【 ギンリョウソウ】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

時期が遅かったからと信じたい 銀竜草

 7月中旬。
 久しぶりの金剛山。
 いつもなら4月5月は花の季節で、ときには毎週のように行くこともあります。
 しかし、去年同様新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言を受け、登りませんでした。

 この時期の目的は、ギンリョウソウ。
 ただ、今年は天気が悪い日が多く、こんな時期になってしまいました。
 金剛山でギンリョウソウというと、メインルートの千早本道。
 しかし、年々数は減り、時期が遅れた今年はどれだけ出会えるでしょうか。

ギンリョウソウ
銀竜草

 結果、2本。
 それ以外は咲き終わって実がふくらんでいるものも見ませんでした。

 ギンリョウソウは光合成をしない白い植物。
 花を咲かせるために地面の上に出て、実が熟したら枯れて地面の上から消えてしまいます。
 多年草なので、地面の下にはちゃんといて、翌年も同じところから顔を出します。

 来年はもっと早く来なければ。
 そうすれば、もっとたくさんのギンリョウソウと出会えるでしょう。
 そう思いたい。

ギンリョウソウ
銀竜草
Monotropastrum humile
ツツジ目 ツツジ科 ギンリョウソウ属の多年草
菌従属栄養植物

森を食べる植物??腐生植物の知られざる世界

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今年の金剛山のギンリョウソウ 2020

 都道府県境を越えた移動の規制が解除されたので金剛山へ行ってきました。
 なぜなら、金剛山の八合目あたりから上は奈良県。
 大阪府民が金剛山に登ると府県境を越えることになります。

 梅雨の時期はギンリョウソウの季節。
 まだちょっと早いもの、もう実が熟し始めているもの様々でした。

ギンリョウソウ
銀竜草
Monotropastrum humile

 光合成をしないため真っ白な姿。
 栄養は土の中のキノコを介して樹木からもらいます。
 花が咲いて、実が熟したら地面の上から消えてしまいます。
 そして地面の上に出てくるのは、来年の梅雨。

ギンリョウソウ
銀竜草
Monotropastrum humile
ツツジ目 ツツジ科 シャクジョウソウ亜科 ギンリョウソウ属の多年草

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今年の金剛山のギンリョウソウはちょっと遅かった?

 金剛山の梅雨の頃に咲く白い花。
 ギンリョウソウ。
 メイン登山ルートの千早本道ではあちこちで咲いていました。

真っ白なギンリョウソウ

 そう、咲いて「いました」。
 なぜかここ数年ギンリョウソウが減っていき、今年はほとんど見られませんでした。
 咲いていたのは1本。
 実がなっていたのも数本。
 合わせても両手で数えるほど。
 以前はそれ以上まとまって生える場所が何箇所もありました。

だいぶ熟してきたギンリョウソウの実

もうちょっとしたらカマドウマやモリチャバネゴキブリに食べられます

 今年は7月中旬で行くのが少し遅めだったこと、そして気温が高かったことで、多くは実も熟して枯れてしまったのかもしれません。
 そうであってほしいと思います。

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銀竜草のタネをまいている動物発見記念

 先日、熊本大学からすごい研究が発表されました。

この記事にはの画像があります。


 このブログでもよく紹介しているギンリョウソウについてです。
 ギンリョウソウ(銀竜草)はツツジ科の多年草ですが、梅雨の間だけに現れる真っ白な植物。
 梅雨の間というのは、山の話で、平地ならもうちょっと早くなるでしょう。

真っ白なギンリョウソウ
ギンリョウソウ

 真っ白の植物ということは、光合成をしないということ。
 栄養は他からもらっているということ。
 つまり、寄生植物。
 といっても、地下に張り巡らされたベニタケ科の菌類の菌糸ネットワークから栄養をもらっているという、なかなか変わった植物です。

 そのギンリョウソウがタネをどうやってばらまいているかがわからなかったのです。
 タネをどのようにばらまくかは、植物にとってとても大切なこと。
 できるだけ遠くにばらまけるほうが広がることができますし、同じ仲間とも競争にもなりにくい。
 でも、そこが育つのに適さないところだと意味がありません。
 離れることと、育ちやすいところへ行くこと。
 それを叶えるために植物はいろいろな方法を使っています。

壺型の花はツツジ科らしい?
花

 たとえば、キク科植物の一部は、小さなタネにふわふわの綿毛を付け、風を利用して遠くへ飛んでいくタネをたくさんつくります。
 カキはタネが完成すると甘く熟した実を落としてタヌキなどにタネごと食べてもらい、離れた場所で糞として落としてもらいます。
 ヤマハゼのようにトリに食べてもらってもっと遠くへ運んでもらうタネもあります。
 羽をつけてとんでいくものもあれば、そのまま地面に落ちるタネもあります。

