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クリの雌花のトゲはダテじゃない!

 イガに覆われたクリの実。
 まだ雌花だった頃は、メシベがまるでイガのようでした。

 あれから2週間ほど。
 雄花の多くは枯れ、色が変わってきました。

雄花の房の根本につくクリの雌花

 ところが、雌花はメシベの先のトゲの花柱は一層開いています。

3つの花が一つになっているのでトゲ(メシベ)が3方向に向いています

 それだけでなく、もう花を包む緑色の苞(ほう)が伸びはじめています。
 苞はこのまま伸びていき、クリのイガになる部分。

もう苞がトゲになっています

 咲きはじめこそおとなしかったけど、クリは雌花のころからクリだった!


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タグ: クリブナ科初夏の花緑色の花

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すでにトゲに囲まれたクリの雌花?

 初夏に咲くのがクリの花。
 同じどんぐりの木の仲間のコナラやアラカシなどが終わってから。
 遅いのは、クリが虫に花粉を運んでもらう虫媒花(ちゅうばいか)だからもしれません。
 コナラやアラカシなどが咲くころにも虫は活動を始めてますが、数も種類もまだ少ない。
 風媒花(ふうばいか)なのでそれでも気にしないでしょうが、クリはもっとたくさんの虫が活動しはじめる初夏を選んだのでしょう。

咲きはじめたクリの花

 クリの花は咲く時期以外にも他のドングリの仲間とちがうところがあります。
 それは雌花(めばな)。
 どんぐりの木の枝からたくさんぶら下がっている細長い房状の花は雄花(おばな)の集まり。
 身近なドングリの仲間の雌花は雄花からちょっと離れて咲きますが、数も少なく、花も小さく、花柄も短いのでまったく目立ちません。

身近なドングリのアラカシの地味な雌花

 ところが、クリの雌花は小さくて数が少ないのは同じですが、ちょっとちがいます。
 それは、これ。

個性的なクリの雌花

 さすがクリの雌花。
 もうすでにトゲができています!

 と思ったかもしれませんが、白っぽいトゲはメシベの花柱。
 つまりメシベそのもの。
 トゲになるのはその根本で花を囲んでいる緑色の部分の苞(ほう)。
 まだトゲにはなっていません。

 イガの中に入っているクリを見たことがある人は、思い出してください。
 イガの中にクリは、普通3つはいっています。
 ということで、クリの雌花も3個1セット。
 それを苞がくるんでいます。

クリの実と同じように一列に3つ並ぶクリの雌花

 クリの雌花は雄花の房の根本で咲いています。
 が、すべての房についているわけではありません。
 とても少ない。
 高くなる木ですから見つけるのはなかなか難しいかもしれませんが、クリの雌花はおもしろいですね。

雄花の房の根本にたまにあるクリの雌花

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タグ: クリブナ科初夏の花緑色の花

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どんぐりの種類が増えていっぱいに! 秋から冬の錦織公園

 晩秋の錦織公園で見られるどんぐりの木(ブナ科)8種類の記事を公開した直後、もう1種類のどんぐりの木を見つけました。
 ということで、新たに出会ったものを含めて錦織公園の9種類(IWO調べ)のどんぐりの木をあらためて紹介します。

ブナ科
┣クリ属
┃┗【クリ(栗)Castanea crenata

落葉高木

モンブランケーキの材料にもなる食べる栗です。

「どんぐり」というイメージではありませんが、ブナ科の立派などんぐりの木。

里山では定番の木の一つなので、公園にもあちこちにあります。
元からあったものと植栽されたもの、両方があるのかもしれません。

ただ、盛んに集める人がいるので、クリの実を目にすることはありません。
中身の無いイガ(殻斗)は山のように見かけますが。

もちろん、公園の管理者の許可無くクリを大量に持ち帰るのは、やってはいけないことです。

普通にスーパーなどで目にするクリよりも小さいクリもあります。
山などに自生していて、「柴栗(しばぐり)」と呼ばれます。

クリの野生種と言われ、つまりお店で売っているクリは実が大きくなるように改良された栽培品種。
でも植物学的には、同じ「クリCastanea crenata」。

錦織公園では、小さなクリは未舗装の林の中で見かけますので、こちらは元から生えていたクリかもしれません。

┣シイ属
┃┗【ツブラジイ(円椎)Castanea crenata

常緑高木

旧記事を書いた直後に見つけたどんぐりの木。

アク抜きをしないで食べられるどんぐりなので、里山で不作の時の食べ物(救荒植物)として育てられることもあります。

錦織公園では、食べられるどんぐり3種のひとつ。
ただし、ほかの2種はどんぐりができなかったり、木が小さく量が少なかったりで、それなりの量が集められるのはこのツブラジイだけ。

