【 エンマコガネ】

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うんちビオトープの虫たち


 夏の金剛山のガンドガコバ林道。

 大きなトラックも走れるように広くしっかりと作られた林道のまんなかに、アレが。

 うんち。

 それもけっこう大きいやつ。



この記事には動物のうんちの画像があります。





ガンドガコバ林道から見た金剛山
ガンドガコバ林道から見た金剛山



 ということでうんちのプロファイリング。

 まず見た目から哺乳綱食肉目。
 イノシシやウサギは除外。
 もちろんネズミやリスも除外。

 大きさは中型犬くらい?
 ということで、イタチやテンは除外。

 考えられるのは、アライグマ、アナグマ、ハクビシン。
 そして中型犬。



林道に落ちていた謎のうんち
林道に落ちていた謎のうんち




 外来種と考えられるハクビシンは大阪では見つかっていないという話もありますし、うんちもこれより小さいようですので、除外。

 山の中なので比較的新しい外来種のアライグマも除外。

 アナグマが残りましたが、野生のアナグマはものを食べるとき土も一緒に食べるようで糞(ふん)は見た目水分の少ないズシリとした感じのものになるようです。

 ということで、これは中型犬?
うんちも載ってる
フィールドサイン図鑑


哺乳類のフィールドサイン
観察ガイド

 どうせ山だから、と飼い主が放置したものでしょうか。



 さてとりあえず飼い犬とちょっと残念な結論が出たうんちですが、よく見ると虫がたかっています。
 カメムシの仲間のようです。

 カメムシの口は刺す口ですからうんちの水分を飲んでいるのでしょうか。



これも糞虫?のカメムシの仲間(ホソヘリカメムシ?)
これも糞虫?のカメムシの仲間(ホソヘリカメムシ?)




 もしやと思って落ちていた棒を使ってウンチをひっくり返してみると、穴が空いています。
 食べ痕です。

 穴の大きさからしてエンマコガネ。

 ちょっとほじくり返してみると、2匹のエンマコガネが出てきました。

 金剛山の初エンマコガネです。



エンマコガネも載ってる
ポケット昆虫図鑑
日本の昆虫1400


2. トンボ・コウチュウ・ハチ
 エンマコガネはセンチコガネと同じ動物の糞などを食べる食糞性(しょくふんせい)コガネムシと呼ばれる種類です。

 二匹はよく見ると、ちょっと形が違うようです。

 ひとつは丸い頭(正しくは「前胸背板(ぜんきょうはいばん)」)。もう一つは小さな角のようなものが2つあります。

 エンマコガネは小さく見た目だけで区別するのは難しいのですが、そこはいつもの様に強引に。

 頭がまるくなっているのが多分「クロマルエンマコガネ」。
 頭の真ん中がへこんで角みたいになっているのが多分「コブマルエンマコガネ」。



ちょっとかこいいコブマルエンマコガネ
ちょっとかこいいコブマルエンマコガネ




奈良公園の常連クロマルエンマコガネ
奈良公園の常連クロマルエンマコガネ



 金剛山ではセンチコガネをよく見かけますが、エンマコガネは小さいためか見たことがありません。

 これが金剛山で初めてのエンマコガネです。

 もっと他にもいるかな、と思ったのですが、うんちをバラバラにしてしまって食事のじゃまをするのも悪いなと思い、うんちとエンマコガネをあつめておきました。



◆タグ エンマコガネ 糞虫 金剛山の虫 ◆

■参考外部リンク■
金剛山登山道情報(金剛山のホームページ)


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10月。そろそろ奈良公園のセンチコガネの季節も終わりです。


 暑さもやわらぎ過ごしやすい季節になってきました。

 奈良公園のセンチコガネが活動をやめるのももうすぐでしょう。

 その前に奈良公園へ行ってきました。
いつもルリセンチコガネがいっぱいいる飛火野の林
いつもルリセンチコガネがいっぱいいる
飛火野の林


この記事にはコガネムシ鹿のフンなどの画像があります。

 

