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繁殖力旺盛でも準絶滅危惧種 サギソウ


 もう「花のみどころ」からはずれてしまったので大阪南部の植物園の花の文化園では終わっていると思いますが、8月はサギソウの花の季節です。

 8月の初めには、花の文化園の温室でたくさん咲いていました。



サギソウ(鷺草)

被子植物門 単子葉植物綱 ラン目 ラン科 サギソウ属
多年草
葉序:互生
花期:7~8月
生育環境:山野の湿地
日本での分布:本州,四国,九州,
誕生花:8月13日8月21日

[レッドデータブック]
 環境省RDB:準絶滅危惧
 絶滅:東京都,福井県,
    山梨県,徳島県,
    高知県,

青森県,群馬県,埼玉県,神奈川県,佐賀県,沖縄県以外は「絶滅」以外のいずれかのランクに指定
※沖縄県については生息域外と思われる

  • 絶滅(EX):我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
  • 絶滅危惧II類(VU):絶滅の危険が増大している種
  • 準絶滅危惧(NT):現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種

長い距があるサギソウの花
長い距があるサギソウの花


 名前の由来は花を見ればわかるように、白鷺(しらさぎ)(白いサギのこと)が飛ぶ姿に似てるから。

 サギ同様日本人にとって身近な植物だったのでしょう。



サギソウの花のアップ
サギソウの花のアップ

サギソウに似ている?飛ぶ白鷺(コサギ)
サギソウに似ている?飛ぶ白鷺(コサギ)

サギソウの花によく似ている睡蓮の葉に下りた白鷺(ダイサギ)
サギソウの花によく似ている睡蓮の葉に下りた白鷺(ダイサギ)




 サギソウは低地の湿地帯に生える蘭の仲間の植物で、日本の広い範囲で生息していました。

 ところが生息地が開拓されやすいところだったのか、どんどん消えていき、東京では絶滅してしまいました。

 大阪ではまだ絶滅危惧Ⅱ類ですが、いつ絶滅するかはわかりません。



 日本中で絶滅に瀕していながらも繁殖力は結構あるようで、園芸店などでは比較的安く手に入れることができます。

 サギソウが絶滅に瀕している理由の一つに盗菜がありますが、それ以前にサギソウが好む環境がなくなってきていることが最大の理由のようです。

 サギソウを身近な植物に戻すためには、サギソウが好む環境を維持することが大切です。



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2月28日の誕生花 シンビジュウム


シンビジュウム

cymbidium

ラン科
シュンラン属
多年草
原産地:東南アジア
別名:シンビジウム,シンビデューム
花期:12月~3月

他の誕生日:1月14日,1月17日,1月22日,11月7日,2月18日,

花言葉:素朴,飾らない心,気取らない心 ,誠実な愛情,華やかな恋,


ショーガール・ハスキーハニー[花の文化園2012年2月]


水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと。
特に夏場は乾き過ぎないように注意が必要です。
暖かいところに自生していた植物ですが、寒さに強いので冬は暖めすぎないように。
根は通気性がいい用土を好みますので、砂利や水ゴケなどがよく使われます。





サラジーン‘ピーチ’[花の文化園2012年2月]




 東南アジアに広く自生していた蘭ですが、観賞用として品種改良が進んでいろいろな種類があります。

 花の色も豊富です。




グリーンサワー[花の文化園2012年2月]




 原産地は日本よりも暖かい地域ですが、寒さに強いため、日本でもよく育ちます。
 また品種の多さから花の色だけでなく花の咲き方や咲く時期も様々で、蘭栽培の初心者から上級者まで幅広い人気を集めます。


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2月10日の誕生花 沈丁花


沈丁花

じんちょうげ
ジンチョウゲ科
ジンチョウゲ属
常緑低木
中国原産(長江流域)

別名:チンチョウゲ,瑞香(ずいこう),輪丁花,

花期:3月

他の誕生日:1月16日,2月23日,3月1日,12月15日,

花言葉:栄光,不滅,永遠,信頼,青春の喜び,楽しみ,自然美,

ジンチョウゲ[花の文化園2011年3月]
ジンチョウゲ[花の文化園2011年3月]


