【 オオムギ】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

こんなときでも花は咲いています。咲いているかどうかがものすごくわかりにくい大麦

 4月。
 春。
 冬を越した麦の花の季節。

 いっぱい生えてい太い毛のようなものは禾(のぎ)。
 のぎ偏の禾。
 イネ科の花を包む頴(えい)の先から伸びています。


 イネ科は花弁なく、咲いているかどうかがわかりにくいのが特徴。
 よくみると、オシベがはみ出している花があります。
 咲いている、ではなく、咲き終わったところ、のようです。


 オオムギ。
 大麦。
 Hordeum vulgare
 イネ目 イネ科 オオムギ属。
 中東原産と思われる穀物。
 小麦のように粉にして食べるのではなく、醤油・味噌や焼酎などの発酵食品の原料などに使われています。

 花言葉は「思い出」「裕福」。

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タグ: オオムギ春の花緑色の花花言葉

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いきなりしつもん。どっちが麦?

いきなり質問です。どっちが麦でしょう?


 「麦(むぎ)」はイネ科のオオムギ属・コムギ属・ライムギ属などの植物の総称で、食べ物になる種類を多く含みます。
 身近なムギはパン屋ケーキの材料になるコムギ、麦茶になるオオムギなどがあります。

 茎の先にたくさんのヒゲ(禾(のぎ))の生えた実をつけ、イネ科らしい姿をしています。
 どちらも禾があってイネ科らしい姿をしていますが、ムギは片方だけ。

 実は右の画像は上下を逆さまにしています。
 本来はこちらになります。

 つまり、左は実が熟してもまっすぐのまま。
 右は熟すと垂れてくるもの。

 今回のヒントはここまで。

こたえは 左が 麦です。

 ひし形の実がたくさんつき、まっすぐ伸びた禾(のぎ)がたくさん生え、デザイン化されたムギの姿そのもの。
 これはオオムギ。
 コムギはもうちょっとやさしい感じになります。

いきなり次の質問です。右の画像の植物は何でしょう。

こたえは イネです。

 つまり、お米のこと。
 でも、「ちょっとおかしい」と思った人も少なく無いでしょう。
 お米を包んでいる籾(もみ)には、こんなに長い禾はありません。
 イネに似た、なにかちがうイネ科植物のようです。

 ところが、これはイネです。
 ただし、普通に田んぼに植えられているイネではありません。
 一般に「古代米」と言われるイネ。
 その中で「赤米」と言う種類です。

 赤米はお米が赤い種類。
 普通、籾は赤くありません。
 赤いのもお米の表面だけ、中は普通のお米と同じです。


禾がない「普通のイネ」糯米(もちごめ)

 上に書いたようにイネ科の特徴は禾(のぎ)があること。
 赤米は、昔の稲の姿、本来の稲の姿を残しているのです。
 実は田んぼに植えられている普通の稲のほうが変わった形なのです。

 今回も錦織公園の河内の里の植物です。
 オオムギは6月、赤米は9月、糯米は10月の様子です。

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園

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タグ: いきなり質問オオムギ赤米糯米野菜錦織公園

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「麦秋至」麦熟し、畑は黄金色になっています。〈七十二候 第二十四候〉


 七十二候(しちじゅうにこう)第二十四候の「麦秋至(むぎのときいたる)」。
 読みは「むぎのとき、いたる」。

 6月のはじめころの七十二候です。



 日によっては夏かと思うくらい暖かくなってきました。

 早いところではもう田植えは終わり、近所でも田植えが始まりました。
 これから秋の収穫に向けて稲は成長していきます。

 そんなときに収穫を迎えるのが麦。

 日本の北海道以外の多くの地域では、麦は秋に()き、初夏に収穫します。
 稲刈が終わった後の田んぼに蒔いて、麦を収穫してから田植えが始まる二毛作(にもうさく)としてよく作られています。



「麦秋至」の錦織公園河内の里のムギその1
「麦秋至」の錦織公園河内の里のムギその1
粒が大きくのぎが長いのでオオムギ?




 七十二候がつくりだされた中国では、第二十四候は「小暑至(シャオシュヂ)(しょうしょいたる)」。
 暑さが増してきたことを表しています。
 そして春から夏にかけて、麦の収穫を表す七十二候はありません。

 中国北部はコムギが主食。

 参考にした中国の暦は大衍暦(ダァヤヌリ)(だいえんれき)と宣明暦(シュアヌミンリ)(せんみょうれき)。
 共に北方内陸に首都長安(チャンアヌ)(現在の西安(シィアヌ))があった唐の時代。
 現在の西安はコムギを使った餃子(日本では「水餃子」)が有名。

 どうして麦に関する候がないのか不思議です。



「麦秋至」の錦織公園河内の里のムギその2
「麦秋至」の錦織公園河内の里のムギその2
粒が大きくのぎが長いのでオオムギ?




 以前、今頃の群馬県に行った時、一面黄金色の麦畑(多分コムギ)でした。
 きっと収穫後には田んぼになったのでしょう。

 大阪では冬の田んぼはそのままか、キャベツやエンドウのような冬野菜が栽培されているのを目にしますが、麦は見たことがありません。

 錦織公園(にしこおりこうえん)の河内の里も、麦が植えられているのは畑。
 稲を収穫した田んぼは春先にレンゲがさくまではそのまま。
 麦が実っている今は、苗代に稲の苗が育っていました。



「麦秋至」の錦織公園河内の里の田んぼの横の苗代で育っている稲
「麦秋至」の錦織公園河内の里の田んぼの横の苗代で育っている稲




 日本でよく食べられる麦は、オオムギ(大麦)とコムギ(小麦)。

 オオムギは味噌(みそ)醤油(しょうゆ)などの発酵食品の原料になったり、ご飯と混ぜて食べたりします。
 パンや麺類になるのはコムギ。

 「麦秋至」の「麦」がオオムギかコムギかわかりませんが、日本人の生活に大切な味噌や醤油の原料になり、主食にもなる麦は米と同じように大切なものだったようです。



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