【 いきもの は おもしろい!のいろいろなはなし】

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〔よりぬきタグ〕 ◊巨古老樹◊金剛◊恐竜◊高野◊棚田◊錦織

小さな鳥の大きな影響

 金剛山できれいな声で啼くきれいな鳥と出会いました。

 スズメくらいの大きさ。
 濃い空色の体と濃い緑色の頭。
 その境は自然なグラデーション。
 顔は目の周りが白く、首は濃い黄色。
 クチバシが差し色のような明るい赤。

ソウシチョウ

 ソウシチョウです。

 インド北部から中国東南アジアまでに分布。
 日本はその外。
 つまり外来種。
 しかも特定外来生物に指定されています。

 もちろんソウシチョウが日本にやってきたのは人間がつれてきたから。
 野山に放ったのも人間。

 有限の環境で外来種が増えるということは、同じところに住む他の生き物から食べ物や住むところを奪うことになります。
 そこに余裕がなければ。
 ペットなど本来そこにいない生き物を放つということは、その何倍もの生き物に長年に渡って影響を与えることになる、かもしれません。

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春に咲く小さな小さな白いキキョウ 谷桔梗(牧野富太郎さん)

 梅雨入り直前の大阪の低山。
 まだまだいろいろな花が咲いています。

 小さな白い花。
 タニギキョウ。

Peracarpa carnosa var. circaeoides

 秋の七草のキキョウ(桔梗)と同じキキョウ科ですが、花は小さく、高さも数センチほどなので気付かれにくいかもしれません。
 名前は谷桔梗ですが、谷ではあまり見かけないように思います。

谷桔梗

 学名はPeracarpa carnosa (Wall.) Hook. fil. et Thomon
var. circaeoides (Fr. Schm.) Makino。

 やたらとアルファベットが並んでややこしいですが、命名者・変更者の名前をはずすと、Peracarpa carnosa var. circaeoides
 Peracarpa carnosaという植物の変種(var.)がタニギキョウ(circaeoides)です。

タニギキョウ

 そしてタニギキョウを命名した人がフリードリッヒ・カール・シュミット(Fr. Schm.,F.Schmidt)さんで、その分類を変更したのがMakinoさん。
 朝ドラらんまんの主人公のモデル、牧野富太郎さんです。
 牧野さんが見つけて命名したのではありませんが、こんな身近な植物の学名にも名前が残っています。
 本当にすごい人です。

タニギキョウ
谷桔梗
Peracarpa carnosa (Wall.) Hook. fil. et Thomon var. circaeoides (Fr. Schm.) Makino
キキョウ目 キキョウ科 タニギキョウ属 種carnosa 変種タニギキョウ
多年草

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カマズミがさいていました。アジサイに雰囲気は似ていますが、

 梅雨の足音が聞こえてきそうな曇の日。
 ガマズミが咲いていました。

莢蒾

 アジサイのようにたくさんの花が円くあつまって咲いていますが、ミズキ目アジサイ科ではなく、マツムシソウ目ガマズミ科の落葉低木。
 秋には赤い実がなります。
 小さいので鳥用のまずい実かと思ったら、甘酸っぱく食用にもされるようです。

ガマズミ

 このガマズミは子供くらいの高さなので、実を食べた鳥が運んできたタネから育ったものでしょうか。
 または実に甘みがあるのでタヌキやイタチなどの哺乳類が広げたものかもしれません。

ガマズミ
莢蒾
Viburnum dilatatum
マツムシソウ目 ガマズミ科 ガマズミ属
落葉低木

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謎の生物に遭遇しました!

 先日、謎の生物に遭遇しました。

 公園のクスノキ。
 なにの木かわからないほど苔に覆われています。

 そのコケのすきまに肌色ののっぺりしたものが張り付いていました。


 たいらで一様な表面、大きさも形もいろいろなので、動物ではないでしょう。


 変形菌の子実体が密に並んでいるのかと思いますが、表面にそのように見えるような凹凸はありません。
 ウメノキゴケのような地衣類にも見えますが、厚みがあります。
 それに光合成できそうにない薄い肌色。
 大きさや形が不規則。

 変形菌、地衣類、キノコの中ではキノコの可能性が高そうなので、調べてみると、


 コウヤクタケの仲間?
 担子菌綱ハラタケ亜綱のキノコ。
 公園の木に普通に生えているようなものなのになかなか名前がわかりません。
 キノコの世界は想像のずっと上を行く深い洞窟のようです。
 いや、そもそもキノではないのかもしれません。
 生き物の世界は一つのことがわかっても、すぐ新しい謎が現れます。
 どこまでいっても先が見えません。

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タグ: コウヤクタケ担子菌クスノキ夏のキノコ

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ハムシは小さいけどきれいだな

 里山で見かけた小さな虫。

この記事にはの画像があります。


 1センチもない小さな体で、背中を覆う硬い翅が緑色や紺色に輝いて見えます。
 ちょっと長めの胴体に、それより小さい胸と頭。
 たぶんハムシの仲間。

 といっても、ハムシは種類が多く、形も様々。
 名前探しにはもうちょっと絞り込みが必要。


 図鑑で調べてみると、ルリクビボソハムシに似ています。
 でも、ルリクビボソハムシは背中の硬い翅に小さな点が並んでるようですが、この虫は不規則な凹みが覆っています。


 もう一度探してみると、クワハムシによく似ています。
 特に頭の次の前胸に凹みが2つあるところが。
 この凹みは孵化直後の体が固まる前についてしまったものと思っていました。
 この虫の特徴のようです。


 名前のようにクワを食べる害虫のようですが、イヌビワも食べるようなので、ここにいるのも納得できます。

 ハムシはきれいな虫が身近にたくさんいるグループです。
 おもしろい!

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タグ: クワハムシハムシ甲虫夏の虫初夏の虫

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2023年最初のセンチコガネは

 今年最初のセンチコガネ。

この記事にはの画像があります。


 大和葛城山の稜線を通るダイヤモンドトレール。
 そこを歩いていました。


 近畿にはセンチコガネとオオセンチコガネという2種類のセンチコガネがいます。
 わかりやすいちがいは色ですが、変異の幅が広く、一般的な色から離れてしまうと、もう、わかりません。

 ちょっと分かりにくくなりますが、頭楯(とうじゅん)の形で見分けることができます。
 頭楯はセンチコガネの頭にある平らな盾のようなところ。
 ここが半円形ならセンチコガネ、台形ならオオセンチコガネ。


 ということで、出会ったのはセンチコガネ。
 大阪南部を囲む低山で出会うのはきまってセンチコガネ。
 オオセンチコガネとはなかなか出会えません


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タグ: センチコガネ糞虫甲虫

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時代によってもタケはいろいろあるようです。

 竹笋生。
 たけのこ しょうず。
 七十二候 第21候 。
 一年を72に分割した七十二候の21番目、だいたい5月15日から20日ころ。
 タケノコが顔を出す季節。

 ですが、身近なタケノコ、外来種のモウソウチクは3月から4月ごろから顔をのぞかせます。
 ちょうど日本原産のマダケが今頃。
 今使われている七十二候は明治初期に作られたもののようです。
 モウソウチクの伝来よりずっと後ですが、今とちがってマダケのほうが広がっていたのでしょうか。


 竹笋生から2週間ほど前のモウソウチクの林。
 すでにタケノコどころか、タケノコの皮を被ったタケ状態になっていました。

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タグ: 竹笋生七十二候モウソウチク

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