【 クスノキ】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

謎の生物に遭遇しました!

 先日、謎の生物に遭遇しました。

 公園のクスノキ。
 なにの木かわからないほど苔に覆われています。

 そのコケのすきまに肌色ののっぺりしたものが張り付いていました。


 たいらで一様な表面、大きさも形もいろいろなので、動物ではないでしょう。


 変形菌の子実体が密に並んでいるのかと思いますが、表面にそのように見えるような凹凸はありません。
 ウメノキゴケのような地衣類にも見えますが、厚みがあります。
 それに光合成できそうにない薄い肌色。
 大きさや形が不規則。

 変形菌、地衣類、キノコの中ではキノコの可能性が高そうなので、調べてみると、


 コウヤクタケの仲間?
 担子菌綱ハラタケ亜綱のキノコ。
 公園の木に普通に生えているようなものなのになかなか名前がわかりません。
 キノコの世界は想像のずっと上を行く深い洞窟のようです。
 いや、そもそもキノではないのかもしれません。
 生き物の世界は一つのことがわかっても、すぐ新しい謎が現れます。
 どこまでいっても先が見えません。

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巨樹・古樹・老樹 その76 大阪市立大学理学部附属植物園のヤシ園側の大楠

 生駒山系の麓にある植物園。
 といっても、名前のように大学の研究施設を一般に開放しているので、一般の人が喜ぶようなきれいな園芸種の花の割合は多くありません。
 しかし、日本の樹林型を11種も復元しているという、わかる人にはたまらない施設です。

 この植物園でもっとも有名な植物というと、三木茂博士が化石を見つけ命名した直後、中国の湖北省で実際に生きているものが見つかったメタセコイアでしょう。
 知名度は負けるかもしれませんが、ほかにもいろいろな目を引く樹木はあります。
 たとえば、クスノキ。
 入り口から少し行ったヤシ園から、ドームのように葉を広げた木が見えます。


 クスノキが林を作っているようですが、近づいてみると、大きな1本。
 植物園ができて70年ほど。
 その前の施設からでも80年ほど。
 成長が早いクスノキなら、100年たらずで巨樹になっても不思議はありません。
 しかし四方八方にに伸ばしたたくさんの枝、とても太い幹。
 江戸時代にこの場所に立っていたとしても納得できます。

大阪市立大学理学部附属植物園のヤシ園側の大楠(2013年4月)

■参考外部リンク■
公立大学法人 大阪市立大学 理学部附属植物園

巨樹(大きな木)・古樹(樹齢の高い木)・老樹(年老いて見える木)」とはIWO(いきもの は おもしろい!)が以下の独自基準で選んだものです。
1.一般に「巨樹」「古樹」「老樹」と認知されている樹木
2.その場所や地域の中で見た目が「巨樹」「古樹」「老樹」を感じさせる樹木
3.見た目が小さくてもその種として「巨樹」「古樹」「老樹」な樹木
4.地域の自然を愛する組織や団体などが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木
5.その他IWOが「巨樹」「古樹」「老樹」と認めた樹木

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タグ: クスノキヤシ園側の大楠大阪市大附属植物園巨樹・古樹・老樹

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巨樹・古樹・老樹 その72 大阪府河内長野市の市指定文化財の天然記念物の吉年邸のくすのき

 大阪の河内長野市の河内長野駅。
 南海線と近鉄線が交差する駅。
 駅前のロータリーから少し離れたところに、大きな木が目立つ一角があります。
 吉年(よどし)邸。

 吉年氏は江戸時代の大阪(大坂)に3家しかなかった鋳物をつくれる家の一つ。
 現代まで鋳物会社として続いていました。
 数百年の歴史は、庭に大きな楠があることからも納得できます。

大阪府河内長野市の市指定文化財の天然記念物の
吉年邸のくすのき(2018年2月)

 このクスノキは、市の指定を受けた昭和45(1970)年の時点で樹高約20メートル、幹周約4.7メートル。
 40年以上すぎているので、もっと大きくなっているでしょう。