ブナのように殻斗(どんぐりのぼうし)が全体を覆っているのがツブラジイ。
ただ、ブナとイヌブナは殻斗の中にはどんぐり二つ。
ツブラジイやスダジイは、一つだけ。

同じシイ属のスダジイとは、同じ種とされることもあるほどよく似ています。
スダジイとくらべると、名前のようにどんぐりが丸くて小さい(上左)のがツブラジイですが、中には長め(上右)のもあり、ほかの特徴と合わせて考える必要があります。

ほかには、樹皮が平滑(ツブラジイ)と縦に裂ける(スダジイ)、幹は真っ直ぐ伸びる(ツブラジイ)とよく分枝する(スダジイ)などがあります。

錦織公園では、北東の山谷千樹の径の竹林の近くと、河内の里つつじの丘の鉄塔の近くにあります。
鉄塔付近は公園以前からの木が残されているとききましたので、救荒用に植えられていたものかもしれません。

錦織公園のものは、成長した木でも樹皮が平滑、途中での分枝がほとんどない、どんぐりは丸いものが多い、ということで、ツブラジイとしました。

┣ブナ属
┃┗【イヌブナ(犬椈)Fagus japonica

落葉高木

大阪では山の標高の高いところに生える樹木。
ほんとうに高いところにはブナが生えますので、その周囲、杉が植林されていないところにブナやミズナラなどと混ざって生えているようです。

そんな木がどうして標高100メートル余りの里山公園にあるのかはわかりません。

ほかの種類の樹木のようですが、葉脈から分かれた支脈の先が凹むという、普通の葉と逆の葉縁はブナの仲間の特徴。
少なくとも、ブナ属なのはまちがいないでしょう。

標高の低いところでも育つことはできるようですが、ほかの樹木に負けてしまうので自生していない、ということも聞きます。

しかし、錦織公園ではほかの木々にあまり邪魔されない日当たりの尾根に生えているというのに、花もどんぐりも見たことがありません。
そしていつ見ても調子が悪そうで、気になります。
やはり温かいところは苦手なのでしょう。

ということで、このどんぐりを食べることは不可能です。

┣マテバシイ属
┃┗【マテバシイ(馬刀葉椎)Lithocarpus edulis

常緑高木

温暖な沿岸部に自生する常緑樹。
街路樹に使われますが、ここには自生していなかったと思います。

ということで、石畳の里でしか確認できていません。

どんぐりが細長いのが特徴。
そしてアク抜きしなくても食べることができるどんぐり。
むかしは炒って食べたそうです。

ただ、どんぐりが熟すのには、およそ1年半が必要。
小さいのに時間がかかります。

錦織公園のどんぐりの内、アク抜きがいらない数少ないどんぐり。

木が小さく1箇所でしか確認されていませんので、誰かがどんぐりをまいたのかもしれません。

┗コナラ属
 ┣コナラ亜属
 ┃┣コナラ節
 ┃┃┗【コナラ(小楢)Quercus serrata

落葉高木

公園内で一番多い樹木と言われるどんぐりの木。
大阪の里山では最もポピュラーな樹木で、葉は肥料、幹はホダ木や薪や炭などいろいろ利用されていました。

引き伸ばしたラグビーボールのようないかにもどんぐりらしい形。
ただし、形にはバリエーションがあり、アラカシのように丸いものからマテバシイのように細長いものまでいろいろあります。

殻斗(どんぐりの帽子)にはウロコのような模様があり、アラカシやシラカシと見分けることができます。

元から生えていたものもあると思いますが、多くが植林されたものでしょう。
里山ではよくある、切られた幹の周りから枝がたくさん伸びたおもしろい形の台場切りされたコナラは見られません。

 ┃┣クヌギ節
 ┃┃┗【クヌギ(櫟)Quercus acutissima

落葉高木

近畿の里山ではコナラと並んでポピュラーな樹木ですが、錦織公園ではコナラほど多くありません。

どんぐりが大きく横から見ると四角、殻斗が反り返った太いトゲに覆われているのが特徴。
近縁のアベマキ似ていますが、ここにはないようです。
葉や樹皮はクリに似ています。

 ┃┗ウバメガシ節
 ┃ ┗【ウバメガシ(姥目樫)Quercus phillyraeoides

常緑高木

常緑で、強い刈り込みにも耐えることができるので、垣根によく使われます。
ただ、そういうウバメガシにどんぐりはあまりできません。

鱗状の殻斗はコナラに似て、どんぐりはコナラ以上にラグビーボールのような形をしています。
2個セットで枝につき、マテバシイと同じように熟すのに1年半ほどかかります。

