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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

晩秋 さわがにさんも 紅葉が気になる?

 立冬前。
 晩秋の金剛山。
 沢を歩いていると、サワガニが。

この記事にはの画像があります。


 8本の脚を踏ん張って仁王立ちしているようです。


 少し近寄って写真を。


 なんか逃げません。

 もうちょっと近づいてみましょう。


 なんか動きません。

 もっと近づいてみましょう。

Geothelphusa dehaani

 やっぱり動きません。

 もっともっと。

沢蟹

 右のハサミのほうが大きいので、オス。

 サワガニは逃げ足が早く、いつもスルスルと岩の隙間などに入っていきます。
 でも、何故か微動だにしません。

 今度は反対側から。

サワガニ

 こんなに近づいてもどうして動かないのかわかりません。
 晩秋の低くなってきた気温で、なんかぼーとしているのでしょうか。
 それとも、紅葉が気になるのでしょうか。

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海遊館の巨大生物 高脚蟹


 今では当たり前になってしまった水族館のアクリル大水槽。

 その始まりが、大阪の天保山(てんぽうざん)の海遊館。

 水槽の大きさでこそ一番ではなくなりましたが、360°上から下から真ん中から眺めることができる回遊式のデザインは、最新の大型水槽に負けない魅力があります。



この記事にはカニのアップの画像があります。





お食事中の海遊館の大水槽のジンベイザメ
お食事中の海遊館の大水槽のジンベイザメ



 海遊館といえば、大水槽で泳ぐ魚類最大のジンベイザメが有名ですが、そのとなりの日本海のコーナーにも最大の生き物がいます。

 タカアシガニ。

 冬の味覚として有名なズワイガニと同じ日本近海の深海に住む甲殻類(こうかくるい)のカニです。

 ただ日本海と茨城県より北の太平洋に住むズワイガニに対して、タカアシガニは岩手県から南の太平洋ですので、生息域はほとんどかぶりません。



 脚がやたらと長く、広げると3mを超えるものもいます。

 これは今いる甲殻類、そして節足動物(せっそくどうぶつ)で最大の大きさ。

 もちろん胴体も大きく、甲羅の幅が30cm、長さが40cmもあります。

 体だけでも比べらられるのはダイオウグソクムシくらいという巨大節足動物です。



ナガアシガニのほうがよく似合うかも?海遊館のタカアシガニ
ナガアシガニのほうがよく似合うかも?海遊館のタカアシガニ




 カニを含む節足動物には、巨大化するためにはいくつかのハードルがあります。

 そのひとつは節足動物の特徴である外骨格(がいこっかく)。
 人間のように内部の骨で体を支えるのではなく、硬い殻で体を覆って支える仕組みです。

 体が2倍の長さになると縦横の広さは4倍、重さは8倍になります。
 ということは、体を支える部分も8倍の大きさが必要になります。

 つまり単純に言えば体が倍の大きさになると外骨格は8倍の厚さが必要になり、筋肉や内蔵などが入るスペースが無くなってしまいます。

 水中では、体重を支える外骨格は陸上ほど厚くしなくてもいいのですが、それでも大きさには限りがあります。

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 そしてもう一つが呼吸。

 人間は横隔膜(おうかくまく)を使って強制的に肺の空気を入れ替え、心臓というポンプで体中に張り巡らせた血管をつかって酸素を送り出します。

 ところが節足動物には強力な心臓も、体中に張り巡らせた血管もありません。

 「開放血管系」と言って、体の真ん中にだけある血管から送り出された血液が、そのまま体中を流れるのです。

 ムカデやヤスリなどの多足類や昆虫は、気管という管を使って体の中に直接空気を取り入れるのですが、強制的に空気を入れ替える機能が未熟で、体が大きくなりすぎると空気が行き渡らなくなってしまいます。

