【 金剛山】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

うんちよりはまし? フンホコリ

 梅雨の金剛山を歩いていると、落ちた枝の表面に黒くてボコボコしたものがへばりついていました。


 これは、変形菌の子実体。
 名前は、たぶんフンホコリ。

 確かに黒くてもこもこしてるのでそういう気持ちもわからないではありません。

フンホコリ

 これが植物だったら和名をつけたのは朝ドラらんまんの主人公のモデル、牧野富太郎さんにちがいない、となるのですが、植物ではなく変形菌。

 変形菌というと、牧野さんと同時代の南方熊楠さん。
 確かに熊楠さんがつけそうな感じがします。
 でも熊楠さんはあまり新種の発表に積極的でなかったようで、フンホコリの命名をしたのかわかりません。

 このようにトンデモな感じがする生き物の和名はいろいろあります。
 現在につながる学術的な和名は、百年ちょっと前に0からはじまり、無数にいる生き物に次から次へと名前をつけていかなければならなかったのです。
 ときにトンデモっぽくなってしまうのもしかたないと思います。

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朽木の謎の生き物

 金剛山の登山道で出会った、変形菌?
 カビ?

 朽ちた切り株から生えています。
 といっても1センチあるかないか。


 白いのでカビのようですが、塊になっていて、細くて黒い足が何本もはえています。
 カビよりも変形菌の子実体のようですが、こんな感じのものは図鑑でも見た覚えはありません。

 拡大してみると、焦げ茶色のたくさんの足の上で足と同じ色の塊が白いふわふわに包まれています。


 ふわふわには粒がついています。


 焦げ茶色の部分は変形菌のムラサキホコリの仲間そのもの。
 それをカビが覆っているように見えます。

 自然の中にいるカビの種類や名前を探すのはたいへんで、今回も見つけることができませんでした。
 それに写真だけだとどこまでしぼれるのか。
 もちろんすでに名前がついていると思いますが、やっぱり菌類は難しい。

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今年はちょっと早く咲きはじめました ヤマシャクヤク(牧野富太郎さん)

 今年は春になってから暖かく、花々がいつもより早く咲きはじめています。

 春の大型連休が始まる頃の金剛山というと、カタクリは終わり、フデリンドウは盛りをすぎ、ニリンソウやイチリンソウはが咲きはじめ、ヤマシャクヤクはつぼみはまだ固そうな状態。

 ところが今年はフデリンドウもニリンソウも見頃。
 そしてヤマシャクヤクも日当たりの良いところは見頃。
 咲くのが早い!

一面のニリンソウ
ニリンソウ

 低山とは言え気象の影響は受けやすく、毎年花の時期はちょっとしたことで変わります。
 それが自然なのでしょう。

ヤマシャクヤク
山芍薬

 ヤマシャクヤクの学名はPaeonia japonica
 そこに命名者の情報を加えるとPaeonia japonica (Makino) Miyade et Takeda。
 ここにも「(Makino)」とあります。

ヤマシャクヤク

 ヤマシャクヤクを命名した人は牧野富太郎さん。
 朝ドラらんまんの主人公のモデルの方です。

ヤマシャクヤク
山芍薬
Paeonia japonica (Makino) Miyade et Takeda
ユキノシタ目 ボタン科 ボタン属
多年草

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雪はいろいろな動物の跡を残します。

 暦の上では春の金剛山。
 山頂広場のベンチの上にうっすらと雪。
 夜の間に降ったようです。

 そこに足跡。
 鳥です。


 はっきりとした指の形が残っているのでそこそこ大きい鳥。


 指は4本。

 後ろ向きの親指が長いので、枝によくとまる鳥。
 前に向いた人差し指と薬指の開き具合が90度より狭いのも、よく枝によくとまる鳥の特徴。

 金剛山に住む大きな鳥にヤマドリがいます。
 地面の上によくいる、キジの仲間。
 親指が短く、人差し指と薬指の開きも90度くらい。
 ヤマドリではありません。

 ほかに金剛山にいるそれくらいの大きい鳥というと、カラス。
 よく見かけるカラスというとハシブトガラスとハシボソガラス。
 どちらも人家周辺にいますが、山を好むのはハシブトガラスの方。

