【 いきもの は おもしろい!のいろいろなはなし】

[カテゴリ リスト] 【表示記事リスト】
ビオトープ
┃《ビオトープとは
山・森・里山
川・湖・池
海岸・干潟・海
公園・緑地・田畑
都市
野鳥・鳥
モズ
哺乳類
爬虫類・両生類
恐竜と化石爬虫類

節足動物
甲虫
昆虫(甲虫以外)
甲殻類
虫(節足動物以外)
その他の海の動物
草花
野菜・食用作物
お茶
樹木
花木
紅葉・黄葉・褐葉
果物・実
コケ・シダ
その他植物について
微生物・菌類・細菌 等
地衣類
博物館・植物園・催事 等
季節
本・DVD・物語・伝承
架空・神話・創作
語彙集
フィールドワーク
リンク
ブログのご利用について


〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

今年は生き物もちょっと迷ったのかもしれません。彼岸花

 秋の彼岸明け。
 ヒガンバナポイントへ。

 咲いているものの数は少なく、小さく黒っぽくなっているものばかり。
 もうかなり散っているようです。


 と思ったら、まだツボミで咲く前でした。


 今年は9月に入っても暑い日が続き、暦の上では中秋になっても、ヒガンバナにといっては花芽を伸ばし咲くほどの気分になれなかったのでしょう。
 季節の変化に敏感な植物も、今年はちょっと迷ったのかもしれません。


花屋さんで人気の469種 決定版 花図鑑

新品価格
¥1,683から
(2023/10/3 00:02時点)

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: ヒガンバナ秋の花赤い花

関連記事
スポンサーサイト



theme : 山野草
genre : 趣味・実用

ヘビだって身を守るためにがんばってます。じむぐり

 晴天でも薄暗い低山の登山道を類ていると、突然道の上をにょろと動くものが。
 ヘビ!

この記事にはヘビの画像があります。


 濃いめの肌色というか、黒い黄土色というか。
 体は細長いしとりあえずマムシではないような。
 ジムグリ?

 するすると落ち枝の中に入っていき、ちょっと離れたところこちらの出方を伺うようにとまっていました。

画像で見るとスギの落ち葉の中では保護色になっています

 体の色が違っています。
 赤地に黒くて短い筋。
 見るからにやばそうな色と模様です。
 薄暗い上に動いていたので赤と黒が混ざって見えたようです。

アップで見るとやっぱり派手
Elaphe conspicillata

 毒があるようにしか見えない派手なヘビですが、本州にいる毒ヘビはたった2種。
 マムシとヤマカガシ。
 マムシは薄い茶色期で人を死に至らしめるほどの毒がありながら、かなり地味。
 ヤマカガシは色使いは似ていますが、このヘビほどいかにもってほどではありません。

地潜

 いったい、このヤバそうなヘビは?

 それはジムグリの子供。
 親になれば黒っぽい黄土色の地味なヘビですが、子供はまるで別の種類ような派手さ。
 ジムグリに限らず、本州のヘビの子供の頃は派手な模様だったり、マムシのような模様だったりします。
 いかにも毒があるように見せて捕食者から逃れるため、とも言われます。

別の機会に出会った大人のジムグリ
ジムグリ

 とはいえ、ヘビが自分の意志で体の模様を決めるわけではないので、気が遠くなるような試行錯誤の結果と考えると、とても尊い模様に思えてきます。

ジムグリ
地潜
Elaphe conspicillata (Boie, 1826) 爬虫綱 有鱗目 ヘビ亜目 ナミヘビ科 ナメラ属

スマホで読めるヘビ図鑑 スマホで読める爬虫類図鑑

新品価格
¥1,250から
(2023/9/28 23:20時点)

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: ジムグリヘビ保護色

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

リコリス・ラジアータ Lycoris radiata

 9月すぎ、いきなり赤く目立つ花を咲かせるヒガンバナ。
 平年よりも高く8月の気温と言われながらも、咲いています。

ヒガンバナ

 学名はLycoris radiata(リコリス・ラジアータ)。
 残念ながらLycoris recoil(リコリス・リコイル)ではありません。
 植物の学名検索にかけてもヒット数0件。
 園芸品種ならあるかもしれませんが。

彼岸花

 植物全体に毒があり、特に鱗茎は食べると最悪死に至る、とも言われます。
 もちろん食べなければ大丈夫ですが、切った茎をくわえると、多少は毒の影響を受けるかもしれません。