枝が混むと風通しが悪くない病害虫の被害にあいやすくなるので剪定して風通しをよくします。
水はけがよければ特に土を選ばず、極端に日陰だったり直射日光が当たりすぎないところなら植える場所も選びません。
地植えの場合は基本的に水やりの必要はありません。




 中国原産で、室町時代にはすでに栽培されていたようです。

 花の咲き始めは近くを歩くだけでも甘い香りが漂ってきます。

 ただ香りがなくなるのは早く、花が咲いているうちに鼻を近づけないとわからないくらいになります。



ジンチョウゲ[堺市都市緑化センター2011年3月]
ジンチョウゲ[堺市都市緑化センター2011年3月]




 名前は、「香木の(じんこう)のような香りのする(ちょうじ)のような」を咲かせることが由来です。
 中国では「瑞香(ルイシャン)」「千里香(チェンリシャン)」と呼ばれているので、日本での命名のようです。

 相変わらずひねった日本のネーミングに対して、中国はストレートでわかりやすいネーミングです。



ジンチョウゲ[大仙公園 日本庭園2011年3月]
ジンチョウゲ[大仙公園 日本庭園2011年3月]




 実は有毒とされていますが、日本に植えられているものの多くは雄株といわれているので、実がならないものばかりのようです。
 確かにあちこちでジンチョウゲの花を見かけますが、実を見たことはありません。

 中国では花からは香油をとり、茎の繊維からは紙を作り、根からは薬をつくるなど、全体が利用されていました。



ジンチョウゲ[花の文化園2011年4月]
ジンチョウゲ[花の文化園2011年4月]




 ジンチョウゲの花は、赤みが買った薄いピンク色の4枚の花びらですが、この花びらに見えるものは(がく)
 花びら(花弁)はありません。

 数百年の栽培の歴史があるだけに、いろいろな品種があり、花の色も様々です。



ジンチョウゲ[花の文化園2011年3月]
ジンチョウゲ[花の文化園2011年3月]




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2月3日の誕生花 節分草


節分草

せつぶんそう
キンポウゲ科
セツブンソウ属
多年草

別名:-

花期:2月~3月
分布:本州関東以西の落葉広葉樹林

他の誕生日:

花言葉:微笑み,気品,光輝,人間嫌い,拒絶,

セツブンソウ[花の文化園2011年3月]
セツブンソウ[花の文化園2011年3月]


寒さに強いのですが暑さには弱いので花が終わった休眠期には、直射日光を当てないようにします。
逆に冬はできるだけ日光に当てます。
水はけのいい土を好み、軽石と赤玉土(あかだまつち)鹿沼土(かぬまつち)をブレンドしたものが適しています。




 名前はまだ多くの草がまだ花を咲かせない節分の時期に咲くことが由来です。

 山地では標高が高いので3月くらいから咲き始めます。

 白い5枚の花びらに見えるものは実は萼片(がくへん)、黄色い雄蕊(おしべ)のように見えるものが花びらで、黄色い部分には蜜腺(みつせん)があります。

 高さが10センチも無いような小さな多年草ですが、地面の上に葉を伸ばすのは冬から春。
 ほかの植物が葉を伸ばす頃には枯れてしまい休眠期に入ります。

 石灰岩(せっかいがん)地帯の落葉広葉樹林の林床(りんしょう)に生えますので、木々の根元に日が当たる冬の間に葉をのばして光合成を行います。



セツブンソウの花[花の文化園2011年3月]
セツブンソウの花[花の文化園2011年3月]




 定期的に草刈されるところを好むので里山によく生える野草でしたが、今では環境省のレッドデータブックでは「準絶滅危惧種(じゅんぜつめつきぐしゅ)」、15府県で「絶滅危惧種」などに指定されています。

 「準絶滅危惧種」は、今すぐ絶滅するわけではありませんが、ちょっとした環境の変化で絶滅してしまいそうな生き物のことです。



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