【 カタクリ】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

4月の金剛山のカタクリを見て毎年思うこと

 4月中旬になると、金剛山山頂付近はカタクリの季節。
 いろんなところで咲いています。

カタクリ

 そういった場所に必ずと言ってあるもの。
 踏みつけられたカタクリ。
 日本一登山者が多いと言われることもある金剛山。
 花を見に来る人も少なくありません。
 人が増えれば、そういうことも増えてくるのは道理ですが。


 カタクリは晩春から初夏のわずか1ヶ月ほどの間だけ葉を伸ばし、光合成をして栄養をためたあと、地面の下でじっと次の春がくるのを待ちます。
 花を咲かせるためには、早くても7年が必要と言われます。
 ただ、踏みつけられたりして葉が傷み光合成ができなくなると、もっと時間がかかります。


 以前、野鳥好きの人が野鳥の写真を取るためカタクリを踏み荒らしているところに出会いました。
 野鳥好きの人が「いい写真」を撮るために植物を踏み荒らしたり、邪魔になる植物を切ったりすることは耳にするので、「野鳥撮影あるある」なのかもしれません。
 でも、それ以上に気になるのは植物好きの人。
 「いい写真」を撮るために、必要以上に植物に触れたり、周囲を踏み荒らしたりすることは何度も目にしています。
 「野草撮影あるある」です。


 踏みつけられているカタクリの近くには、見栄えがいいカタクリがよくあります。
 鳥を撮るためにカタクリが踏みつけられる以上に、カタクリの「いい写真」を撮るために、カタクリが踏みつけられることは、とても悲しく感じます。


 同じことを自分がしないよう、気をつけなければ、と毎年思います。

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2017年の春の大型連休の金剛山のカタクリの花

 春の大型連休に入った金剛山。
 今年はちょっとちがいます。

 だいたいニリンソウが見頃を迎えますが、まだもう少し。
 それどころか山頂ではミヤマカタバミが見頃。
 転法輪寺の大きな枝垂桜は咲いていません。
 ちょっと花が遅めです。

 ということで、いつもはほとんど終わりのカタクリが、まだなんとか見られました。




 カタクリは、「片栗粉」にその名前を残します。
 今はジャガイモのデンプンが主成分ですが、昔は名前のとおりカタクリの鱗茎から作っていました。
 しかし、カタクリは成長が遅く、花が咲くようになるまで早くても7年。
 途中、環境が悪くなれば、もっとかかります。
 しかも一つの鱗茎から花を一つに葉を2枚しか出しません。
 ですから鱗茎の大きさも小指の先程度。
 そんな小さくて収穫に時間がかかるものを食材に使っていたというのは不思議です。


 でも、昔は日本中に大群落があったといいます。
 明治以後、特に戦後、多くの森が針葉樹林に変わってしまいました。
 その前は、山にはその土地に合った落葉広葉樹が生えていたでしょう。
 カタクリがわずかでも残っている所なら、針葉樹林から本来の落葉広葉樹林に戻れば、片栗粉が作れるほど増えるかもしれません。

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7年もかかるカタクリの花 あしもとにご注意を


 今年も金剛山でカタクリが咲き始めました。

 ちはや園地ではちゃんと柵で区切られていて、一面に咲いています。



ちはや園地のカタクリ
ちはや園地のカタクリ




 山頂付近では、登山道の周りに咲いています。



山頂付近のカタクリ
山頂付近のカタクリ




 残念なことに、所々で踏み荒らされていました。

 登山道を歩いていれば踏まないようなところですから、カタクリの花を写すためのことでしょう。

 カタクリの花を写すために、カタクリの葉を踏み荒らす。

 皮肉なものです。



踏み荒らされたカタクリの葉
踏み荒らされたカタクリの葉




 カタクリは花を咲かせるために最低でも7年が必要です。

 葉を広げて光合成をするのもわずか1ヶ月ほど。

 その間に踏み荒らされたりすると、さらに数年を必要とすることもあります。

 野草に興味をもつことは決して悪いことではありません。

 写真を撮るのも悪いこととは思いません。

 でも、カタクリを残すために、写真を撮る前には、足下の確認を忘れずに。

 そうすれば、これからも柵にじゃまされることもなく、登山道から間近にカタクリを見られるはずです。



カタクリの花を絶やさないために
カタクリの花を絶やさないために




 自戒の意味も込めて。



タグ♦ カタクリ 金剛山

■参考外部リンク■
金剛山登山道情報(金剛山のホームページ)
ちはや星と自然のミュージアム
~ Chihaya Nature and Astronomy Museum ~