 明日、ヒガンバナの花の季節に『リコリス・リコイル』再放送の最終回を迎えます。

ヒガンバナ
彼岸花、石蒜
Lycoris radiata (L'Hér.) Herb. (1819)
単子葉類 キジカクシ目 ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
多年草
中国原産の外来種
別名:曼珠沙華(マンジュシャゲ)

花屋さんで人気の469種 決定版 花図鑑

新品価格
¥1,683から
(2023/9/29 00:27時点)

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: ヒガンバナリコリス秋の花赤い花リコリス・リコイル

関連記事

theme : 山野草
genre : 趣味・実用

最後に登場するスエコザサ(牧野富太郎さん)鈴木貞夫さん

 植物学者の牧野富太郎さんを主人公のモデルにしたと言われるドラマ、らんまん。
 半年間の放送が今週で終わります。
 最終週のタイトルは「スエコザサ」。
 牧野さんが見つけたササの和名と学名に亡くなった妻の名を織り込んだもの。
 牧野さんの性格を表すとともに、ドラマの脚本家の方の考えも表しているように思います。

咲くやこの花館のスエコザサ
鉢植えなので牧野富太郎展が終わればバックヤード?
スエコザサ

 和名はもちろん学名にまで自分の妻の名前をつける牧野さんは、なかなかに自由な方だと思います。
 ドラマは牧野さんをモデルにした槙野万太郎さんを形式上主人公としながら、脚本家の方はその妻の寿恵子さんを主人公として描きたかったように思います。
 週タトルに植物の和名を使いながら、あくまで植物は脇役として一般的な人間の視点で描かれていたことにも納得できます。
 それは意図的なものではなく、脚本家の方の植物に対する認識なのかもしれませんが。

寿衛子笹

 ドラマでは言及されないと思いますが、スエコザサもこのままではありません。
 牧野さんが新種として命名した後、植物学者の鈴木貞夫さんによってアズマザサの変種に分類されました。
 ちょっと残念な気もしますが、牧野さん自身先人の分類をいくつも変更しています。
 植物学がより精度を上げるためには必要なことです。

牧野壽衛さんと富太郎さん

 ドラマでは植物は小道具大道具であまり説明がなかったですが、様々な植物園や博物館などで牧野富太郎展が開かれ、わかりやすい解説がついたり、常設展示されていない植物が展示されたりしています。
 それぞれの施設でちがうでしょうが、ドラマが終わるとそういった展示も終了してしまうでしょう。
 特に牧野富太郎展の期間に限り展示されているものは、しばらく見られないかもしれません。

 もちろん牧野さんが命名した植物は身近に生える植物にもあります。
 ただ外国人に命名された植物のほうが圧倒的に多いので、最初の一種に出会うまで時間がかかるかもしれません。
 でも、興味が持てれば、それもたのしいと思います。

スエコザサ
寿衛子笹
Sasaella ramosa (Makino) Makino var. suwekoana (Makino) Sad.Suzuki
 イネ科 アズマザサ属 種アズマザサ 変種スエコザサ
分布:宮城県より西の本州
固有種

タケ・ササ総図典

新品価格
¥3,080から
(2023/9/26 00:46時点)

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: スエコザサアズマザサササイネ科

関連記事

theme : 山野草
genre : 趣味・実用

いつまで暑いからと言って秋が来ていないわけではありません ハナワラビ

 平地では気温30度を超えるまだ暑い9月中旬。
 低山の登山道を歩いていると、ハナワラビの仲間が。

オオハナワラビ

 地面から5センチくらいのところで葉を水平に広げ、中心から小さな丸い玉をたくさんつけた胞子嚢穂を出すちょっと変わったシダの仲間。

 よく見かけるのはオオハナワラビとフユノハナワラビ。
 どちらも冬になっても枯れない冬緑性のシダ。
 暑い夏に胞子嚢穂を広げるのはナツノハナワラビ。
 なかなか出会えないナツノハナワラビ!

