【 アオジ】

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近くにいてもだれも気づかない冬鳥 アオジ


 12月初め。

 公園にアオジがいました。

 大阪では冬鳥。

 もう冬です。



目のまわりが黒くちょっと人相が悪いアオジ
目のまわりが黒くちょっと人相が悪いアオジ




 薮の中からチチチチ……と聞こえてきています。

 アオジは人影を見るとすぐ薮の中に隠れてしまいます。

 鳴き声もそんなに特徴のあるものではありません。

 ですから鳥に注意を向けていなければ、近くにいることにすら気がつかないような鳥。



薮の中に隠れてこちらを伺うアオジ
薮の中に隠れてこちらを伺うアオジ




 河原や里山のような藪のあることだけでなく、低い木が茂ってまとまっているような所があれば住宅街の中でもいます。

 道を歩いている時、薮の中からみじかくなく鳥の声が聞こえたら、アオジが隠れているかも。

 気配を消して離れたところから見ていると、姿を見ることができるかもしれません。

 春になるまでは。



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タグ: アオジ冬鳥冬の鳥スズメくらいの鳥

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冬の狭山池の鳥たち 2013.1 水辺から離れた刈られた草原にいた鳥編


 ため池が多い大阪でトップクラスの大きさの狭山池。

 日本最古の溜池、日本最古のダムと言われています。

 池の周りを駐車場、公園、博物館などがあり、公園には売店のたぐいはないものの、博物館の喫茶室や隣の国道沿いにはいろいろなお店があります。

 池にも葦原や浅瀬などの様々なビオトープが作られ、様々な種類の鳥がやってきます。

 そんな狭山池に2013年の前半の冬に集まってきた鳥達の水辺のまわりの草原の鳥たち編です。




立入禁止の草原がある狭山池の西岸




 この冬にやってくるのも同じ鳥たちだと思いますが、かならずしも同じとは限りません。



水辺から離れた刈られた草原にいた鳥
スズメ目
ヒバリ(雲雀)
スズメ目 ヒバリ科 ヒバリ属
スズメより大きい
留鳥

春ではないので冠羽(かんう)も立てず、ホバリングしながら鳴いてたりしていません。
留鳥ですので一年中いますが、春以外は目立たないのはウグイスと同じです。


ホオジロ(頬白)
スズメ目 ホオジロ科 ホオジロ属
スズメより大きい
留鳥

右の顔の白い色がはっきりしているほうが多分オスで、左の白が少し茶色がかっている方が多分メスです。


アオジ(青鵐,蒿鵐,蒿雀)
スズメ目 ホオジロ科 ホオジロ属
スズメくらい
漂鳥

アオジは住宅街の植え込みから公園の茂みまで意外と身近にいますが、なかなか姿を見せてくれない珍しい鳥。
冬に「チチチチ……」と言う鳴き声だけが聞こえてきたら、多分藪の中にアオジがいます。

お腹が黄色いほうがアオジ。
顔に白と黒の線が入っているのがホオジロ。
特にお互いを意識しているような様子はなかったのですが、一緒にいたので混群でしょうか。
仲がいいのは同じホオジロ属だから?


ツグミ(鶇)
スズメ目 ツグミ科 ツグミ属
ハトより小さい
冬鳥

野鳥マンガ「とりぱん」では気弱キャラのつぐみんこと、ツグミです。
地面の上をとっとこ走りながら落ちてる種などを食べます。
気弱のくせになぜか人家のまわりにもよくいます。




 今回紹介した鳥は少ないですが、全体では十種類以上の鳥と出会いました。
 それもたった1日、しかも一周しただけで。

 冬の狭山池は、鳥でいっぱいです。



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タグ: 狭山池冬の鳥水辺の鳥冬の狭山池の鳥13.1ヒバリホオジロアオジツグミ狭山池の鳥

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冬の狭山池の鳥たち 2013.1 水辺のまわりにいた鳥たち編


 前回からかなり開いてしまった冬の狭山池にやってくる鳥たち。

 もたもたしている間に冬鳥の季節が終わってしまったの、次の冬鳥の季節まで待っていました。

 ということで、この鳥は2013年はじめの冬の鳥達です。

 この冬にやってくるのも同じ鳥たちだと思いますが、かならずしも同じとは限りません。




北側から見た狭山池
正面に見えるのは岩湧山や和泉葛城山などの和泉山脈の山々




 狭山池は大阪南東部の河内(かわち)地方にある、日本で一番古い溜池と言われる池で、農林水産省の「ため池百選」にも選ばれています。

 さらに大阪でも一二を争う大きな池で、周回路が整備され、トイレも数箇所、駐車場もあって、無料の博物館もあります。

 一部には浅瀬や葦原など様々なビオトープが残されていて、水辺の鳥から草原の鳥までいろいろ集まってくるのが特徴。

 なかでも種類が多い冬の狭山池で出会った鳥たちです。



 前回の狭山池の冬の鳥はこちらです。
【冬の狭山池の鳥たち 2013.1 水辺にいた鳥たち編】



 これらの鳥は冬に見かけた「冬の鳥」で、必ずしも冬の間だけ日本にやってくる「冬鳥(ふゆどり)」だけではありません。
 一年中日本にいる「留鳥(りゅうちょう)」や季節によって住む所変える「漂鳥(ひょうちょう)」も含まれます。