 そのため人間より大きい昆虫や多足類がいたのは、今よりもはるかに酸素が多かった時代に限られます。



海遊館のタカアシガニの体のアップ
海遊館のタカアシガニの体のアップ




 エラに向かって水の流れをつくり水中の酸素を取り込んでいる甲殻類も血管がほとんどない開放血管系ですから、体の隅々にまで血液を流しにくいはずです。

 さらに海水中に含まれる酸素の量は空気中よりも少ないので、たくさんの酸素が必要になる大きな体になるのはたいへんです。

 そのため大きさが3mと言われるタカアシガニも、内蔵など重要な部分は40cm四方くらいの部分にまとめています。

 同じ甲殻類のダイオウグソクムシくらいの大きさです。



 とはいえ内蔵が入っていなくても脚も必要なもの。

 一体1mを超える長い脚にどのように血液を流しているのか、不思議です。

 身には水分が多いそうなので、とにかく血液を多くして無理やり流れをつくってしまうしまう作戦なのかもしれません。

 または脚を動かすときに何か血液が入れ替わるようなシステムがひっそりとあるのかも。



 恐竜もそうですが、大きすぎる生き物はいろいろと工夫された体をしています。

 きっとタカアシガニにもなにかあるにちがいありません。

 ダイオウグソクムシほど珍しくはありませんが、今いる最大の節足動物のタカアシガニにはダイオウグソクムシも驚くような珍しい仕組みを持っているかもしれません。



◆タグ タカアシガニ 節足動物 ダイオウグソクムシ 海遊館 ◆

■参考外部リンク■
世界最大級の水族館 海遊館


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タグ: タカアシガニ海遊館水族館カニ節足動物甲殻類

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カニっぽいカニのズワイガニと、カニみたいなヤドカリのタラバガニもいる「OCEAN! 海はモンスターでいっぱい」が岡山ではじまりました!


 昨年末からはじまった岡山市デジタルミュージアムの「OCEAN! 海はモンスターでいっぱい」展。

 大阪展では、カニコーナーがあり、冬の二大ガニのズワイガニとタラバガニの標本が並んでいました。



 実はタラバガニは「カニ」ではないのです。

 本当かなと見ていても、どちらもカニに見えます。

 平たい体の左右から長い足がたくさんでていて、顔に近いところのものだけ先が大きなハサミになっています。

 脚の向きは逆ですが、どちらも「カニ型」です。

 しかしよく見ているとちょっとちがうことがわかります。



脚10本のズワイガニ標本[OCEAN! 海はモンスターでいっぱい/大阪市立自然史博物館]
脚10本のズワイガニ標本
[OCEAN! 海はモンスターでいっぱい/大阪市立自然史博物館]

脚8本?のタラバガニ標本[OCEAN! 海はモンスターでいっぱい/大阪市立自然史博物館]
脚8本?のタラバガニ標本
[OCEAN! 海はモンスターでいっぱい/大阪市立自然史博物館]




 ズワイガニとタラバガニのちがい。

 まずは脚の数です。

 ハサミも含めて10本のズワイガニに対して、ハサミを入れても8本しかないタラバガニ。

 さらによく見ると、四角い体のズワイガニに対して、なんとなく三角ぽいタラバガニ。

 顔もタラバガニは中央に集まってカニっぽくありません。
 どちらかというと、エビというかヤドカリっぽく見えます。

 見ているとよく似たちがう生き物のように思えてきます。



 ズワイガニは、
十脚目(じっきゃくもく)(エビ目)-短尾下目(たんびかもく)(カニ下目)-ケセンガニ科(クモガニ科)-ズワイガニ属。

 タラバガニは、
十脚目(エビ目)-異尾下目(いびかもく)(ヤドカリ下目)-タラバガニ科-タラバガニ属。

 十脚目から下からちがっています。
 特に、ズワイガニは「カニ下目」、タラバガニは「ヤドカリ下目」。

 カニとヤドカリ。  分類上は親戚くらいの生き物のようです。



カニ顔のズワイガニ[OCEAN! 海はモンスターでいっぱい/大阪市立自然史博物館]
カニ顔のズワイガニ
[OCEAN! 海はモンスターでいっぱい/大阪市立自然史博物館]
甲殻類の特徴になる2対の触角(第一触角と第二触角)が短くわかりにくいのがカニ顔の特徴

ヤドカリ顔?のタラバガニ[OCEAN! 海はモンスターでいっぱい/大阪市立自然史博物館]
ヤドカリ顔?のタラバガニ
[OCEAN! 海はモンスターでいっぱい/大阪市立自然史博物館]
カニのように短い第一触角に対してカニよりも長い第二触角がヤドカリ顔の特徴
ほかにも左右のハサミの大きさがちがうなどヤドカリの特徴を持つ
※シオマネキのように左右のハサミの大きさがちがうカニもいます




