【 七十二候】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

時代によってもタケはいろいろあるようです。

 竹笋生。
 たけのこ しょうず。
 七十二候 第21候 。
 一年を72に分割した七十二候の21番目、だいたい5月15日から20日ころ。
 タケノコが顔を出す季節。

 ですが、身近なタケノコ、外来種のモウソウチクは3月から4月ごろから顔をのぞかせます。
 ちょうど日本原産のマダケが今頃。
 今使われている七十二候は明治初期に作られたもののようです。
 モウソウチクの伝来よりずっと後ですが、今とちがってマダケのほうが広がっていたのでしょうか。


 竹笋生から2週間ほど前のモウソウチクの林。
 すでにタケノコどころか、タケノコの皮を被ったタケ状態になっていました。

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タグ: 竹笋生七十二候モウソウチク

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今年最初のツバメかな 玄鳥至

 冬鳥を見に恒例の日本一古い溜池の狭山池へ行きました。
 4月になってソメイヨシノも見頃。
 暖かくなって冬鳥は少ないかもしれません。

 「池」といいつつ、実はダムカードもある「ダム湖」。
 周囲には遊歩道があり、歩く人やランニングをする人がいます。
 池を見ながら歩いていると、目の前をすっと横切る黒い影が。

春の狭山池の上空を飛ぶ黒い影
狭山池

 ツバメです。

地面すれすれを飛ぶツバメ
ツバメ

 ツバメは渡り鳥。
 日本で繁殖するために春にやってきて秋に帰る夏鳥。
 昔から季節の移り変わりの目印にされていました。


 1年を72に区切って季節の移り変わりを表す七十二候にも、4月初旬に「玄鳥至(つばめきたる)」、9月中旬に「玄鳥去(つばめさる)」があります。
 今年はじめてツバメを見たのがちょうど「玄鳥至」の間。
 なんて偶然なんでしょう。

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タグ: ツバメスズメより大きい鳥渡鳥夏鳥狭山池の鳥狭山池玄鳥至七十二候

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現代の春の七種はセリがよく育つ時 七十二候:芹乃栄

 今年も1月7日の七草粥の日が終わりましたが、本来は旧暦の行事なのでおよそ1ヶ月早かったのです。

 1年を24等分して春夏秋冬の季節の移り変わりを表した二十四節気
 それをさらに3等分したものが七十二候
 それでは、現在の新暦1月7日は「芹乃栄(せり すなわちさかう)」という期間になります。
 意味はセリがよく育つ季節。

 セリは、田んぼや用水路のなど水気が多いところや浅い流れのある溝などに生える野草で野菜、つまり山菜。
 さらに春の七種(春の七草)のひとつ。
 その名前を織り込んだ歌の最初に名前が挙げられる植物です。

 今年の「芹乃栄」のころの錦織公園。
 ここの河内の里の田んぼの端にはセリが生えています。
 勝手に生えているのか同じところに生えているイグサやクサネムに押されて次第に弱々しくなって来ました。

まるで雑草

いろんな植物の中でがんばるセリ

小さい葉に荒い鋸歯 三出複葉が集まった2回羽状複葉

 それがいつの間にか七十二候のように増えていました。
 まだ丈は低いですが、今年は芹の花を見ることができるかもしれません。

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タグ: 芹乃栄七十二候セリ錦織公園山菜

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2015年のプランター稲が七十二候の「禾乃登(こくもの すなわちみのる)」を迎えました。

 1年を72個にわけて、それぞれその時期の自然の様子を表した七十二候(しちじゅうにこう)。
 その42番めです。
 意味は、稲などの穀物が実る時期、ということ。


スズメよけの網の中で穂を垂れているプランター稲

 プランター稲も稲穂が頭を垂れ始めています。
 ところが、なんだかプランター稲に元気がありません。
 盛んに株が分かれていた(分げつ)のに、稲穂の数が少ないのです。
 そして、葉が黄色くなっています。
 まだそんな時期ではありません。

 まるで有機肥料を使った時のようです。
 ということは、水。
 さっそく、水抜き用のパイプから水を抜いてみました。
 臭い!
 腐ったようなにおい。


少し枯れるのが早いプランター稲

 ということは、おそらく発生しているのは硫化水素。
 酸素がない状態で有機物が微生物に分解されるときに発生するもの。
 わかりやすく言えば、「腐っている」のです。
 もちろん、硫化水素は稲にとって悪い影響を与えますから、発生はできるだけ抑えなければなりません。

 夏のころ、中干しと言って一度田んぼを乾かします。
 田んぼの表面にヒビが入るほど乾かすのですが、これで土の中に空気がはいり、硫化水素の発生を抑えることにもなります。


どんどん実ってきているプランター稲

 化成肥料を使うようになってからプランター稲ではこういうことはありません。
 生き物がいるので中干しをしないのもいつものこと。
 思い当たるのは、水やり。

 今までは土の中の水も循環するように、水抜きパイプからも水をいれていました。
 しかし、今年は土の中の肥料が回ってきて水が富栄養化し、カブトエビなどに悪影響が出たらと、上から足していたのです。
 おそらく、これで土の中が次第に酸素不足になっていったのでしょう。
 その証拠に水抜きから水を足していたバケツ稲の方は元気で、抜いた水も臭くありません。

