「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」巨大な恐竜も最初は卵だった!(結構おっきいけど)〈大阪市立自然史博物館〉
「恐竜の卵」。
副題は「恐竜誕生に秘められた謎」
タイトルのように恐竜の卵がこれでもか! と展示。
これだけ恐竜の卵がまとまって見られる機会は、ほかにない! とも言われます。
恐竜展というと、大人の恐竜のでっかい復元骨格がやたらを並ぶのが定番のイメージですが、今回は卵。
もちろん、大人の恐竜もありますが、とにかく卵。
卵とその誕生から、恐竜の大繁栄の秘密を探るのです。

恐竜というと爬虫類。
そして鳥の先祖。
というか、今では鳥は恐竜に含まれるということは、有名になってきました。
ということで、会場では鳥や爬虫類の卵も展示され、恐竜と比べることができます。

卵の化石も、割れた殻のかけらが展示されているのではなく、ほとんどが卵の形が残り、見つかった状態のもの。
いくつもの卵が集まったまま化石になったやつです。
つまり、恐竜は卵をまとめて産んだということで、巣があったのです。
もっとも、産みっぱなしの恐竜もいたようなので、「巣」と言っていいのかちょっと不安です。
でも、覆いかぶさって卵を守っていたと思える恐竜もいるので、「巣」と言っていいでしょう。
地面の上に巣をつくる鳥と同じです。
「鳥は恐竜」というのも、納得できます。

でも、大きさといい形といい、到底鳥とは思えないものばかり。
今いる爬虫類でもいろいろな卵の殻の仕組みがあり、鳥も独自の特徴があります。
もちろん恐竜もいろいろな卵があり、形も産み方もさまざま。
単純に「恐竜」ってひとくくりにはできそうにありません。
それに鳥も言われているほど恐竜ではないような気もしてきます。
恐竜にはいろいろな型があるということなのでしょう。

と、卵だけしないような感じがしてきますが、ちゃんと肉食恐竜やでっかい恐竜もいます。
卵の中の赤ちゃん恐竜、卵を持った恐竜や翼竜もいます。
ほかの恐竜展では見られないようなものがいっぱい。
日本初公開もあり、実物化石もたくさん!

体が大きい竜脚類のエウヘロプス・ツダンスキィ

オヴィラプトロサウルス類の胚 つまり卵の中の赤ちゃん恐竜

体内に卵を含むオヴィラプトロサウルス類 お腹の黒いのが卵

翼竜ダーウィノプテルス・モデュラリスのメス 赤い矢印の先が卵

卵を守る? トロオドン生態復元模型

そして忘れてはいけないのが、卵の分類。
言うまでもないことですが、卵だけではどの恐竜かわかりません。
というか、恐竜かどうかもわかりません。
そこで、卵化石も形や大きさ、殻の仕組みなどから分類されています。
会場のはじめの方にあるので、見ておくと卵の見え方も変わってくるかもしれません。

巨大な恐竜も最初は卵だった。
「恐竜の卵」ではリアルな生き物、恐竜を体感できます!
■参考外部リンク■
特別展「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」‐ 大阪市立自然史博物館
大阪市立自然史博物館
タグ: 恐竜の卵 dino-eggs トルヴォサウルス エウヘロプス オヴィラプトロサウルス トロオドン ダーウィノプテルス 恐竜 卵 大阪市立自然史博物館

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