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タグ: カタクリ金剛山春の花紫色の花春植物金剛山の花

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金剛山のゴールデンウイークは花の季節 ちはや園地のカタクリ


 4月下旬から5月上旬のゴールデンウイーク。

 または春の大型連休。

 奈良県と大阪府にまたがる金剛山は花の季節になります。



カタクリ(片栗)
単子葉植物綱 ユリ目 ユリ科 カタクリ属
多年草




 今年の4月下旬をを代表するのはカタクリ。

 落葉樹が葉を落としている間に花を咲かせる春植物(スプリング・エフェメラル)の一つ。



金剛山のカタクリ




珍しい白花のカタクリ?



 金剛山には、ちはや園地のように植栽されているところの他に、いくつもの自生地があります。

 中には登山道のすぐ脇にはえていたり。

 カタクリは花を咲かせるために7年以上かかります。

 そういう場所では足下に注意してください。



エンレイソウ(延齢草)
単子葉植物綱 ユリ目 ユリ科 エンレイソウ属
多年草




 まるで葉っぱの真ん中から咲いているようにみえる面白い花。

 実は茎の先から直接葉が生えていて、その真中から花柄が伸びているのです。

 そして地味な花に見えるのは花弁がないため。

 ほかのエンレイソウ属には花びらがあります。



ヤマブキ(山吹)
双子葉植物綱 バラ目 バラ科 ヤマブキ属
落葉低木




 登山口などではヤマブキが咲いています。

 文字通りの山吹色が緑によく映えます。



ヤマルリソウ(山瑠璃草)
双子葉植物綱 シソ目 ムラサキ科 ルリソウ属
多年草




 小さな小さな花も咲いています。

 ヤマルリソウ。

 ちょっと造花っぽい瑠璃色の花が特徴です。



スズシロソウ(蘿蔔草)
双子葉植物綱 フウチョウソウ目 アブラナ科 ヤマハタザオ属
多年草




 見ての通りのアブラナ科の花。

 スズシロソウ。

 金剛山にはほかにカワチスズシロソウがあります。

 こちらは絶滅危惧II類。



花の文化園で咲いていたカワチスズシロソウ



 カワチスズシロソウはスズシロソウの変種で、よく似ています。

 金剛山で出会ったのはあちこちで咲いていましたので、スズシロソウでまちがいないでしょう。

 きっと。



シハイスミレ(紫背菫)?
双子葉植物綱 スミレ目 スミレ科 スミレ属
多年草




 もちろんスミレも咲いています。

 葉の基部が深く切れ込んで左右の葉が重なっていますが、側弁に毛がなく上弁が反り返っていますのでシハイスミレ?

