日本の生き物の絶滅危惧は現在進行形で進んでいます。環境省レッドリスト2018
「絶滅危惧種」。
最近は池の水を抜く番組とが、芸能人グループがいろんなところでいろいろやる番組とかで耳にしたことがあるかもしれません。
簡単に言えば、絶滅した、絶滅しそうな、絶滅するかもしれない生き物のリストです。

おおもとは、国際自然保護連合(IUCN)が作成したリストで、生息の状況によって様々な階級(カテゴリ)に分かれています。
これは世界規模のものなので、日本にいない生き物も含まれていますし、日本で絶滅しかけていたとしても、他の国に大量にいればリストの段階も絶滅から遠かったりします。
そのため、日本在来の生き物を対象としたレッドリストを環境省が作っています。
また都道府県レベルでも自治体がつくっていますし、市町村レベルで作っているところもあります。

ただ、それぞれが独自の基準を持ち、環境省とはちがう名称や階級を使う自治体もあったりして、統一がとれていません。
そのうえ、なかなか更新されない自治体も少なくありません。
そのような状態なので、日本では環境省のレッドリストがもっと現状を反映しているかもしれません。

環境省は1991年に最初のレッドリストを公表し、6~10年間隔で公表されています。
2012年の第4次レッドリストは2015年、2017年と短い間隔で改訂されています。
そして、なんと、今年、3回めの改訂がされ、環境省レッドリスト2018年が公表されました。
絶滅危惧種が41種増え、合計3,675種を数えます。

環境省のホームページによると、生き物の生息環境の悪化が激しく、全体を改訂してからでは対応できないので、順次改訂していくようです。
つまり、日本の生物はどんどん絶滅に向かって進んでいる最中なので、とにかくまとめられたところから出していくので、注意してね。ということでしょう。
地方自治体のレッドリストの更新が多くの場合滞っている現状では、環境省の改訂は大切な情報になると思います。
そのため常に改訂がされていないか注意が必要となります。

「絶滅危惧種は、去年確認したからだいじょうぶ!」と思っていたら、2018年の最新版の確認を。
もしかしたら、ランクが上がっているかもしれません。
■参考外部リンク■
環境省_環境省レッドリスト2018の公表について

タグ: 環境省レッドリスト2018 環境省レッドリスト レッドリスト ダイトウオオコウモリ イヌワシ アカウミガメ オオサンショウウオ アユモドキ

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