 どちらも共通するのは「十脚目」。
 つまり、脚が10本ある甲殻類です。

 でも、タラバガニは8本……

 しかし画像を見直してみるとタラバガニには小さな脚があと2本。
 これを入れると確かに脚は10本。

 実はタラバガニは小さい2本の脚を腹の方に折り曲げていて、見た目は8本に見えていたのです。



いつもは隠れているタラバガニの脚2本[OCEAN! 海はモンスターでいっぱい/大阪市立自然史博物館]
いつもは隠れているタラバガニの脚2本
[OCEAN! 海はモンスターでいっぱい/大阪市立自然史博物館]




 カニもヤドカリもエビから進化したと考えられています。

 水中を泳いでいたエビが海底の生活に適したように平らになって弱い腹部をたたんだのがカニ、平らにならず弱い腹部を貝殻に入れたのがヤドカリ。

 ヤドカリの中で弱い腹部を貝殻に入れないでカニのようにたたんでしまったのがタラバガニ。

 タラバガニがいつヤドカリから分かれたのかわかりませんが、ある程度ヤドカリの特徴が出来上がってから、カニ風に変わったのでしょう。

 なぜ一度ヤドカリ型になったものがカニ型になったのでしょうか。
 もしかしたら、海底での生活にはヤドカリ型よりもカニ型のほうが適しているのかもしれません。

 そうだとすると、ズワイガニとタラバガニの姿が似ているのは、収斂進化の結果でしょうか。



 その隠された2本の脚も見せて、タラバガニも十脚目だとわかりやすく教えてくれるのが「OCEAN! 海はモンスターでいっぱい」。


 2012年3月4日まで岡山県の岡山市デジタルミュージアムで開催中。

 その後、3月17日から名古屋の名古屋市科学館で開催されます。



■外部リンク■
特別展「OCEAN! 海はモンスターでいっぱい」公式サイト
ようこそ大阪市立自然史博物館へ
岡山市デジタルミュージアム
名古屋市科学館


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◆関連タグ◆ 〔OCEAN!海はモンスターでいっぱい〕
       〔ズワイガニ〕 〔タラバガニ〕 〔カニ〕 〔ヤドカリ〕


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世界で一番でっかい甲殻類のタカアシガニもいる「OCEAN! 海はモンスターでいっぱい」


 海の生き物をいろいろ集めた「OCEAN! 海はモンスターでいっぱい」。

 脊椎動物から節足動物・軟体動物大きいのから小さいのまでいろいろ揃っています。



 クジラや首長竜のように人間よりもはるかに大きい生き物もします。

 クジラや首長竜のような脊椎動物は、体を支えなくてもいい海の中ではとんでもなく大きくなることができます。

 しかし大きくなるのが難しい動物の種類もあります。

クジラと首長竜[OCEAN! 海はモンスターでいっぱい]
クジラと首長竜
[OCEAN! 海はモンスターでいっぱい]
 たとえば節足動物。

 そんな節足動物の中でも現在一番大きくなるのが、タカアシガニ(高脚蟹)。
 日本近海に住む大きなカニです。



 タカアシガニは脚を広げると3メートルもあります。

 それなら脚がなければ小さいかというと、体だけでも長さが40センチくらいもあります。
 40センチのかたまりです。

 体だけでもタラバガニまるごとくらいはありそうです。

 決して小さくはありません。


最大の節足動物のタカアシガニ[OCEAN! 海はモンスターでいっぱい]
最大の節足動物のタカアシガニ[OCEAN! 海はモンスターでいっぱい]



 自然史博物館の会場ではタカアシガニはほかのカニからはなれたところに展示されています。

 クジラと首長竜のの下なので小さく感じるかもしれません。

 さらにタカアシガニの後ろにはもっと大きいアンモナイトの化石が。

 でも、このアンモナイトは直径180センチもあるパラプゾシア。

 そう考えると、やっぱりタカアシガニはおおきいんだなぁ、と思えてきます。


巨大アンモナイトと巨大タカアシガニ[OCEAN! 海はモンスターでいっぱい]
巨大アンモナイトと巨大タカアシガニ[OCEAN! 海はモンスターでいっぱい]



 タカアシガニは冬の味覚のズワイガニと同じクモガニ科。
 こんなに大きいのだから食べるところもたくさんあるにちがいありません。

 確かにそうですが、味はずわいがにほどではないようです。

 こんな大きなカニがカニ好きの日本人の近くで生き延びることができたのは、その味のお陰なのでしょうか?