上質な木炭の材料としても有名で、炭焼きの盛んなところでは里山にもよく植えられるようです。
大阪南部や和歌山などでは海岸林によく生えます。

園内でも垣根に使われているところもありますが、大きく育っているところもあります。
特にどんぐりの森のはずれには、大きなウバメガシの小さな林があります。

 ┗アカガシ亜属
  ┣【アラカシ(粗樫)Quercus glauca

常緑高木

人の手が入った照葉樹林でよく見かける常緑樹。
大阪丘陵部のほったらかしのままの森(極相)の主要な樹木と考えられます。

ということで、園内ではあちこちに大きいのから小さいのまでいろいろ生えています。
園内のコナラは植樹されて30年以上。
老木が多く、このままではアラカシだらけになると言われています。

どんぐりは心なしが真ん中より先のほうが一番太くなっているのが特徴。
でも、どんぐりによって差が大きいので単純にどんぐりの形だけでは見分けられません。

殻斗は横縞模様で、シラカシと同じ。

ウバメガシと同じ刈り込みにも強いようで、河内の里では垣根に使われています。

  ┗【シラカシ(白樫)Quercus myrsinifolia

常緑高木

アラカシによく似た常緑樹どんぐりですが、錦織公園では少数派。
限られたところにしか生えていません。

どんぐりは中央あたりが一番太くなりますが、そんな感じのアラカシのどんぐりもありますので、ちょっと注意が必要。
葉もどんぐりもアラカシによく似て、なれないと見分けるのがむずかしい。
そんなとき、公園ではとりあえず「アラカシ」とすれば大体あっていると思います。

どんぐりがたくさんがまとまってつくのはシラカシの特徴。

名前は葉や幹が白いのではなく、木材になる部分(材)が白いことが由来。

「白」に惑わされないように。

 ということで、新しく追加された錦織公園のどんぐり。  まだ生えていても不思議じゃないどんぐりはありますので、これからも新しい発見があるかもしれません!

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園

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タグ: どんぐりクリツブラジイイヌブナマテバシイコナラクヌギウバメガシアラカシシラカシ

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秋です。いろんなどんぐりを見てみよう! 錦織公園

 冬も間近の晩秋。
 どんぐりの季節。
 ということで、錦織公園へどんぐりを見に行ってきました。

 錦織公園のどんぐりの木、つまりブナ科の樹木は8種類(IWO調べ)。
 さあ、どんな感じでしょうか。

ブナ科
┣クリ属
┃┗【クリ(栗)Castanea crenata
食べる栗のクリです。
「どんぐり」というイメージでないかもしれませんが、ブナ科の立派などんぐりの木です。
もともと里山にはよくある木ですので、錦織公園にもあちこちにあります。
ただ、盛んに集める人がいるので、クリの実を目にすることはありません。
中身の無いイガ(殻斗)は山のように見かけますが。
もちろん、公園の管理者の許可無くクリを大量に持ち帰るのは、やってはいけないことです。
普通にスーパーなどで目にするクリよりも小さいクリもあります。
山などに自生していて、「柴栗(しばぐり)」と呼ばれます。
クリの野生種と言われ、つまりお店で売っているクリは実が大きくなるように改良された栽培品種。
でも植物学的には、同じ「クリCastanea crenata」。
錦織公園にも実の小さな栗がありますので柴栗かもしれません。
┣ブナ属
┃┗【イヌブナ(犬椈)Fagus japonica
大阪では山の標高の高いところに生える樹木。
ほとんどの山が標高1000メートル以下でスギやヒノキが植林されまくっているので、生えているところは限られます。
そんな木がどうして標高100メートル余りの里山公園にあるのかはわかりません。
公園を作ったとき勢いで植えてしまったのでしょうか。
ほかの種類の樹木のようですが、葉脈から分かれた支脈の先が凹むという、普通の葉と逆の葉縁はブナの仲間の特徴。
今のところたった2本しか見つけていません。
大阪では平野部よりも寒いところで育つ樹木のためか、錦織公園では花もどんぐりも見たことがありません。
そしていつ見ても調子が悪そうで、気になります。
┣マテバシイ属
┃┗【マテバシイ(馬刀葉椎)Lithocarpus edulis
温暖な沿岸部に自生する常緑樹。
ここにはちょっと場違いかも。
ということで、石畳の里でしか確認できていません。
どんぐりが細長いのが特徴。
そしてアク抜きしなくても食べることができるどんぐり。
むかしは炒って食べたそうです。

