いきなりしつもん。どっちがシダ?

二つの植物が並んでいます。
どちらかがシダで、どちらかがシダではありません。


シダの特徴というと、葉が切れ込んで鳥の羽のようになっている羽状複葉。
そしてそれを同じようなパターンで繰り返すフラクタルな模様で、葉の全体が三角形のようになります。
すべてのシダがそうではありませんが、特徴の一つです。
ところがどちらもシダのようですが、羽状というほど葉の切れ込みは深くありません。


右は同じような形の葉が三角形に並んでいます。
ところが、左はちょっとへんです。
一つの茎から大小4つの葉が出ているようですが、全部合わせて一つの葉。
シダかどうか以前に、なんかへんです。


最後のヒント。
左は花弁はもちろんオシベやメシベも見えず、小さなタネができているようです。
右は花弁がないようですが、オシベやメシベが飛び出した花のようです。
でも、それが一番のヒントになります。
といっても、よくあるシダとはちょっとちがいます。
フユノハナワラビといって、マツバラン綱のシダ。
普通のシダはシダ綱。
葉の形がちがうのは、ちょっと離れた種類のため、かも。
地面から生えるシダは、地面の上に出ているところは、葉。
茎は地面の下です。
ですから、茎からたくさんの葉が生えているように見えても、1枚の葉が分かれているだけ。
これはフユノハナワラビも同じ。

そして左は、セリバオウレン。
キンポウゲ科の多年草。
葉が細かく分かれる3出複葉で、茎が地面の下にある根出葉。
ちょっとシダっぽい種子植物。
ちょいっと変わったシダのフユノハナワラビは、すでに紹介したように錦織公園でみつけたもの。
何年も通って今ごろ見つけた理由は、一番上の画像のように、セリバオウレンの群落の中に埋もれていたからにちがいありません。
シダ植物と種子植物。
結構間が離れた植物ですが、意外と似ているところがあるのが、おもしろいとおもいます。
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■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園
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