食べるのならやっぱりズワイガニ!


■外部リンク■
特別展「OCEAN! 海はモンスターでいっぱい」公式サイト
ようこそ大阪市立自然史博物館へ


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       〔タカアシガニ〕 〔カニ〕


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海と決別した淡水蟹の中の淡水蟹。その名はサワガニ


 金剛山でサワガニ(沢蟹)を見ました。

 文字通り山の斜面を流れる小さな川にすむカニです。

 ですから二合目直下の階段のところまでしか川がなく、しかも道から下のほうを流れているので千早本道(ちはやほんどう)ではなかなか目にしません。


この記事にはカニの画像があります。




 沢があるカトラ谷や黒栂谷(くろとがだに)のほうの道ではときおり目にします。

 サワガニは淡水にすむ日本の固有種のカニのひとつですが、ちょっと変わった生活をしています。


サワガニがいた金剛山の黒栂谷道
サワガニがいた金剛山の黒栂谷道
こんな道でもきれいな水があれば
サワガニは住んでいます
 わたしたちが目にするカニは、大抵四角く平べったい体に8本の脚に2本のハサミのついた手を持っていると思います。

 しかし卵から生まれたときは違う形をしています。
 小さなエビか細いミジンコのような形をしていて、水の中を泳ぎまわるプランクトンの一種。

 これは水中に住む多くの甲殻類(こうかくるい)に共通する特徴です。


 もちろん淡水にすむカニも卵から生まれたときはプランクトンとして生活するのですが、なんとプランクトン時代は海ですごすのです。

 敵が多くても栄養が豊富な海で成長しながら川をさかのぼり、淡水ガニとしての生活をはじめるのです。

 川にはいても池や沼でカニを見かけないのはそういう理由があるのかもしれません。

 ところが、サワガニはちょっと違います。


金剛山黒栂谷道のサワガニその1
金剛山黒栂谷道のサワガニその1
コンクリートでもこれだけコケが覆っていればサワガニも大丈夫



 サワガニはほかの淡水のカニと違って一度も海でプランクトン時代を経験することもなく、一生淡水で暮らします。

 それなら一体どこでプランクトン時代をすごすのでしょうか。

 それは、卵の中です。
 たぶん。


金剛山黒栂谷のサワガニその2
金剛山黒栂谷のサワガニその2
今度はサワガニらしく沢にいました



 サワガニは卵から生まれたときにはすでに大人と同じカニ型をしているのです。
 きっとプランクトン時代は卵の中で終わらせているにちがいありません。


 海を知らないカニ。

 しかし本物の淡水ガニ。


 それがサワガニです。


◆タグナビ◆ 〔サワガニ〕 〔金剛山の虫〕 〔金剛山〕

■外部リンク■ 金剛山カトラ谷のルートが紹介されています
金剛山登山道情報(金剛山のホームページ)
金剛山愛好会
金剛山 金剛山登山道・金剛山ハイキングコース
   金剛山四季と風景の写真



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ズワイカニと地域と呼び名いろいろ


地域の言葉


 日本は山が多く、交通機関や道が整っていなかった昔は地域間の人の移動は少なく、江戸時代には人の行き来が制限されていたこともあって、地域地域によって生活習慣や価値観、それに言葉がちがっていました。
 地域の言葉、「方言」です。

 特に広い範囲にあるものほど地域によって呼び名がちがっていることが多いようです。

 たとえば秋の味覚、カニ。
 特にズワイガニが獲れる日本海側は山が多いこともあり、地域地域でちがう呼び名が使われることも珍しくありませんでした。
 それが今でも残っているのです。


「ズワイガニ」


 秋の日本海の名物の一つ、「ズワイガニ」。
 この種類のカニで事典辞書の類に掲載されているのはこの名前です。
 ということで、日本の共通語での呼び名、ということになるでしょう。

 「共通語」は異なる方言の間で会話を円滑にするために使いましょう、という言語のことです。

 よく使われる「標準語」というのは、「このように話しなさい」という言葉のこと。
 明治時代に東京の山手方言をベースに作られ、戦前に各地で行われた標準語教育では、今なら人権侵害になるようなことも行われていました。
 今では「共通語」とされ、そのような強制的な教育はされないことになっています。