高野街道を見下ろすように立つ吉年邸のくすのき

 この場所は複数の高野街道が紀見峠を目指して一つにまとまるところで、街道の要衝。
 鋳物を販売していたそうなので、街道の要衝に出店したのかもしれません。
 そのような場所で数百年。
 今は人も車も多くない静かな場所になっているようですが、このクスノキは、数え切れないほどの巡礼者を見送り続けていたのでしょう。

 実は今回は記事にするべきか悩みました。
 なぜなら、どうやら個人邸内の樹木のようですから。
 ところが道に面したところに河内長野市教育委員会の説明板が設置され、ホームページなどでも紹介されているので、記事にしました。

■参考外部リンク■
市指定 吉年邸のくすのき

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巨樹・古樹・老樹 その67 天王寺の堀越神社の大阪市指定保存樹林第10号の堀越さんのご神木の楠

 大阪の天王寺駅の少し北にある小さな神社。
 でも、聖徳太子が四天王寺と一緒に建立したと言われるので千四百年の歴史を持つ古い神社。
 そして「一生に一度の願いを聞いてくださる神さん」。
 境内の南に堀があり、それを渡って参拝したのが由来と言われます。
 ただ、昔から今のような狭い境内とは思えませんので、その堀がどこにあったのかは見ただけではわかりません。

浪華茶臼山・堀越神社

 その小さい境内に焦げたような黒くて太い木が生えています。
 高さ13メートル幹周り3.2メートル。
 幹には菰が巻かれ、「御神木」と書かれた木札が掛けられています。

天王寺の堀越神社の大阪市指定保存樹林第10号の
堀越さんのご神木の楠(2017年12月)

 「堀越さんのご神木」とよばれ樹齢550年と言われるクスノキです。
 そんなに大きく感じないのは、数度の落雷と二度の大火を経験したため。
 それだけでなく大阪大空襲もくぐり抜けてきたはず。
 幹は真っ黒に炭化して、枯れているように見えます。

 ところが横から見てみると、幹を後ろに伸ばしています。


 そして神社の外から見ると、道路の方に枝を出し、たくさん葉をつけています。


 若いクスノキでも、もっと大きな木は珍しくはありません。
 しかし、黒焦げになった太い幹を見ていると、このクスノキがご神木とされるのも納得できます。

 このクスノキ。
 昭和40年の地下鉄谷町線の工事のため、ここに移されたのです。
 大火や空襲だけでなく、掘り返され植え直されるという、年老いた木にはつらい出来事まで乗り越えてきました。

 炭化した幹、そして何度もの大変な出来事を耐えてきたクスノキ。
 多くの人が訪れ、手を合わせて行きます。

■参考外部リンク■
浪華茶臼山・堀越神社(大阪天王寺)
大阪市市政 保存樹・保存樹林等、貴重な緑の保全・育成への助成について

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タグ: 巨樹・古樹・老樹堀越さんのご神木大阪市指定保存樹クスノキ堀越神社

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巨樹・古樹・老樹 その65 流谷八幡神社の鼠黐の大楠

 大阪府の天然記念物の大銀杏がある流谷八幡神社。
 大阪府河内長野市の天見にある1000年以上の歴史のある神社です。

 この神社にはじめてきた8月。
 実は最初に目についてのは、大イチョウではありません。
 山に埋もれるように生えているイチョウですから、葉が緑の夏はまったく目立ちません。
 よく目立っていたのが、この大きなクスノキ。
 このクスノキを見るために神社に立ち寄ったのです。

流谷八幡神社の鼠黐の大楠(2017年11月)

 神社のとなり、イチョウと反対側の石垣の上に立つクスノキは、枝が届く範囲には他に木がないので、クスノキらしいまるい樹形になっています。
 クスノキは成長が早いので背が高いからと言って年を取っているとはいえません。
 しかし太い幹周りは、齢を重ねていることが想像できます。