 ギンリョウソウがどの方法を使っているのかがわかったのです。
 ギンリョウソウの実の種類は液果。
 液果というのは、種の周りを汁気が多い果肉が覆っている実のこと。
 果物として食べられるものに多いタイプ。
 それもそのはず、液果は食べられることを前提にした実なのです。
 もちろん例外もありますが。

熟すと下を向く実 果実

 ギンリョウソウは、昆虫に食べられてタネを運んでいたのです。
 これはとてもすごいことです。
 昆虫が植物の実を食べることはよくありますが、飲み込んだタネをばらまくという例はほとんどありません。
 それもそのはず、昆虫の小さな体の細い消化管の中を通り抜けることができるタネは一体どれだけの大きさか。
 ギンリョウソウのタネの長さは0.3ミリ。もう、ホコリのようなものです。
 こんな大きさなら、昆虫の体の中を通り抜けることもできるでしょう。
 しかしホコリのようなタネというのは、芽を出して育つ栄養が少ないか、ほとんどないということ。
 それにギンリョウソウは光合成をしないので、タネの近くに寄生する菌糸がなければどうにもならないでしょう。
 つまり、菌糸の近くに連れて行ってくれる昆虫です。

 その昆虫は。
 ゴキブリ!
 ただし、あまり馴染みのないゴキブリ。普通の人にとっては。
 名前はモリチャバネゴキブリ
 チャバネゴキブリではありません。モリ+チャバネゴキブリ。
 名前のように、森や林の落ち葉の下にいるゴキブリです。
 落ち葉の下、菌糸のあるかもしれないところで糞をするでしょう。

背中の黒い筋が「()」となっているのがモリチャバネゴキブリ
モリチャバネゴキブリ
チャバネゴキブリは「||

 ギンリョウソウが世界で唯一ゴキブリにタネを食べて運んでもらう植物。
 そして、世界で3番めにみつかった昆虫に実を食べさせてタネをはこんでもらう植物。
 そんなすごい植物が身近にあるとは思ってもいませんでした。

モリチャバネゴキブリの幼虫
幼虫

 ギンリョウソウのタネを運ぶモリチャバネゴキブリは、落葉が積もった森や林があれば、どこにでもいるような普通の昆虫。
 ベニタケ科のキノコもそれほど珍しいとは思いません。
 でもギンリョウソウはどこにでも、というわけではありません。
 モリチャバネゴキブリとベニタケ科の菌類の力だけではギンリョウソウは生えないようです。
 ギンリョウソウの別名は幽霊茸。
 その名前のように、思わぬところでひょっこり出会うちょっと不思議な植物です。

■参考外部リンク■
世界初! ゴキブリに種子を散布してもらう植物を発見 - 熊本大学

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タグ: ギンリョウソウモリチャバネゴキブリ種子散布

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銀竜草が減ってちょっと残念な今年の梅雨の金剛山

 梅雨も後半。
 ギンリョウソウの季節です。
 ということで、金剛山に行ってきました。

 ギンリョウソウは金剛山では梅雨のころに現れる真っ白な植物。
 光合成をやめてしまい、地下でいろいろな植物とネットワークを作っている菌類に寄生している植物。
 漢字では「銀竜草」。
 鱗片状の葉をつけた茎とその先につく花を白い竜に見立てたもの、と言われます。
 ということで、竜ぽいようなな気がする銀龍草です。




 金剛山でギンリョウソウというと、メインルートの千早本道。
 三合目をすぎたあたりから山頂まで、登山道の左右の落葉の中や土留めの丸太の下から顔を出します。
 ところが、ここ数年千早本道の改修が進み、すっかり減ってしまいました。
 この日も最初に見かけたのは四合目を過ぎたあたり。
 その後は八合目まではほとんど見かけません。
 残念です。

 といっても、金剛山からギンリョウソウがなくなったわけではありません。
 時間がたては千早本道にも戻ってくるでしょう。
 きっと。

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「腐生植物」はちょっと、いやかなり誤解を招いているにちがいない 銀龍草と田代蘭

 ちょうど梅雨の頃。
 森のなかで真っ白な植物が花を咲かせます。
 ギンリョウソウ(銀龍草)とタシロラン(田代蘭)。
 ただし、ギンリョウソウは山での話で、平地なら1ヶ月から2ヵ月前になりますが。

ツツジ科のギンリョウソウ

 植物は緑。
 緑色の葉緑体で光合成をするので緑色。
 白いということは、葉緑体がない、光合成ができないということ。
 それは植物にとって生きるためのエネルギーとなり、体を作るために必要な糖がつくれないということ。
 つまり、葉緑体がないと生きてはいけません。

ギンリョウソウが生える場所

 ギンリョウソウもタシロランも、森や林の落葉が厚く積もったところによく生えるので、落葉を分解して栄養を得ていると考えられました。
 ところが、植物は植物を分解することはできません。
 植物を分解できるのはキノコやカビなどの担子菌くらい。
 ということで、落葉を分解する菌類(腐生菌)から栄養をもらう植物ということで、「腐生植物(ふせいしょくぶつ)」。

