二十四節気では最後の冬の月になる1月。
赤い実の木もちょっと雰囲気が変わってきたものもあります。
冬の赤い実 11月の錦織公園
冬の赤い実 12月の錦織公園
常緑高木 高さ5m以上に成長する常緑樹
液果 > 核果 水分の多い実の中に硬い殻に覆われた種がある果実
クロガネモチ(黒鉄黐)lex rotunda
双子葉植物綱 モチノキ目 モチノキ科 モチノキ属
常緑高木
雌雄異株
分布:関東~沖縄
タグ:クロガネモチ
1月になってもまだまだたくさんの実が付いているクロガネモチ。
でもよく見ると葉が少し黄色くなっています。
常緑樹ですから枯れて落ちることはありませんが、寒さを感じているようです。
よく似た気が多い常緑のモチノキの仲間。
冬は葉の色でクロガネモチを見つけることができます。
2月になってもたくさん残っていました。
ナナミノキ(七実の木)Ilex chinensis
双子葉植物綱 モチノキ目 モチノキ科 モチノキ属
常緑高木
雌雄異株
分布:静岡~九州
別名:ナナメノキ
タグ:ナナミノキ
まだ実が残っていますが、たいぶん減っています。
そして下にもたくさん落ちでいます。
このように葉や枝ごと落ちているものも。
まだ葉が青々としていますので、風で落ちたのでしょうか。
2月にはほとんどなくなっていました。
ソヨゴ(冬青)Ilex pedunculosa
双子葉植物綱 モチノキ目 モチノキ科 モチノキ属
常緑小高木
雌雄異株
分布:関東~九州
別名:フクラシバ
タグ:ソヨゴ
元からクロガネモチやナナミノキほど実をつけませんが、それでも数は減っています。
ただ、下にも落ちていますので、食べられなかった実も少なくないようです。
モチノキ(黐の木)Ilex integra
双子葉植物綱 モチノキ目 モチノキ科 モチノキ属
常緑高木
雌雄異株
分布:本州~沖縄
別名:ホンモチ
タグ:モチノキ
ソヨゴよりもさらに実が少ないですが、かなり減っていました。
木によっては全部落ちているものも。
残っている実も傷んでいるように見えます。
液果 > 核果
偽果 > ナシ状果 花の根元が大きくなって種を包んだ果実
カナメモチ(要黐)Photinia glabra
双子葉植物綱 バラ目 バラ科 カナメモチ属
常緑小高木
雌雄両全株
東海~九州
タグ:カナメモチ
12月の時点でかなり実が減っていましたが、1月にはすっかりなくなっていました。
偽果 > ナシ状果
常緑高木
常緑低木 成長しても高さが5mに達しない常緑樹
液果 > 核果 水分の多い実の中に硬い殻に覆われた種がある果実
ナンテン(南天)Nandina domestica
双子葉植物綱 キンポウゲ目 メギ科 ナンテン属
常緑低木
雌雄両全種
中国原産
タグ:ナンテン
まだまだ実は残っていますが、なくなっているものもあります。
それだけたくさん実がついているのです。
マンリョウ(万両)Ardisia crenata
双子葉植物綱 ツツジ目 サクラソウ科 ヤブコウジ属
常緑小低木
雌雄両全株
分布:関東~沖縄
タグ:マンリョウ
まだ全然減っているようには見えません。
夏にはすべてなくなるので、春までついているのかもしれません。
ヤブコウジ(藪柑子)Ardisia japonica
双子葉植物綱 ツツジ目 サクラソウ科 ヤブコウジ属
常緑小低木
雌雄両全株
分布:北海道~九州
別名:十両(じゅうりょう)
タグ:ヤブコウジ
もう実がありません。
小さいので実がないと目立ちません。
アオキ(青木)Aucuba japonica
双子葉植物綱 ガリア目 ガリア科 アオキ属
常緑低木
雌雄異株
分布:関東以西?沖縄
タグ:アオキ
12月にはまだ緑色でしたが、赤く色づいてきました。
アオキの果実はタイミングをずらして赤くなるので、緑色の実もたくさんあります。
錦織公園には斑入の品種もありますが、そちらも実が赤くなっていました。
液果 > 核果
乾果 > 蒴果 熟すと放射状に分かれて種を落とす果実
マサキ(柾、正木)Euonymus japonicus
双子葉植物綱 ニシキギ目 ニシキギ科 ニシキギ属
常緑低木
雌雄両全株