 観光客が多い芝生の上には、いつもどおりにマグソコガネとエンマコガネ。

 そしてルリセンチコガネ(瑠璃(るり)色のオオセンチコガネ)がいっぱいいる飛火野(とびひの)には……
 いることはいましたが、2匹だけ。
 ちょっと少なすぎます。

 それもそのはず、最近手入れがされたようで、落ち葉が減っていました。


日当たりのいいところにいるマグソコガネ
日当たりのいいところにいる
マグソコガネ
日当たりのいいところにもいるカドマルエンマコガネ(多分)
日当たりのいいところにもいる
カドマルエンマコガネ(多分)



 仕方が無いのでそのまま春日大社(かすがたいしゃ)の方へ、奥へ奥へと林の中を進んでいきます。

 奥の方はまだ落ち葉が豊富です。

 果たして、ルリセンチコガネがいっぱいいました。

 ほんの5センチくらいの崩れた鹿の(ふん)の塊とその周辺に6匹も。

 その上フンヒキズリも2匹。
 なんかルリセンチコガネもあわただしいようです。

 冬眠前にたくさん食べようというのでしょうか。


小さな塊にいっぱいいたルリセンチコガネ
小さな塊にいっぱいいたルリセンチコガネ



 その後も何匹もルリセンチコガネを発見。


 そこで、いままで奈良公園でルリセンチコガネをよく見る場所の条件を考えてみました。


奈良公園でルリセンチコガネがいる条件

1.薄暗い広葉樹林
2.広葉樹の落ち葉が積もっている
3.落ち葉の下には砕けてこまかくなった落ち葉や黒い腐葉土
4.適度な湿り気


 もちろん食べものの鹿の糞が必要ですが、奈良公園内であれば大抵のところに鹿は入り込みますので大丈夫でしょう。


 これからすると、牧場には牛や羊の糞が豊富ですが、日当たりのいいところが多いので、オオセンチコガネは少なそうです。

 実際はどうでしょう?


◆関連タグ◆ 〔ルリセンチコガネ〕 〔糞虫〕 〔飛火野〕 〔奈良公園〕



■外部リンク■
奈良公園管理事務所/奈良県公式ホームページ


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秋になっても奈良公園は糞虫がいっぱい!

糞虫の楽園、奈良公園


 春から初夏にかけて糞虫(ふんちゅう)ウオッチングしてきた奈良公園。糞虫の楽園です。

 公園内で糞虫の姿を目にできるのは10月くらいまで。
 ということで、行って来ました。

 平城遷都1300年祭のおかげで近鉄と周辺私鉄等のお得な乗車券がありますので、今がチャンスです。



今回は糞虫(動物の糞を食べるコガネムシ)の記事です。
糞虫や鹿の糞の画像もあります。
糞虫や鹿の糞が苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
記事の下にジャンプします。




「糞虫」とは


 まず、「糞虫」です。

 簡単に言うと動物のうんちに集まる虫のことです。

 なかでも背中が硬い(はね)で覆われている甲虫のコガネムシとコガネムシに近い仲間のうち、動物の(ふん)を食べる種類を指す言葉です。
 「食糞性(しょくふんせい)コガネムシ」とも言われます。

 糞虫の中でもオオセンチコガネやセンチコガネは「フンコロガシ」といわれることがありますが、日本には「フンコロガシ(タマオシコガネ)」はいません。
 オオセンチコガネ、センチコガネはフンコロガシとはちがう種類になります。

フンコロガシ(タマオシコガネ)の標本[大阪市立自然史博物館]
フンコロガシ(タマオシコガネ)の標本[大阪市立自然史博物館]




糞虫は住み分けている?