 と思ったら。
 ナツノハナワラビの葉は深く切れ込み小さな葉がたくさん並んだように見えます。
 これは切れ込まず針のように尖った鋸歯が並んでいます。
 オオハナワラビと同じ。

大花蕨

 オオハナワラビの胞子嚢穂がでてくるのは秋。
 暑い日が続いているのですっかり忘れていましたが、今は秋。
 オオハナワラビの季節です。

 ちょっと胞子嚢穂が開きすぎることと、少し小さいことが気になりますが、少なくともナツノハナワラビではないようです。

Botrychium japonicum

 いつまで暑いからと言って秋が来ていないわけではありません。

オオハナワラビ
大花蕨
Botrychium japonicum
シダ植物門 マツバラン綱 ハナヤスリ目 ハナヤスリ科 ハナワラビ属

くらべてわかる シダ (くらべてわかる図鑑)

新品価格
¥2,640から
(2023/9/23 23:59時点)

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: オオハナワラビハナワラビハナヤスリシダ冬力性シダ

関連記事

theme : 山野草
genre : 趣味・実用

低山の登山道の小さなキノコ くちべにたけ

 9月中旬の低山の登山道で出会った小さなキノコ。

口紅茸

 まるくて小さくて中心のオレンジ色の星型?

クチベニタケ

 シイタケのような形はしていませんが、これもキノコ。
 クチベニタケ。

 中は胞子がつまっていて、熟すとオレンジ色のところが割れ、雨が当たるととびだしてきます。

Calostoma japonicum

 よく似たキノコにホオベニタケがありますが、そちらは全体が赤みがかっています。

 キノコはキノコ型いがいにもいろいろあっておもしろい!

クチベニタケ
口紅茸
Calostoma japonicum P.Henn.
坦子菌門 ハラタケ綱 イグチ目 クチベニタケ科 クチベニタケ属

山溪カラー名鑑 増補改訂新版 日本のきのこ

新品価格
¥3,520から
(2023/9/22 00:29時点)

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: クチベニタケ担子菌秋のキノコ

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

実は彼らは身近にいます まみじろはえとり

 公園の枯れ枝の上に小さなクモがいました。
 おそらくハエトリグモの仲間。

この記事にはの画像があります。


 8本の足で立ち、体をこちらへ向けています。
 頭と胸が一緒になった頭胸部は概ね四角。
 目が並ぶ正面がまっすぐ平ら。
 たしかにハエトリグモのようです。


 特徴的なのは、頭胸部の全面、目が4つ並ぶところの上に白い帯。
 日本のハエトリグモがほとんど載っているという『ハエトリグモハンドブック』で調べてみると、この特徴を持つのはマミジロハエトリ。

Evarcha albaria

 頭胸部の黒、腹部の白と茶色、関節のところが白くなってる黒い脚。
 マミジロハエトリのオスのようです。

 「マミ」は辞書で調べると「目見」がでてきます。
 「目見」は目つきや眼差しのこと。
 どう見ても白いのは目ではなくその上。
 変ですが、「まみ」には眉の意味もあるので「眉白蝿取」ならこのクモにぴったり。

マミジロハエトリ

 北海道から九州まで分布し、平地から山地まで生息している身近なハエトリグモの一つ。
 巣を作らないし小さいので目立ちにくいですが、ハエトリグモは身近にいます。

マミジロハエトリ
Evarcha albaria (L. Koch, 1878)
鋏角亜門 クモ綱 クモ目 ハエトリグモ科 マミジロハエトリグモ属

ハエトリグモハンドブック 増補改訂版

新品価格
¥2,200から
(2023/9/20 00:20時点)

››この記事のはじめに戻る‹‹

タグ: マミジロハエトリハエトリグモクモ

関連記事

theme : 散策・自然観察
genre : 趣味・実用

二十四節気・七十二候
プロフィール

ノート

Author:ノート
都会の植え込みから自然あふれる山まで。
フィールドワーカーのノートが生き物たちとの出会いを書いています。

検索フォーム
カレンダー
09 | 2023/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
リンク
BLOG & NEWS | 動物プロダクション SCIENCE FACTORY ltd.
けろんの100円で昆虫採集!
相生山からのメッセージ
ななこの『生き物のお世話』ブログ
雑記帳~身の回りの出来事やら自然やら~
とある昆虫研究者のメモ
ACTOW
徳川広和・恐竜・古生物・模型・フィギュア作品ギャラリー
コトラ&ミーのこんにちは ご近所さん
すみれ奏へようこそ
そぞろ歩き
デジカメ・昆虫・写真
くろねこのチラシの裏
どくだみ荘日乗
故郷の廃家
とらログ
ようこそ大阪市立自然史博物館へ
インターネットミュージアム
いきもの を ぱちり!
管理画面
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QRコード
RSSリンクの表示
最近記事のRSS
最新コメントのRSS
最新トラックバックのRSS