水際の刈られた草むらにいた鳥
ツル目
バン(鷭)
ツル目 クイナ科 バン属
ハトくらい
留鳥


草むらにいるとクイナっぽいバン
オオバンのように池に浮かんでいることもありますが、水かきのかわりになる弁足(べんそく)が無いためか立つことができる浅瀬を好むような気がします。
人影を見ると、カモが平然と泳いでいるような距離でも隠れようとします。

いつも水の中にいるイメージですが、人が近寄らないようなところだと地面の上にも上がってくるようです。





池の中や岸のコンクリートや
岩等の上にいた鳥
コウノトリ目
アオサギ(蒼鷺)
コウノトリ目 サギ科 アオサギ属
カラスよりずっと大きい
留鳥


首を縮めている?アオサギ
池の中にある謎の構造物の上に泊まるアオサギ。
首を縮めているのか、ちょっとゴイサギのような感じ。

下の黒い物体は、多分カワウ。



ペリカン目
カワウ(川鵜)
ペリカン目 ウ科 ウ属
カラスより大きい
留鳥


岩の上で体を温めろカワウ
川に住んでいますが、鵜飼(うかい)に使われるウではありません。
鵜飼に使われるのは海に住むウミウ。

カモのように長時間水につかっているのは苦手なのか、泳ぐ姿よりもこのようにぼーっとしてる姿をよく見ます。

本来ウは真っ黒ですが、顔が白くなってきているので、繁殖期が近づいて婚姻色(こんいんしょく)にかわる途中のようです。



スズメ目
ハクセキレイ(白鶺鴒)
スズメ目 セキレイ科 セキレイ属
スズメより大きい
漂鳥


灰セキレイではなくハクセキレイ

セグロセキレイではなくハクセキレイ
水辺から住宅街や都市のアスファルトや電線の上まで、人間の活動範囲を生活圏にする鳥。
よく見かける三鶺鴒(さんせきれい)の一つ。

名前は「白セキレイ」ですが、見た目は「灰セキレイ」。
そして「黒セキレイ」もいるのがやっかい。
「黒セキレイ」はセグロセキレイと間違いやすいですが、過眼線(かがんせん)(目の部分を通る線模様)があるのが特徴です。


セグロセキレイ(背黒鶺鴒)
スズメ目 セキレイ科 セキレイ属
スズメより大きい
留鳥


背中が真っ黒なセグロセキレイ
ハクセキレイと違って見た目もわかりやすいセグロセキレイ。
三鶺鴒の一つ。

行動範囲はハクセキレイと同じで、一緒にいることもよくあります。

黒いハクセキレイとの見分け方は、黒い顔に白い眉。


キセキレイ(黄鶺鴒)
スズメ目 セキレイ科 セキレイ属
スズメより大きい
留鳥


黄色くて小さいキセキレイ

飛ぶキセキレイ
よく見かける三鶺鴒のひとつですが、ハクセキレイやセグロセキレイほど見かけません。

行動範囲は水辺にこだわりを持っているようです。
体もちょっと小さく、いつも1羽で行動するなどちょっと、ハクセキレイやセグロセキレイより個性的?なセキレイです。


アオジ(青鵐,蒿鵐,蒿雀)
スズメ目 ホオジロ科 ホオジロ属
スズメくらい
漂鳥


珍しくはっきり写せたアオジ
冬になると草むらで「チッチッチッ」とよく鳴いていますが、なかなか姿を見せないのはウグイス並。
意外と住宅街の公園にいたりしますが、姿を見せないので身近な鳥というイメージは持たれていないようです。