ただどんぐりが熟すのには、およそ1年半が必要。
小さいのに時間がかかります。
錦織公園のどんぐりの内、アク抜きがいらない唯一のどんぐり。
同じマテバシイ属のシリブカガシはまだ確認できていません。
┗コナラ属
 ┣コナラ亜属
 ┃┣コナラ節
 ┃┃┗【コナラ(小楢)Quercus serrata
公園内で一番多い樹木と言われるどんぐりの木。
大阪の里山では最もポピュラーな樹木で、肥料から材料や燃料といろいろ利用されます。
引き伸ばしたラグビーボールのような形で、どんぐりらしい形。
殻斗(どんぐりの帽子)にはウロコのような模様があります。
元から生えていたものもあると思いますが、多くが植林されたもののようです。
そのため、里山ではよくある、切られた幹の周りから枝がたくさん伸びたおもしろい形の台場切りされたコナラは見られません。
 ┃┣クヌギ節
 ┃┃┗【クヌギ(櫟)Quercus acutissima
近畿の里山ではコナラと並んでポピュラーな樹木ですが、錦織公園ではあまりありません。
どんぐりが大きいのと、横から見ると四角、殻斗が反り返った太いトゲに覆われているのが特徴。
葉や樹皮はクリに似ています。
 ┃┗ウバメガシ節
 ┃ ┗【ウバメガシ(姥目樫)Quercus phillyraeoides
常緑で、強い刈り込みにも耐えることができるので、垣根によく使われます。
ただ、そういうウバメガシにはあまりどんぐりはできません。
鱗状の殻斗はコナラと似ていますが、どんぐりはコナラ以上にラグビーボールのような形をしています。
2個セットで枝につき、マテバシイと同じように熟すのに1年半ほどかかります。
上質な木炭の材料としても有名で、炭焼きの盛んなところでは里山にもよく植えられるようです。
またマテバシイと同じように海岸林によく生えます。

公園でも垣根に使われているところもありますが、大きく育っているところもあります。
特にどんぐりの森のはずれには、大きなウバメガシの小さな林があります。
 ┗アカガシ亜属
  ┣【アラカシ(粗樫)Quercus glauca
人の手が入った照葉樹林でよく見かける常緑樹。
ほったらかしのままの森(極相)の主要な種と考えられます。
ということで、園内ではあちこちに大きいのから小さいのまでいろいろ生えています。
園内のコナラは植樹されて30年以上。
老木が多く、このままではアラカシだらけになると言われています。
どんぐりは心なしが真ん中より先のほうが一番太くなっているのが特徴。
でも、どんぐりによって差が大きいので単純にどんぐりの形だけでは見分けられません。
殻斗は横縞模様で、シラカシと同じ。
  ┗【シラカシ(白樫)Quercus myrsinifolia
アラカシによく似た常緑樹どんぐりですが、錦織公園では少数派。
限られたところにしか生えていません。
葉もどんぐりもアラカシによく似ています。
どんぐりは中央あたりが一番太くなりますが、そんな感じのアラカシのどんぐりもありますので、ちょっと注意が必要。
どんぐりがたくさんがまとまってつくのはシラカシの特徴。
名前は葉や幹が白いのではなく、木材になる部分(材)が白いことが由来。
ですから、外から見ただけではわかりません。
「白」に惑わされないように。

 広い錦織公園には今の季節たくさんのどんぐりが転がっています。
 見つけた時にはどの木のどんぐりか調べてみると、おもしろいと思います。

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園


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下赤阪の棚田の2015年 6月上旬の赤紫~紫~青紫・緑色の花・その他植物編