 春から夏にかけてここには何度か足を運びました。

 奈良公園の糞虫はもちろん鹿の糞に集まります。
 鹿は奈良公園中にいますので、いたるところに鹿の糞はありますが、糞虫はどこにでもいるわけではありません。

 日当たりのいい芝生の上の糞には小さなマグソコガネばかりで、大きなセンチコガネたちをみかけることはありません。
 ところがオオセンチコガネがいっぱいいる飛火野ではあまりマグソコガネは見かけません。

芝生の上の糞の中で見つけたマグソコガネ
芝生の上の糞の中で見つけたマグソコガネ



 ファーブルの『昆虫記』を読んでいると、糞虫のいるところにはマグソコガネあり、という感じがしましたが、奈良公園のマグソコガネはセンチコガネにいい場所をとられているようにも見えます。

 ただ、糞の塊の下を見ると穴が開いていることがあるので、夜の間にエンマコガネやセンチコガネが食べに来ているようです。


奈良公園といえばルリセンチコガネ


 奈良公園の糞虫というと、やはり青い構造色できれいなオオセンチコガネ、別名「ルリセンチコガネ」でしょう。
 ルリセンチコガネを確実に見ることができる場所が飛火野の林の中。

 最初はなかなか見つからないと思っていたのですが、1匹見つけると2匹3匹と連続してみつかり、気がつくとルリセンチコガネだらけです。

 もちろん、飛んでいるものや地面をはっているものも少なくありませんが、やはり糞虫を見つけるのは鹿の糞の塊、です。


糞の塊の中から出てきたもの


 ためしに7センチくらいの糞の塊をほぐして見ました。

ほぐす前の鹿の糞の塊
ほぐす前の鹿の糞の塊



 糞の中やその下から見つかったのはオオセンチコガネとセンチコガネが1匹ずつ、大きいエンマコガネ2匹、小さいエンマコガネが13匹でした。
 同じくらいの大きさの塊をいくつかほぐしてみましたが、おおむねこんな感じでした。

7センチほどの糞の中と周辺から見つかった糞虫(桝目は5mm角)〈オオセンチコガネ(青)とセンチコガネ(金)〉
7センチほどの糞の中と周辺から見つかった糞虫(桝目は5mm角)
〈オオセンチコガネ(青)とセンチコガネ(金)〉



7センチほどの糞の中と周辺から見つかった糞虫(桝目は5mm角)〈死んだふりをする大き目のエンマコガネ〉
7センチほどの糞の中と周辺から見つかった糞虫(桝目は5mm角)
〈死んだふりをする大き目のエンマコガネ〉



7センチほどの糞の中と周辺から見つかった糞虫(桝目は5mm角)〈激しく動き回る小さ目のエンマコガネ〉
7センチほどの糞の中と周辺から見つかった糞虫(桝目は5mm角)
〈激しく動き回る小さ目のエンマコガネ〉



 エンマコガネは1センチほどの大きいものと1センチに届かない小さいものがいます。
 ほとんどが糞の中から掘り出したものなので、糞だらけ。
 観察したあとは逃がすので水でジャブジャブ洗うわけにも行きませんので、なかなか特徴をみわけるわけにはいきません。

 ということで、大雑把にエンマコガネとコエンマコガネということにします。


糞に集まる虫たち


 糞に集まるのは糞虫だけではありません。
 この糞もほっておいたらキンバエが集まってきました。
 別の糞の中にハネカクシの1種と思われる虫もいました。
 しかし一番多いのは、やはり糞虫です。

糞に集まってきたキンバエ
糞に集まってきたキンバエ



別の糞の中にいたハネカクシの一種と思われる虫
別の糞の中にいたハネカクシの一種と思われる虫




 秋も深まり糞虫たちの姿も減ってくるかなと思っていたのですが、まだまだいっぱいいるようです。


■外部リンク■
 せんとくん 平城京 1日電車乗車券|K's PLAZA
 奈良公園管理事務所/奈良県公式ホームページ

 ようこそ大阪市立自然史博物館へ



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真夏のルリセンチコガネは色が悪い?