 よくみると、一度幹が折れたか切られたのか、人の背丈よりずっと上の方で蘖(ひこばえ)のようにいくつもの細い幹が輪になって伸びているところがあります。
 そして、幹の間にクスノキじゃない木が生えています。


 鋸歯が無いつるりとした葉は先が尖り、真ん中の葉脈のところで少し内側に折れ曲がっています。
 そして枝で向かい合うように葉が生える対生。
 多分ネズミモチ。


 ネズミモチであろうとなかろうと、芽を出して何年もたっていることは確か。
 蘖のように生えた枝の間に落ち葉が溜まり、それが朽ちて土になり、木が育つ土台ができたのでしょう。
 葉が朽ちた土なら、地面がなくても植物が成長するために必要な栄養は揃うでしょう。

 長生きのクスノキはいろいろな植物を着生させています。
 よく見るのはシダのノキシノブですが、このクスノキは樹木。
 ネズミモチはクスノキほど大きくなりませんから、これからも一緒に育っていくのでしょう。

流谷八幡神社の鼠黐の大楠(2017年11月)

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巨樹・古樹・老樹 その63 千早赤阪村の史跡の楠公誕生地の楠

 楠公。
 歴史好きの人には説明の必要もないほど有名な人物。
 鎌倉時代から南北朝時代にかけての武将、楠木 正成(くすのき まさしげ)さんのこと。
 よみは「なんこう」ですが、なんでもさん付けをする大阪では、「なんこうさん」と呼ばれます。

 河内地域の「悪党」と呼ばれていました。
 昔は「悪」には「とても強い」というような意味があり、決して悪い意味ではありません。
 そして阪神地域には楠公さんに縁のあるところがいくつも残っています。
 その一つが、千早赤阪村の史跡、楠公誕生地。


 文字通り楠公さんが生まれたとされる場所です。
 安土桃山時代、太閤さん(豊臣秀吉)の命でここに壇が築かれ、以後も何度も整備され、今に至ります。
 その壇の上には数本の大きなクスノキが立っています。
 樹齢数百年というほど年老いているようには見えませんが、その枝ぶりからはそれなりの時を経ていることがわかります。

千早赤阪村の史跡の楠公誕生地の楠(2017年9月)

 クスノキが植えられた理由は説明板には書かれていません。
 楠公さんの「楠」にちなんだのか。
 寺社にクスノキを植えるのが好きな大阪だからなのか。
 きっと両方なのでしょう。

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■参考外部リンク■
千早赤阪村ホームページ - 楠公誕生地
楠公誕生地 / 道の駅 ちはやあかさか| 千早赤阪村観光協会

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巨樹・古樹・老樹 その54 大阪府河南町平石の高貴寺の磐船神社参道入口の枝垂れ大楠

 大阪と奈良・和歌山の府県境を通るダイヤモンドトレイル。
 日本一古い街道と言われる竹内街道と交差する竹内峠から1時間足らず。
 平石峠の西にある高貴寺(こうきじ)。
 大阪南部の山を語るときに必ず登場する役行者が開いた修行場。
 その後、弘法大師空海が高貴寺と改称して今に至ります。

高貴寺の梅園

 そのわりには訪れる人も少なくひっそりとした境内。
 少し離れたところにある磐船大神社。明治まで高貴寺の神宮寺でした。
 微妙に離れた位置や、元は山を御神体としたことなどから、寺の創建のほうが後かもしれません。
 その神社への参道の入り口に、大きなクスノキが道を覆うように立っています。

大阪府河南町平石の高貴寺の磐船神社参道入口の枝垂れ大楠
(2017年3月)

 どのような経緯があったのかわかりませんが、太い幹は傾き、長く伸びた枝は谷に張り出し、根本より下まで垂れています。
 ちょうど参道をトンネルのように覆っています。

 3月。
 クスノキは常緑樹ですが、冬に少しはを落とし、まばらになっていることがあります。
 このクスノキもそう。
 真下から見上げても、その大きさがわかります。

見上げると空が透けてます

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■参考外部リンク■
高貴寺/河南町ホームページ

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