 棚田に水がはいった6月上旬の下赤阪の棚田ビオトープ。

 花もいっぱい咲いています。

 それは棚田の管理がいい加減で雑草がいっぱい生えている、わけではありません。

 棚田にかぎらず、畦が崩れることを防ぐため、あえて雑草は刈り取るだけで抜くことはしないのです。

 雑草の根に土をしっかり押さえてもらっているのです。


6月下旬の下赤阪の棚田の輝きと影のコントラスト

植物界
赤紫色の花
被子植物門
双子葉植物綱
コマツナギ(駒繋)
Indigofera
pseudotinctoria
マメ目
マメ科
コマツナギ属
落葉小低木
タグ:コマツナギ
ノアザミ(野薊)
Cirsium japonicum
キク目
キク科
アザミ属
多年草
タグ:ノアザミ
ムラサキカタバミ
(紫片喰)
Oxalis corymbosa
フウロソウ目
カタバミ科
カタバミ属
多年草
南アメリカ原産の帰化植物
要注意外来生物
タグ:ムラサキカタバミ
オトメフウロ(乙女風露)
Geraniumu dissectum
フウロソウ目
フウロソウ科
フウロソウ属
一年草
ヨーロッパ原産の帰化植物
タグ:オトメフウロ
トウバナ(塔花)
Clinopodium gracile
シソ目
シソ科
トウバナ属
多年草
タグ:トウバナ
 双子葉植物綱
被子植物門
単子葉植物綱
ニワゼキショウ(庭石菖)
Sisyrinchium rosulatum
キジカクシ目
アヤメ科
ニワゼキショウ属
一年草
北アメリカ原産の帰化植物
タグ:ニワゼキショウ
単子葉植物綱
被子植物門
赤紫色の花
植物界
紫色の花
被子植物門 双子葉植物綱
ウツボグサ(靫草)
Prunella vulgaris
ssp. asiatica
シソ目
シソ科
ウツボグサ属
多年草
別名:夏枯草(かこそう)
タグ:ウツボグサ

毎年たくさん咲くところですが、今年は草刈りのタイミングが悪かったようで、咲いているのはこの一つだけでした。
被子植物門 双子葉植物綱
紫色の花
植物界
青紫色の花
被子植物門 双子葉植物綱
アジサイ(紫陽花)
Hydrangea macrophylla
var. macrophylla
ミズキ目
アジサイ科
アジサイ属
落葉低木
別名:セイヨウアジサイ
タグ:アジサイ

駐車場とトイレのある場所で垣根のように植えられています。
キランソウ(金瘡小草)Ajuga decumbens
シソ目 シソ科 キランソウ属
多年草
別名:ジゴクノカマノフタ,コウボウソウ,
タグ:キランソウ
花がゴマノハグサ科のようですが、シソ科。


きれいな青紫色ですが、葉はロゼット状に広がり、地面に貼り付くように咲いているので、足下に注意しないと見逃してしまうかもしれません。
被子植物門 双子葉植物綱
青紫色の花
植物界
緑色の花
被子植物門 双子葉植物綱
クリ(栗)Castanea crenata
ブナ目 ブナ科 クリ属
落葉高木
タグ:クリ
イガイガのクリも雄花はこんな感じです。

雌花は小さく、枝にひっついていて、この距離ではちょっとわかりません。

どんぐりができるブナ科の特徴です。
アカメガシワ
(赤芽槲,赤芽柏)
Mallotus japonicus
キントラノオ目
トウダイグサ科
アカメガシワ属
落葉高木
タグ:アカメガシワ
被子植物門 双子葉植物綱
緑色の花
裸子植物門 マツ綱
イヌマキ(犬槇)Podocarpus macrophyllus の雄花
マツ目 マキ科 マキ属
常緑高木
タグ:イヌマキ
平たい葉ですが針葉樹。

「針葉樹」といっても、文字通りの針のような葉ばかりではありません。

イヌマキは雌雄異株。

これは雄株です。
裸子植物門 マツ綱
緑色の花
植物界
植物界
その他植物
被子植物門 単子葉植物綱
イネ(稲,稻,禾)Oryza sativa
イネ目 イネ科 イネ属
多年草(日本では一年草的栽培)
インドから中国南部原産と言われる食用作物
タグ:イネ
もう田植えが終わった田んぼもあります。

これから4ヶ月かけて棚田で育っていきます。
アオウキクサ(青浮草)
Lemna aoukikusa
オモダカ目
サトイモ科
アオウキクサ属
多年草
タグ:アオウキクサ
被子植物門 単子葉綱
その他植物
シダ植物門 ウラボシ綱
ノキシノブ(軒忍)
Lepisorus thunbergianus
ウラボシ目
ウラボシ科
ノキシノブ属
タグ:ノキシノブ

決して生えるのは家の軒だけではありません。

岩でもコンクリートでも樹の幹でも条件が良ければ生えます。

身近なシダの一つ。
シダ植物門 ウラボシ綱
その他植物
植物界

 草だけでなく、樹木もいろいろ咲いています。

 葉が茂って光合成が盛んに行われるようになる頃にも花は咲きます。

 ただ、葉に隠れて目立たないだけ。

 視線を上げると、たくさんの花が咲いているかもしれません。

タグ♦ 6月の下赤阪の棚田の植物 2015年の下赤阪の棚田

■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会

山菜・野草の食いしん坊図鑑 [ 松本則行 ]

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タグ: 下赤阪の棚田2015下赤阪の棚田2015/066月の下赤阪の棚田の植物クリイヌマキイネウツボグサアジサイノキシノブキランソウ

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