今回は動物の糞を食べる昆虫の記事です。
動物の糞を食べる昆虫の画像もあります。
動物の糞を食べる昆虫が苦手な方は【記事の下へ】をクリックしてください。
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 初夏に何度か訪れた飛火野(とびひの)

 そして夏真っ盛りの7月、飛火野を訪れました。

 先が丸い袋角(ふくろづの)だった鹿も、とがった角になってきました。

角の先がとがってきた奈良公園のニホンジカ
角の先がとがってきた奈良公園のニホンジカ




 飛火野のルリセンチコガネ(オオセンチコガネ)の前に、まずは奈良公園の芝生の上を探索です。

 暑い夏は糞虫(ふんちゅう)たちも苦手なのか芝生の上の糞虫たちはすっかり減ってしまいました。

 いくつか鹿の糞を転がしてみて見つけたマグソコガネはまだ見かけるほうですが、エンマコガネはなかなか見つかりません。

小さい奈良公園のマグソコガネ(5ミリ方眼)
小さい奈良公園のマグソコガネ(5ミリ方眼)



やっと見つけた奈良公園のエンマコガネ(クロマルエンマコガネ?)(5ミリ方眼)
やっと見つけた奈良公園のエンマコガネ
(クロマルエンマコガネ?)(5ミリ方眼)




 そして飛火野(とびひの)に到着。
 初夏には5分も歩いていれば見つけたルリセンチコガネは……

 5分ほどで見つけました。

飛火野のルリセンチコガネ(5ミリ方眼)
飛火野のルリセンチコガネ(5ミリ方眼)



 しかし梅雨前ほど簡単には見つかりません。
 やはり暑さは苦手なのでしょうか。

 そしてルリセンチコガネに混ざってときおり姿を見かけていたセンチコガネは1匹も見かけません。
 もとから圧倒的に少なかったのですが、ルリセンチコガネ以上に暑さに弱いのでしょうか。



 そしてルリセンチコガネの背中の輝きが心なしか鈍ってきたような感じがしました。

ちょっとくすんだ色に見える? ルリセンチコガネ
ちょっとくすんだ色に見える? ルリセンチコガネ



 真夏生まれのルリセンチコガネは構造色(こうぞうしょく)も鈍ってしまうのでしょうか。
 それとも春先生まれのルリセンコガネも1カ月もたてば土とこすれて輝きがなくなるのでしょうか。

 それともどちらでもない第3の理由があるのでしょうか。



 謎です。

飛火野のルリセンチコガネの顔
飛火野のルリセンチコガネの顔




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        〔飛火野〕







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奈良公園へ瑠璃を探しに、GO!

今回は糞を食べるコガネムシの記事です。
シカの糞やコガネムシの画像もあります。
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 きれいなルリセンチコガネ。
 奈良と和歌山限定のルリセンチコガネ。
 もっと見てみたくてたまりません。

 しかし動物の(ふん)を食べる虫です。糞虫(ふんちゅう)です。
 動物の糞を探さなければなりません。しかも街中や住宅街ではだめです。

 野生の動物の糞なんてどこに行けば簡単に見れるでしょう。
 しかも新鮮なものを……



 あ、忘れてました。
 大阪から近くて、野生の動物の糞がいっぱいで、しかも間近に見れるところが!

 それは。

 奈良公園!!

 ということで、奈良公園行ってきました。

シカが自由な奈良公園
シカが自由な奈良公園





 近鉄奈良駅から坂を上っていくと興福寺(こうふくじ)があります。そのあたりから芝の敷地がはじまり、シカがあちこちでのんびりとしています。
 シカは芝を食べます。
 食べ物があるのですから、もちろん糞もあるはずです。
 しかも近くには自然いっぱいの春日大社(かすがたいしゃ)(もり)があります。

 きっとそこからセンチコガネも飛んできているはずです!



 ということで、探す必要の無いほどそこら中にころがっているシカの糞の塊をひっくり返してみると……

 糞に穴が開いてなにやら黒っぽい虫が動いています。
 でも小さい……

シカの糞の中の黒っぽい虫
シカの糞の中の黒っぽい虫



 シカの糞の大きさは1センチほど。
 ということは虫は数ミリの大きさです。

 ほじくりかえしてみると、体はコガネムシ状で、背中の(はね)には縦の筋が。
 そして頭が平たくシャベルのような形になっています。

 エンマコガネの一種のようです。
 もちろんセンチコガネではありません。
 瑠璃(るり)色でもありません。

エンマコガネの一種
エンマコガネの一種



 いたるところに動物の糞が転がっているというのに、こんなに観光客だらけでは、ルリセンチコガネはやってこないのでしょうか……



つづく!



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