【 ナンキンハゼ】

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七十二候 第五十九候「朔風払葉」を前に今年の“顔おちば”


 一年を72等分して、それぞれの季節に応じた変化を言葉にした七十二候(しちじゅうにこう)。

 「朔風払葉(きたかぜ このはをはらう)」は冬になって落葉を吹き飛ばすような北風が吹くような季節になったことを表します。

 ということで、今年もこの時期限定?の顔のような形になった虫喰い葉の“顔おちば”です。



紅葉したサクラの葉
紅葉したサクラの葉
黄葉したサクラの葉
黄葉したサクラの葉
子供みたいなサクラの葉
子供みたいなサクラの葉
大人のようなサクラの葉
大人のようなサクラの葉
宇宙人のようなナンキンハゼの葉
宇宙人のようなナンキンハゼの葉
顔じゃないけどサクラの葉
顔じゃないけどサクラの葉



 “顔おちば”が多いソメイヨシノもそろそろおわり。

 今年は去年よりもちょっと“顔おちば”は少ないような。

 夏にの天気が悪かったから?

 もうしばらくがんばってみましょう。



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タグ: 顔おちば七十二候朔風払葉落ち葉ソメイヨシノナンキンハゼ紅葉黄葉

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とってもヘルシーな草食モズ?



冬の貴重な食べ物


 住宅街(じゅうたくがい)街路樹(がいろじゅ)にはナンキンハゼがよく使われています。
 落葉樹(らくようじゅ)ですので今は葉をずべて落とし、(みき)と枝だけになっています。

 その木には多くの鳥が(むら)がります。
 それは、木の実を食べているのです。
 雪が()もらないといっても、冬には食べ物が()ります。その間の鳥たちの貴重(きちょう)な食べ物なのです。


モズのひとやすみ?


 ふと見上げたナンキンハゼの木に、鳥が1()とまっています。
 大きさはスズメくらい。でも、スズメにしては尾羽(おばね)が長すぎるような。

 よく見ると、モズです。
 場所からすると百舌鳥太郎(もずたろう)ではないでしょう。彼の縄張(なわばり)から離れています。それに体も少し小さいようです。

 モズは虫やカエルのような小さな動物を食べる肉食(にくしょく)の鳥です。
 ですから、ナンキンハゼの枝で一休みしているのでしょう。

ナンキンハゼの枝の上のモズ
ナンキンハゼの枝の上のモズ




ナンキンハゼとモズ


 と思っていたら、実をつついているではないですか。
 小柄(こがら)なモズにとってちょうどいい場所に実が無いようで、バタバタはばたいて実をつついています。
 まちがいありません。
 肉食(にくしょく)のモズが、ナンキンハゼの実を食べているのです。

ナンキンハゼの実をくわえているモズ
ナンキンハゼの実をくわえているモズ



 たしかに本などには、冬に虫が()ると木の実を食べる、とありますので不思議(ふしぎ)ではありません。
 しかし実際(じっさい)に目にするのは、本を読むのとはまったくちがいます。

 そのモズはじばらくばたばたと実を食べた後、どこかへ飛んでいきました。
 お(なか)がいっぱいになったのか、食べにくくバタバタはばたくのがいやになったのか、それとも(かた)い身に辟易(へきえき)したのかわかりません。

 ともあれ、実に対して種がやたらと大きいナンキンハゼの実をモズが食べるとは思ってもいませんでした。

実を食べるためにはばたくモズ
実を食べるためにはばたくモズ




実験、実験!


 ここでひとつ思いついたことがあります。
 ファーブル先生のようにはいきませんが、簡単(かんたん)実験(じっけん)です。

 百舌鳥太郎(もずたろう)植物性(しょくぶつせい)の食べ物を見せてみましょう。

 用意したのは、リンゴ、パン、そしてナンキンハゼの実。
 もちろん、リンゴもパンも小さくしてモズが食べやすい大きさにしています。
 さあ、畑に行きましょう。

ナンキンハゼの実
ナンキンハゼの実




百舌鳥太郎登場


 畑に着くと、もちろん百舌鳥太郎(もずたろう)(あらわ)れました。
 何か食べ物をくれると思ってすぐそこまで来て、こっちを見ています。

 実験開始(じっけんかいし)
 彼に見えるように台の上にリンゴ、食パン、ナンキンハゼの実を置きました。

 百舌鳥太郎(もずたろう)はじっと見ています。
 そして。

 関係(かんけい)ないほうを向きました。
 まったく食べる気はありません。
 これがコガネムシの幼虫(ようちゅう)だったらあっと言う間に飛んでくるのに。

 もう百舌鳥太郎(もずたろう)はリンゴやパンを見ていません。
 こちらを見ています。

 ……


口が肥えたモズ


 わかりました。
 用意していたコガネムシをリンゴやパンと同じところに置きました。

 すると、すぐに飛んできて、何かをくわえて飛んでいきました。
 もちろんコガネムシの幼虫(ようちゅう)です。リンゴもパンも実も残っています。

 彼は虫の少ない冬に、普通(ふつう)なら食べることができない地面(じめん)の下のコガネムシの幼虫(ようちゅう)を食べさせてもらえるモズです。
 やっぱり、口が()えた百舌鳥太郎(もずたろう)には、こういう実験(じっけん)不向(ふむ)きでした。

口が肥えた百舌鳥太郎
口が肥えた百舌鳥太郎




結論


 冬になって虫が()ると、モズはナンキンハゼのように食べるところが少なくて(かた)い実も食べるようになるが、口が()えているモズは見向(みむ)きもしない。

 まあ、最初からこうなることはわかってましたが。



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