水辺でもよく見かけますが、水辺が好きというよりも河原に茂っている草が好きなようです。


イソヒヨドリ(磯鵯)
スズメ目 ツグミ科 イソヒヨドリ属
ハトより小さい
留鳥


赤いお腹がよく目立つイソヒヨドリ
画像では黒っぽく見えますが濃い紺色の背中と茶色がかった赤いお腹が特徴。

1年に1回位見かけますが、日頃どこにいるのかはわかりません。

名前に「ヒヨドリ」がついていますが「ツグミ」の仲間。
首をぴんと立ててスタスタ歩く姿はたしかにツグミ。



ハト目
カワラバト(河原鳩)
ハト目 ハト科 カワラバト属
大きさ33cm
留鳥


公園などによくいるハト。
ドバトとも呼ばれます。

数ある野鳥の中でも最も人間を恐れません。
伝書鳩やレース鳩として日本に持ち込まれたものが野生化したもの。
人間を恐れないのは遺伝的なものかもしれません。

特に水辺を好むというわけではありませんが、狭山池ではよく見かけます。




 水辺の近くには、水辺を好む鳥と、水辺にこだわらない鳥たちがいます。
 いつも水に浮かんでいるカモ類もいることがありますが、この時はみかけませんでした。

 草がたくさん生えているので種がいっぱい転がっているのでしょう。

 水辺の鳥と野原の鳥の交差点です。



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「とりぱん」第15巻 冬はどうしてもつぐみんが主役!


とりぱん15巻目

 いつのまにやら15巻目を迎えた「とりぱん」。

 はじめての方のために説明すると、岩手県在住のマンガ家、とりのなん子さんとまわりにいる様々な鳥との日常を描いたマンガです。

 「とりぱん」の特徴は、鳥のありのままの様子を擬人化を交えて描いていること。
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 擬人化と言っても、よくある人間の価値観をそのまま動物に映しているのではなく、鳥の行動を擬人化を通して描いています。

 鳥が「高等な」人間のように考えて行動しているわけがない。
 と考えるかもしれません。

 確かに鳥が哲学的な倫理を考えることはないと思います。

 しかし視点を変えて鳥を観察していると、人間の中に「鳥と同じ」行動するところがあることに気付きます。

 それをズバっと鳥に映しているのが「とりぱん」、と思います。



冬の主役はやっぱりつぐみん

 15巻は2月中旬くらいからはじまります。

 大阪ではもう梅が咲き始めるくらいの季節ですが、岩手ではまだまだ雪。物語は完全に冬モード。

 冬の「とりぱん」というと、やっぱり主役はツグミのつぐみん。

 今回もなん子さんの庭で様々な鳥とバトルを繰り広げます。



この冬の初つぐみん(花の文化園1月)
この冬の初つぐみん(花の文化園1月)




 庭にやってくる鳥の中では決して小さくはないつぐみんですが、どういうわけか大きさに関係なく他の鳥に負けてしまいます。
 ときには、戦う気がない鳥に対しても勝手に負けます。

 ツグミは庭や公園など人の生活の場にいる鳥。

 刈り込まれた芝地も大好きなようで、結構目立ちます。

 しかし人の姿と見たとたんその場でかたまり、そして鳴きながら飛んでいってしまいます。

 駐車場を平気で走り回っているハクセキレイとはおおちがい。

 このへたれキャラっぷりがつぐみん人気の秘密?




勝手に15巻の鳥

 いつも選んでいる「○○巻の鳥」。

 勝手に選ぶ15巻の鳥は、ゴジュウカラことゴジュぴー。

 巻頭カラーと第386羽とお便りコーナーにしか登場しません。

 表紙にもなって出番も多かったキジのほうが目立っていましたが、だから遠慮していただいてゴジュぴーに。



眼光鋭い?ゴジュウカラのゴジュぴー(金剛山12月)
眼光鋭い?ゴジュウカラのゴジュぴー(金剛山12月)




 ゴジュウカラ(五十雀)はスズメ目ゴジュウカラ科ゴジュウカラ属の留鳥。

 スズメくらいの大きさの鳥ですが、特徴はキリっとした過眼線(目を覆うようにある線)と、樹の幹を上下にススっと動く機動性。

 眼光鋭く木の上を忍者走する姿は、ほかのカラ系の鳥たちとは一線を画しています。

 ところが、せっかく見つけた木の種を隠したまま忘れてしまうという天然ぶりもまた魅力。



幹に縦にひっつくゴジュぴー(金剛山12月)
幹に縦にひっつくゴジュぴー(金剛山12月)




アオジを間近で

 身近で目にしたことのない鳥がよく登場する「とりぱん」はいつも羨ましく思っています。

 なかでも15巻で1番羨ましく思った鳥は、第385羽のアオジ。

 なんと、なん子さんはたった2メートルの距離でじっくりとアオジを見たのです。

 アオジは近所に普通にいる冬鳥ですが、薮の中が好きなうえに人間が嫌いなようで、なかなか見えるところに出てきてくれません。

 そのアオジをたった2メートルの距離で見ることができたのは、これは羨ましい!



身近にいるけどめったに見られないアオジ(狭山池1月)
身近にいるけどめったに見られないアオジ(狭山池1月)




 もちろん虫ネタも健在。

 夏に向けて巻末にはコムクドリのバカップルも登場。

 次の「とりぱん」16巻は2014年夏発売予定。

 たのしみです!



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