北海道南部~沖縄
タグ:マサキ
まだ残っていましたが、見るからに古くなってくすんだ色になっています。
乾果 > 蒴果
集合果 > キイチゴ状果 核果が集まった集合果
フユイチゴ(冬苺)Rubus buergeri
双子葉植物綱 バラ目 バラ科 キイチゴ属
常緑匍匐性小低木
雌雄両全株
関東~九州
別名:カンイチゴ
タグ:フユイチゴ
かなり減っていましたし、残っている実もちょっとくたびれたよう。
液果は人気があるのかもしれません。
集合果 > キイチゴ状果
偽果 > ナシ状果 花の根元が大きくなって種を包んだ果実
トキワサンザシ(常盤山査子)Pyracantha coccinea
双子葉植物綱 バラ目 バラ科 トキワサンザシ属
常緑低木
雌雄両全株
ヨーロッパ南部~西アジア原産
別名:ピラカンサ
タグ:トキワサンザシ
まだまだたくさん残っています。
花が減る冬の間に真っ赤な実がたくさんできるのも、公園木や垣根に使われる理由でしょうか。
そして鳥に人気がなさそうなのは、外来種のため?
偽果 > ナシ状果
常緑低木
落葉高木 高さ5m以上に成長する落葉樹
液果 > 核果 水分の多い実の中に硬い殻に覆われた種がある果実
ハナミズキ(花水木)Cornus florida
双子葉植物綱 ミズキ目 ミズキ科 ミズキ属
落葉高木
雌雄両全株
北アメリカ原産
別名:アメリカヤマボウシ
タグ:ハナミズキ
もう葉は残っていません。
実も減り、しわしわになっていました。
木によってはすっかり実がなくなり、冬芽が目立っているものもありました。
サンシュユ(山茱萸)Cornus officinalis
双子葉植物綱 ミズキ目 ミズキ科 ミズキ属
落葉小高木
雌雄両全株
中国~朝鮮半島原産
タグ:サンシュユ
12月でもうほとんど実がありませんでしたので、1月には一つもありませんでした。
そして、かわりに冬芽が膨らんでいました。
液果 > 核果
落葉高木
落葉低木 成長しても高さが5mに達しない落葉樹
液果 > 核果 水分の多い実の中に硬い殻に覆われた種がある果実
ウメモドキ(梅擬)Ilex serrata
双子葉植物綱 モチノキ目 モチノキ科 モチノキ属
落葉低木
雌雄異株
分布:東北~九州
タグ:ウメモドキ
相変わらず葉がない枝にたわわに実っています。
どうして赤い実が残っているのでしょう。
基本的に哺乳類は赤い色が見分けられません(人間は例外)ので、赤い実は鳥のため。
鳥は甘みを感じないそうなので、甘くないのも多分鳥のため。
でも、鳥にはあまり好かれていないようです。
液果 > 核果
液果 > 漿果 水分の多い実の中に種がある果実
サルトリイバラ(猿捕茨)Smilax china
単子葉植物綱 ユリ目 サルトリイバラ科 シオデ属
落葉蔓性低木
雌雄異株
北海道~沖縄
タグ:サルトリイバラ
減っては着ているようですが、残っています。
サルトリイバラの実は実力を発揮するのはまだ緑の葉があるうちかもしれません。
液果 > 漿果
偽果 > 液果状偽果 萼筒下部が種を包んだ水分の多い偽果
アキグミ(秋茱萸)Elaeagnus umbellata
双子葉植物綱 バラ目 グミ科 グミ属
落葉低木
雌雄両全株
北海道~九州
タグ:アキグミ
偽果 > 液果状偽果
落葉低木
11月から1月までの冬の3ヶ月間の赤い実。
いつまでたっても数が減らないものから、秋のうちにほとんどが無くなってしまうものまで。
落葉樹は実がなくなるのが早いような気がします。
それに対して常緑樹は長く残るものが多いような。
緑の葉と赤い実とよく目立つ組み合わせのはずなのに。
鳥と木の関係はなかなか奥が深いようです。
■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園
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アオキ
トキワサンザシ
ハナミズキ
ウメモドキ
サルトリイバラ
冬の赤い実
錦織公園
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