 ちがうような気がします。



ヒトリシズカ(一人静)
双子葉植物綱 コショウ センリョウ科 チャラン属
多年草




 同じチャラン属に「フタリシズカ」があります。

 そちらは穂状花序が(すいじょうかじょ)ふたつ。

 こちらはひとつなので「ヒトリシズカ」。

 金剛山にはフタリシズカもありますが、この日のルートでは出会いませんでした。



シロバナネコノメソウ(白花猫の目草)
双子葉植物綱 ユキノシタ目 ユキノシタ科 ネコノメソウ属
多年草




 沢沿いを好む植物。

 画像ではオシベがよく目立つ可愛い花ですが、丈も低く小さい花ですから、見過ごしてしまうかもしれません。



ニリンソウ(二輪草)
双子葉植物綱 キンポウゲ目 キンポウゲ科 イチリンソウ属
多年草




 水越峠(みずこしとうげ)の登山口で咲いていたニリンソウ。

 同じ所から2輪の花が咲くのが名前の由来。

 ところがなぜか同時には咲きません。

 ということで、まだ“イチリンソウ”状態。

 ちなみに、「イチリンソウ」は同じキンポウゲ科イチリンソウ属のちがう種類の植物です。



 まだまだお花畑のニリンソウやクリンソウ、ヤマブキソウが待っています。

 トリカブトもあちこちで葉を広げて茎を伸ばす準備をしていました。

 金剛山の花の季節はもう少し続きます。



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大型連休は金剛山のカタクリシーズン


 ゴールデンウイーク、つまり春の大型連休前半の金剛山。

 草本の花のシーズンです。

 金剛山でも多くの山野草が咲いていますが、その中で有名な花の一つがカタクリ(片栗)。

 となりの大和葛城山(やまとかつらぎさん)と同じようにカタクリが自生していることで有名です。



 笹薮の中で出会ったカタクリ。
 薄紫色の花弁(はなびら)をピタリと閉じています。

 花が開いていないのは、この日の天気が曇だったため。

 太陽が照っていると花弁が開いて反り返ります。



笹薮の中で出会った金剛山のカタクリ
笹薮の中で出会った金剛山のカタクリ




白っぽい花のカタクリ
白っぽい花のカタクリ




 山頂から30分ほど歩くと、大阪府民の森の一つ、ちはや園地があります。

 展望台から野草観察デッキまでの斜面に数多くのカタクリがあります。

 西向きの斜面は日当たりがいいのですでに花は終わって種が膨らんでいましたが、北向きの斜面ではまだ花が咲いていました。



同じ日でも開いている花もあったちはや園地のカタクリ
同じ日でも開いている花もあったちはや園地のカタクリ




 このちはや園地のカタクリはもとは植えつけられてものですが、その後は自然に増えているそうです。

 ちはや園地がある大阪府のレッドリストには記載されていませんが、金剛山山頂がある奈良県では「絶滅の危険が増大している種」の絶滅危惧II類に相当します。

 ちはや園地のように金剛山全体でカタクリが自然に増えていくことができれば、奈良県のレッドリストのランクが下がる日も来るかもしれません。



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標高100mのカタクリの花 大阪市立大学理学部附属植物園


 大阪の北西部、生駒山地(いこまさんち)の北にある交野市(かたのし)私市(きさいち)

 そのダブル難読地にあるのが「大阪市立大学理学部附属植物園」。

 大学の研究施設が一般に公開されているのです。

 この植物園の特徴は山あり谷ありの広い敷地に日本の森林のモデル林があることです。



大阪市立大学理学部附属植物園の暖帯型落葉樹林
大阪市立大学理学部附属植物園の暖帯型落葉樹林




 そんなモデル林の暖帯型落葉樹林と温帯北部型落葉樹林のところで、ひっそりとカタクリ(片栗)が咲いていました。



大阪市立大学理学部附属植物園のカタクリ
大阪市立大学理学部附属植物園のカタクリ

大阪市立大学理学部附属植物園のカタクリの花
大阪市立大学理学部附属植物園のカタクリの花




 標高が900m以上ある大和葛城山(やまとかつらぎざん)ではこれからのようですが、標高が100mもないここではもう終わりかけ。

 かろうじて間に合いました。



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六甲山でもカタクリ咲いてます。六甲高山植物園


 日本の近代登山発祥の地の六甲山(ろっこうざん)でもカタクリが咲いています。

 場所は六甲高山植物園。

 2年後に80歳になる植物園です。


 その名の通り最高地点が900mを超える六甲山にあり、植物園自体の標高はおよそ860m。
 平均気温が北海道並ということで、高山植物を中心に多くの植物が植えられています。


 ちょうど今はカタクリの季節。

 園内のあちこちで咲いています。


カタクリは発芽したその年は細い葉、翌年から7~8年は楕円形の葉一枚だけという状態で、葉が二枚になったところでやっと花を咲かせます。

 小さい草ですが、花を咲かせるまでは結構時間がかかるようです。


六甲高山植物園のいちめんのカタクリ
六甲高山植物園のいちめんのカタクリ

やっと花を咲かせた二枚葉のカタクリ
やっと花を咲かせた二枚葉のカタクリ
まだ花は咲かない一枚葉のカタクリ
まだ花は咲かない一枚葉のカタクリ



 もちろんカタクリ以外の植物も咲いています。


ご存知ミズバショウ
ご存知ミズバショウ
梅に似ている?バイカオウレン
梅に似ている?バイカオウレン



 ほかにもいろいろ咲いています。

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