 水を張るだけに、稲以外にも土の中の酸素と微生物のバランスを崩さないようにすることも大切です。

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タグ: プランター稲プランター稲2015プランター稲の病気プランター稲の登熟禾乃登七十二候

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8月下旬の七十二候あらため「河内綿柎開」かわちのわたのはなしべひらく

 8月下旬。
 七十二候第四十候の「綿柎開(わたのはなしべひらく)」。
 綿の花が咲いています。

 毎年のように紹介しているのが、錦織公園の河内の里。
 ここでは畑で綿を育てています。


 大阪は江戸時代から綿の栽培が盛んで、近世近代の大阪の発展の礎のひとつでした。
 また花嫁道具に使われるなど、河内の人々の伝統文化の一つでもありました。


 ところが、明治になると海外から安い綿花が輸入されるようになり、綿花栽培は衰退。


 産業の復活は無理ですが、伝統文化でもある河内木綿を残そうということで、河内地方の数カ所の施設で栽培されています。
 その一つが錦織公園。
 ここは森と山に囲まれた丘陵地の公園。
 ほかの綿類との交雑も避けられる場所です。

 河内地方で綿花栽培されるようになったのは、大和川の付け替えなど近世近代の大阪と深く関わりがあります。
 そのような歴史や民俗も含めて、河内綿が後世に伝えられていってほしいと思います。

■参考外部リンク■
錦織公園 | 大阪府富田林市 大阪府営公園

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タグ: 河内綿綿七十二候綿柎開秋の花黄色い花淡黄色の花

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靫草 赤く縮かむ蓮座草 (七十二候第六十四候「乃東生」を過ぎて)


 1年を72に分けて季節を表す七十二候(しちじゅうにこう)。

 12月下旬、冬至の最初の七十二候が「乃東生」。

 よみは「なつかれくさしょうず」。

 乃東(なつかれくさ)が生える時期、という意味です。



 夏枯草(かごそう)の古い呼び名が「乃東」。

 夏枯草は、シソ科のウツボグサ(靫草)の花穂の漢方生薬としての呼び名です。

 ということで、「乃東生」は、ウツボクサが芽吹く頃、という意味になります。



 ところが。

 ウツボグサは多年草。

 多年草でも冬に地上部分が枯れる植物もありますが、ウツボグサはロゼットの状態で冬を越します。

 芽吹いたようには見えないでしょう。



1月中旬の下赤阪の棚田の赤く焼けてるウツボグサのロゼット 1月中旬の下赤阪の棚田の赤く焼けてるウツボグサのロゼット




 「ロゼット」は、植物が茎を伸ばさず、地面の上に貼り付くように四方八方に葉をのばした状態のこと。

 中国語では「蓮座叢(リェヌゾゥツォン))」。

 「蓮座」は「蓮華座(れんげざ)」のことで、仏像が座っている蓮の花を模した台座のこと。

 何重にも葉を重ねる様子を見立てたものでしょう。



 ということで、この七十二候の「乃東」は、ウツボグサではないとする説もあります。

 しかし、今のところ、ウツボグサ以外に「これだ!」というのは見つかっていないようです。



6月中旬の下赤阪の棚田のウツボクサの花
6月中旬の下赤阪の棚田のウツボクサの花




 七十二候は、1年を24に分ける二十四節気(にじゅうしせっき)と同じように中国が発祥。

 中国のものをそのまま使っている二十四節気とちがい、七十二候は日本オリジナルのものが少なくありません。

 「乃東生」も日本オリジナル。

 明治時代の暦(こよみ)の要約に書かれていたものですが、わずか百年ちょっとでなにかわからなくなってしまったというのは、おもしろいですね。



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タグ: 乃東生ウツボグサロゼット七十二候1月の下赤阪の棚田の植物下赤阪の棚田2015下赤阪の棚田201501

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七十二候 第五十九候「朔風払葉」を前に今年の“顔おちば”


 一年を72等分して、それぞれの季節に応じた変化を言葉にした七十二候(しちじゅうにこう)。

 「朔風払葉(きたかぜ このはをはらう)」は冬になって落葉を吹き飛ばすような北風が吹くような季節になったことを表します。

 ということで、今年もこの時期限定?の顔のような形になった虫喰い葉の“顔おちば”です。



紅葉したサクラの葉
紅葉したサクラの葉
黄葉したサクラの葉
黄葉したサクラの葉
子供みたいなサクラの葉
子供みたいなサクラの葉
大人のようなサクラの葉
大人のようなサクラの葉
宇宙人のようなナンキンハゼの葉
宇宙人のようなナンキンハゼの葉
顔じゃないけどサクラの葉
顔じゃないけどサクラの葉



 “顔おちば”が多いソメイヨシノもそろそろおわり。

 今年は去年よりもちょっと“顔おちば”は少ないような。

 夏にの天気が悪かったから?

 もうしばらくがんばってみましょう。



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タグ: 顔おちば七十二候朔風払葉落ち葉ソメイヨシノナンキンハゼ紅葉黄葉

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