 違いは名前のようにクチバシが太か細いか。
 それ以外はハシボソガラスのほうがちょっと小さいのですが、並んでくれないとわからないほどの小さな差。
 体の大きさの違いは、足痕にも出ます。
 中指の先の爪痕から、親指の先の爪痕までが、ハシブトガラスは10センチ、ハシボソガラスは9センチ。
 体の大きさと同じようになかなか微妙なちがい。

 それで、この足跡は。


 10センチほど。

 どうやら山も好きなハシブトガラスのようです。

以前見かけた金剛山のハシブトガラス

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今年は少なくて小さい? 変形菌のクダホコリ

 6月の金剛山で出会った変形菌。
 いつもは色々出会うのに、今年はとても少ないような気がします。

管埃

 少しオレンジがかった赤い色で、ウインナーソーセージのような形のものがたくさん並んでいます。
 多分クダホコリ。

クダホコリ

 いつも出会うクダホコリは、もっと大きな塊ですが、小さいのがぽつんとあるだけ。
 今年の短い梅雨のせいなのかな?

クダホコリ
管埃
Tubifera ferruginosa
変形菌門 コホコリ目 ドロホコリ科

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長い脚を使って器用に移動します。からまりません。オオナミザトウムシ

 梅雨明けの金剛山で出会ったザトウムシ。

この記事にはの画像があります。


 ザトウムシはクモも仲間で丸い体に8本の足がはえています。
 ただ、取れやすいのか8本揃わないものも珍しくはありません。

 このザトウムシはちょっと大きめ。
 オオナミザトウムシ?

大並座頭虫

 足が長くても意外と動きは早く、カメラを近づけるとするりするりと逃げていきます。

 結局、正面しか撮せませんでした。

オオナミザトウムシ

オオナミザトウムシ
大並座頭虫
Nelima genufusca
節足動物門 鋏角亜門 クモガタ綱 ザトウムシ目 カワザトウムシ科 ネリマ属

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金剛山の谷筋で出会った鳥はカワガラス! と思ったらミソサザイ?

 いろいろな野鳥が住み着いている金剛山。
 なかなか写真が撮れない鳥がいます。
 カワガラス。

 スズメよりちょっと大きいくらいの黒い鳥。
 山の渓流に住み、川の流れの中に歩いて入っていき、川底の虫などを食べます。
 谷筋の道を歩いていると、こちらの気配を先に察知して逃げていきます。

 ある日。
 いつもは遠くの藪の中に入っていって見失ってしまいますが、今回はちょっと離れた藪だったのでカメラを向けました。
 いました!
 しかし、すぐ奥の方へ飛んでいき、数枚しか写せませんでした。

 家に帰って確認してみると。
 薄暗い林の中なので手ブレばかり。


 金剛山にはカワガラスににている鳥がいます。
 ミソサザイ。
 カワガラスなのか、ミソサザイなのか確認が必要です。
 それぞれの特徴を照らし合わせてみます。

 お腹側にうっすら模様があります。
 これはミソサザイの特徴。
 でも、ネットで画像検索してみると、このような模様のあるカワガラスもいます。


 目の色。
 黒のようです。
 黒はミソサザイの色。
 カワガラスは赤。
 でも、黒っぽく見えることもあるようです。

 足の色。
 指は黒いようです。
 黒いのはカワガラス。
 ミソサザイは茶褐色。
 でも、黒く見えるのもいるようです。

 他にもくちばしの色など。
 どちらの鳥も同じ向きの画像が見つからないので決め手に欠けます。

 最初はカワガラスと思っていたのが、だんだんミソサザイのような気がしてきました……

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タグ: カワガラスミソサザイ留鳥スズメより大きい鳥スズメより小さい鳥金剛山の鳥金剛山

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