹を見てみましょう。

発光器らしいところをクローズアップ

一番先の節だけが色がちがいます。
ちょっと半透明?
見るからに光りそうですし、ゲンジボタルやヘイケボタルの発光器に似ています。
クロマドボタルのオスが光ってもふしぎはないですね。
まだ見たことないですが。


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