棚田のいきもの 2016年6月初旬の黄色い花
田植えが始まった6月の下赤阪の棚田ビオトープ。
黄色い花は、意外とキク科は少なかったりしました。

ハハコグサ(母子草)
Gnaphalium affine
キク目
キク科
ハハコグサ属
越年草
別名:ごぎょう
タグ:ハハコグサ
花弁のない舌状花だけの小さい花。
咲いているように見えませんが、咲いています。
春の七種の「ごぎょう」です。

セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)Taraxacum officinale
キク目 キク科 タンポポ属
多年草
ヨーロッパ原産
要注意外来生物
日本の侵略的外来種ワースト100
タグ:セイヨウタンポポ


オノマンネングサ(雄の万年草)Sedum lineare
ユキノシタ目 ベンケイソウ科 マンネングサ属
多年草
タグ:オノマンネングサ


多肉植物のベンケイソウの仲間。
多肉植物というとサボテンというイメージがあるかもしれませんが、こんな普通っぽい植物もあります。
もちろん多肉植物の特徴は持っています。
コモチマンネングサ(子持ち万年草)Sedum bulbiferum
ユキノシタ目 ベンケイソウ科 マンネングサ属
越年草
タグ:コモチマンネングサ

ベンケイソウ科の特徴は「CAM型光合成」。
夜の間に二酸化炭素をとりこんで炭酸水素イオンにつくりかえて貯めこみ、昼間にそれを使って光合成します。
どうしてこんなめんどくさいことをするのかというと、昼間に二酸化炭素を取り込むと、そのかわりに水がどんどん逃げていってしまうため。
普通の植物は根からどんどん水を吸い上げるのでなんともありませんが、これが砂漠のような乾燥した場所だとたいせつな水がなくなってしまいます。
ということで乾燥地に適応した植物です。
CAM型光合成を行う植物は、「CAM植物」と呼ばれます。
コメツブツメクサ(米粒詰草)
Trifolium dubium
マメ目
マメ科
シャジクソウ属
一年草
ヨーロッパ~西アジア原産の帰化植物
タグ:コメツブツメクサ
小さいので見逃してしまいますが、結構あちこちに生えていたりします。

イヌガラシ(犬芥子)Rorippa indica
アブラナ目 アブラナ科 イヌガラシ属
多年草
タグ:イヌガラシ


十字花と細長い長角果はアブラナ科の特徴。
道端よりも草木が多いところの草地で見かけるような気がします。
イヌマキ(犬槇)Podocarpus macrophyllus の雄花
マツ目 マキ科 マキ属
常緑高木
タグ:イヌマキ

垣根代わりに植えられているようです。
西に開けた石垣の上に並んでいるので、稲を西風から守る防風林かもしれません。
ベンケイソウ科の花が咲いてました。
日本のようなところでは、CAM植物は分が悪いと思います。
棚田の周りでは、わりと水分が多いので、なかなか生き残るのは難しいように思います。
それでも生き残っているのですから、なにか理由があるのでしょう。
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■参考外部リンク■
下赤阪の棚田 | 千早赤阪村観光協会
ACRES_棚田の主な役割と「百選」の選定方法
タグ: 下赤阪の棚田2016 下赤阪の棚田2016/6 6月の下赤阪の棚田の植物 ハハコグサ オノマンネングサ コモチマンネングサ コメツブツメクサ イヌガラシ イヌマキ 黄色い花/SA-tanada

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