ラン科のタシロラン

 ところが、菌類から栄養をもらっているところまであっていたのですが、その菌類は落ち葉や腐葉土と関係のない菌類でした。
 地面の下にはが菌糸を張り巡らし、樹木に水やミネラルを渡すかわりに木が作った栄養をもらう共生関係の菌類がいます。
 そういう菌類を菌根菌といいます。
 菌根菌にはキノコをつくるものもあり、マツタケも菌根菌のひとつです。

タシロランが生えるところ

 その菌根菌から栄養をもらっているのが腐生植物。
 簡単にいえば菌類に寄生しているわけです。
 しかも、菌類が共生している樹木がつくった栄養をもらっているので、間接的に樹木に寄生しているともいえます。
 ですから、腐葉土を分解するどころか、結構図々しい寄生植物だったのです。

 ということで、こういった性質からおもいっきり離れている「腐生植物」という呼び名は、そろそろ変えたほうがいいかもしれません。

 とこが、タシロランについて、寄生する菌類が菌根菌ではないという情報を見つけました。
 寄生するのは、落葉を食べる腐生菌。
 腐生菌に寄生しているとすると、樹木は関係ありません。
 現在の「腐生植物」の意味には合致します。
 ただ、本来「腐生」というのは、動物や植物の遺体などを分解(食べる)する菌類を指します。
 タシロランは菌類に寄生しているだけで落葉などを分解しているのでありませんから、やっぱり「腐生植物」という言葉は、タシロランにも似合わないと思います。
 たとえば、植物を食べる草食動物を食べる動物は、肉食動物です。
 間接的に植物を食べているからと言って草食動物と呼ぶことはありません。
 タシロランも同じ。
 間接的には落葉を食べていることになりますが、直接には菌類に寄生していますから。
2016/07/17加筆

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タグ: 腐生植物ギンリョウソウタシロラン寄生植物白い花白い植物

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梅雨の金剛山のたのしみ。まっしろな銀竜草


 梅雨に入って金剛山もギンリョウソウの時期になりました。

 ギンリョウソウはツツジ科ギンリョウソウ属、山の日の当たらない林床などでひっそりと咲く小さく真っ白な植物です。

 葉は小さく茎と同じように真っ白。

 つまり、葉緑体を持たない腐生植物(ふせいしょくぶつ)です。



腐生植物のギンリョウソウ
腐生植物のギンリョウソウ




 「腐生植物」は、積もった落ち葉が菌類(きんるい)などに分解された腐葉土などから栄養をもらう植物。
 と思われてきました。

 現在は、地面の下に広がる樹木と共生関係にある菌類のネットワークから栄養をもらっている、寄生植物であることがわかってきました。

 葉緑体を持たずほかから栄養をもらっているので、緑色の元になる葉緑体がいらないから真っ白な姿なのです。



真っ白なギンリョウソウ
真っ白なギンリョウソウ




 「腐生植物」という文字のイメージからか、ギンリョウソウは広葉樹林内に生えると思われることもあるようです。

 ところがギンリョウソウが寄生する菌類は松や杉のような針葉樹とも共生しますので、必ずしも広葉樹林にだけ生えるわけではありません。

 実際金剛山でもギンリョウソウは広葉樹林から針葉樹林までいろいろなところにはえています。



落ち葉を見ればわかるように針葉樹林のギンリョウソウ
落ち葉を見ればわかるように針葉樹林のギンリョウソウ




 ギンリョウソウは多年草なので毎年同じ所で咲きます。

 金剛山でギンリョウソウが咲く場所はいくつもありますが、見やすく安全なところというと、やはりメジャールートの千早本道。

 三合目あたりから山頂までところどこで生えていましたが、最近の大規模な改修のためすっかり見かけなくなってしまいました。



登山道でも咲いているのでよく踏まれます
登山道でも咲いているのでよく踏まれます




 改修から外れてギンリョウソウが残り、ほかのルートからでも見に行きやすいところが八合目から山頂まで。

 杉林の中をまっすぐ登っていく近道も笹薮の中に生えていますが、ちょっと見にくいのが欠点。

 八合目からの山腹ブナ林ルートの方は山側の切り崩した所で咲いています。



千早本道ブナ林ルートのギンリョウソウ
千早本道ブナ林ルートのギンリョウソウ




 花が咲いて実がなったらあっといまに枯れてしまうギンリョウソウ。

 1年のうちほんのわずかの間しか地面の上に現れない真っ白なギンリョウソウ。

 梅雨の金剛山の楽しみの一つです。



金剛山のギンリョウソウの画像は別館【いきもの を ぱちり!】
【梅雨に出会える真っ白なギンリョウソウ】にもあります。



タグ♦ ギンリョウソウ 梅雨の花 金剛山の植物

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