去年2鉢買った小さなモウセンゴケ。
その小さく丸く葉が広がるトウカイコモウセンゴケ(東海小毛氈苔)はお気に入りです。
1鉢は冬越しに失敗したのか春に枯れてしまいました。
残り1鉢ではそれが枯れたらトウカイコモウセンゴケが無くなってしまうのでもう少し増やしたいと思っていました。
いろいろ調べてみると、モウセンゴケの殖やし方は実で増やす
実生と、葉をさして育てる
葉挿はさしの二通りあるようです。
トウカイコモウセンゴケがどちらに合うのかわかりませんが、まずはすぐにはじめられる葉挿しをしてみることにしました。
ただ、モウセンゴケの場合は土に挿さずに、よく水を含んだミズゴケの上に置くだけですので、「置き葉」といったほうがいいかもしれませんが。

腐葉土にわいた小バエを食べてくれるトウカイコモウセンゴケ
観察日記には3種類の葉挿しを並べて書いています。
それぞれべつの日に切り取ったものですが、葉挿ししてから成長していく様子を比較できるように、時間経過をそろえて書きました。
初日
葉挿しにするためモウセンゴケの葉を切り取りました。
どの葉を選ぶのかというのは問題です。
あまり若すぎず、かと言って元気のないものでもなく、1回くらいは虫を捕まえたことがありそな真ん中くらいのところから切り取りました。
最初に切りとったのをA、次をBとします。
その後に試験的に小粒
鹿沼土かぬまつち100%を用土にしたのがCです。

初日のA
小さな苗用のポットに水を含ませたミズゴケを詰めてから上に切り離したモウセンゴケの葉を置きます。
毎日たっぷりと水をやり、ポットの下の受け皿に十分な量の水をため(腰水)、ミズゴケが乾かないようにしました。
ポットを置いたところはあまり直射日光があたらないけど明るいところ。
Cも用土が鹿沼土ということ以外は同じ条件です。
最初は緑色だった葉もしだいに赤くなり元気がなくなってきているのがわかります。
本当に芽が出るのかと半信半疑のまま時間が過ぎて行きました。
26日目
B.小さいイボのようなものが葉のなんかなあたりに数箇所できているのを発見。

小さな芽が現れた26日目のB
31日目
C.葉が赤くなってきたのでもうだめかと思っていたのですが、柄のところに小さなこぶができました。
ミズゴケでなくて
鹿沼土かぬまつちでもいけるのかもしれません。

鹿沼土でも小さな芽ができた31日目のC
34日目
A.葉の柄のところ小さな何かができているのを発見。植物の芽のようです。
B.イボは小さいながらもモウセンゴケの形になっています。

葉の上に小さなモウセンゴケができた34日目のB
41日目
A.小さな芽が枯れてしまいました。葉も半分くらい枯れているのでその影響でしょう。
B.葉に生えた小さなモウセンゴケの葉にはねばねばもついていて、大きさ以外はもう立派なモウセンゴケのようです。

見た目は完全にモウセンゴケになった41日目のB
しかし不思議なことにこの状態になってもまだ根がありません。。
トウカイコモウセンゴケはハエトリグサと同じように1株に根はあっても1本か2本、根毛も無くひょろひょろと伸びるだけですので、もともと根が吸い上げる水は当てにしていないのでしょう。
ということは、葉全体で水を吸収するのにちがいありません。

結構育っているように見えてもまだ根が無い41日目のBの裏
48日目
A.小さな芽だけでなく元の葉自体が半分以上枯れたのでもうだめでしょう。
B.元になった葉が見えないほど小さなねとねと葉っぱを広げていますが、ものすごく小さいまま、普通の大きさの葉を広げるようになるのはまだまだ時間がかかりそうです。
この小さなモウセンゴケがどれくらい大きくなるのか楽しみですが、まだ根もないこんな小さな葉がちゃんと成長してくれるのとても心配です。

小さなねとねと葉っぱをいっぱい広げた48日目のB
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