各地の「ズワイガニ」の呼び名


ズワイガニ(楚蟹)
元は大型のオスの呼び名

マツバガニ(松葉蟹)
島根、鳥取

エチゼンガニ(越前蟹)
大阪や東京など(産地として有名な北陸地方の名を付ける)

タラバガニ
東北日本海側ではズワイガニをこのように呼ぶこともあったそうです

メスの呼び名


 体が小さいのですが、卵を持っているメスガニにはちがう呼び名があります。

セイコガニセコガニ(多い呼び名)
メガニ
コモチ
コウバクガニ
アカコ(産み立ての卵を持つメガニ)
クロゴ(孵りかけの卵を持つメガニ)


それ以外の呼び名いろいろ


 そのほかにもカニの年齢や状態によっても呼び名が変わります。
 このように一つの生き物でいろいろな呼び名があるものは、それだけ人々の生活に密着しているということの表れです。

幼蟹
 ゼンマル

脱皮直前
 フタカワガニ
 フタヨガニ
 ニマイガニ

脱皮直後
 ワタガニ


そのほかブランド化などの呼び名


 産地での呼び名がつくものもありますが、多くは産地の名前が付きます。

松葉ガニ(まつばがに) 山陰(島根県、鳥取県、兵庫県、京都府)
越前ガニ(えちぜんがに) 越前海岸(福井県)
間人ガニ(たいざがに) 京都府京丹後市の間人港
津居山ガニ(ついやまがに) 兵庫県豊岡市の津居山港
加能ガニ(かのうがに) 加賀・能登(石川県)

 これらはほんの一部、ほかにもいろいろあると思います。
 欠けているもの、間違っているものがあれば教えてください。


地方の文化を大切に


 テレビが普及した現在、番組の多くをつくる東京の文化を普遍的なものをして扱う人がふえてきています。まるで昔の標準語教育のようです。

 しかし日本全国で見れば東京は地方の一つでしかありません。

 地域の言葉を大切にして、状況に応じて使い分けていくことができれば、すばらしいと思います。


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八百萬の名前を持つズワイガニ



 【ズワイガニとタラバガニ、カニはどっち?】に続いてカニに関する問題です。

 マツバガニ、エチゼンガニ、タイザガニ、セコガニ、タラバガニ。
 この中でズワイガニはどれ?

 前の4つはともかく、最後はタラバガニだから、ズワイガニじゃないでしょう。
 【ズワイガニとタラバガニ、カニはどっち?】で書いてある通りタラバガニはカニどころかヤドカリですし。




正解は


 すべてズワイガニです。

 なんだ引っかけ問題?
 でも最後のタラバガニはカニじゃないはず。
 どうして?

 それはズワイガニの獲れるところや食べるところ、それにオスメスの違いなどで変わる呼び名なのです。

 

マツバガニ


 漢字で書くと「松葉蟹」。
 京都府と兵庫県の日本海側を含めた山陰地方でのオスのズワイガニの呼び名です。
 ただし、はズワイガニとちがう種類で「マツバガニ」という名前のカニがいるので注意が必要です。


エチゼンガニ


 漢字では「越前蟹」。
 カニの消費地である都市部の大阪や東京などで、カニの産地の越前、今の福井県の名前をつけて呼んだものです。
 今は福井県のズワイガニのブランドとなっています。


タイザガニ


 「タイザ」は「間人」と書いて、なかなか読むのが難しい漢字です。
 京都北部、日本海に面した京丹後市の間人漁港で水揚げされたズワイガニで、ブランド名です。
 「間人ガニ」と書きます。

 ほかにも石川県の「加能(かのう)ガニ」、 兵庫県豊岡市の「津居山(ついやま)カニ」 、などいろいろなブランドがあります。
 ブランド特有のタグをつけるなどをして、ほかのブランドのカニと区別できるようにしているところもあります。


セコガニ


 ズワイガニのメスで、地域によってコウバコガニなどいろいろな呼び名があります。

 ズワイガニのメスは小さいので、脚も細くてあまり食べるところはありません。
 そのため卵を持っている時期が食べごろになっているようです。


タラバガニ


 東北日本海側ではズワイガニの事をこう呼ぶところもあるそうです。


 このようにいろいろな呼び名があるというのは、それだけ多くの日本人にズワイガニが親しまれているということです。
 辞典や辞書ではみんな「ズワイガニ」ですが、地域それぞれの呼び名も大切にしたいと思います。


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